条件付き行動制限、クランやサンダカンで9日より

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は7日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者が増加しているセランゴール州クランなど4カ所について、10月9日より条件付き行動制限令(CMCO)を発令すると発表した。

CMCOが発令されるのは、感染者数が40人を超えてレッドゾーンに指定されたクランとサバ州のサンダカン、パパル、トゥアラン——の計4地区。期間は14日間で、国家安全委員会(NSC)が決定した。他の地域からの往来は、必需品配送目的で、且つ警察の許可を持っていない限り禁止される。

雑貨店やスーパーマーケット、飲食店、医療機関、ガソリンスタンドなどの必需サービスのみは営業を許されるが、営業時間は午前6時から午後6時までに制限される。また飲食店はテイクアウトのみとなる。スポーツ活動、社会活動、レクリエーション活動は禁止され、夜市や教育機関、保育所、宗教施設は閉鎖される。

新型コロナ感染、セランゴールのショッピングモールで相次ぐ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は6日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から691人増えて1万3,504人になったと発表した。新規感染者が2日連続で過去最多を更新した。

新規感染者のうち688人が国内感染者。▽ケダ州(397人)▽サバ州(219人)▽セランゴール州(38人)▽ペラ州(8人)▽ネグリ・センビラン州(7人)▽ジョホール州(6人)▽クアラルンプール(KL、4人)▽サラワク州(3人)▽ペナン州(3人)▽プトラジャヤ(1人)▽トレンガヌ州(1人)▽ラブアン(1人)ーーでそれぞれ確認された。残り3人は海外で感染した帰国者だった。新たに87人が退院し治癒者数は1万427人に増加した。死者数は新たに4人増えて141人になった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、基本再生算数(R0)が1.5となった場合には10月31日には1日の新規感染者数が1,500人に増加、R0が2.2に達した場合には4,500人になる。

1.86と仮定すると10月10日には累計感染者数が2万人を突破す

ノール事務次官は5日、新たに3つのクラスターの発生を確認したと明らかにした。国内のアクティブ・クラスターはこれで37つとなった。

トレガンヌ州クアラネルスで発生した「バハ・タンジュン・クラスター」は、9月10日ー27日においてサバ州センポルナを訪れた46歳男性が関連している。同男性は9月28日に咳と発熱を発症し、9月30日に陽性であることを確認した。クラスター内の感染者数は6人となった。

ケダ州クバンパスでは「バハ・シントク・クラスター」と「ジェラム・クラスター」が発生。「バハ・シントク・クラスター」の第一感染者は9月20日にサバ州から入州した23歳男性で、9月22日に発熱と頭痛を発症し、10月2日に感染を確認した。クラスター内の感染者は11人に上った。「ジェラム・クラスター」は9月25日に喉の痛みと頭痛を訴えた31歳女性が関連しており、これまでに接触者3人の感染が確認された。

エアアジアが日本事業から撤退、新型コロナの影響受け

【名古屋=マレーシアBIZナビ】 格安航空会社、エアアジアの日本法人、エアアジア・ジャパンは5日、日本事業からの撤退を決定したと発表した。
同社は2014年7月に設立し、中部国際空港セントレアを拠点として、国内線と国際線を運航してきた。しかし新型コロナウイルス 「Covid-19」の感染拡大の影響を受け、減便や運休を実施したことや、旅行や出張の需要落ち込みに伴い、経営状況が厳しい状態となり、事業継続能力に影響が出たことから、日本からの撤退を決めた。
エアアジア・ジャパンは航空券を予約している人に対しては、1週間以内に電子メールで個別に連絡する。一方でエアアジア・グループが運航しているマレーシアやタイ、フィリピンと日本を結ぶ国際線については、渡航制限が解除され、国境が再開した後に運航を再開する予定だ。
詳細に関しては、ウェブサイト(https://support.airasia.com/s/article/AirAsia-Japan-Announcement?language=en_GB)で受け付けている。

閣僚に感染者、ムヒディン首相も隔離へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染者が閣僚の中から出たため、会議で同席したムヒディン・ヤシン首相を含む複数の閣僚に感染の疑いが出ている。
10月5日に陽性が確認されたのは、ズルキフリ・モハマド首相府相。3日に開催された国家安全委員会(NSC)会議に出席しており、ムヒディン首相をはじめイスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)、ファディラ・ユソフ公共事業相、アドハム・ババ保健相、アブドル・ハミド警察長官らが同席していた。
保健省のリスク評価に従って、出席者の一部は濃厚接触者とみなされ10月3日から16日までの14日間、在宅監視命令(HSO)の適用を受けピンク色の監視リストバンド装着が命じられた。その他の出席者も14日間の自宅隔離と毎日の健康モニタリング実施が指示された。
ムヒディン首相は同日、14日間にわたって自宅で隔離されることになったことを明らかにし、当面は在宅で勤務を継続すると発表した。サブリ上級相も同日、3月の行動制限令(MCO)発令以来、毎日行なっている定例記者会見を急遽キャンセルした。
ズルキフリ氏は自身が出席した9月24日から10月4日までのイベントの出席者に対し、スクリーニングを行なうよう呼び掛けた。同氏はネグリ・センビラン州セレンバン病院で治療を受けているが経過は良好だという。同氏はサバ州議会選挙にあわせて9月24日に同州を訪れて地元のイスラム宗教指導者らに会っていたとされる。

新規感染者数は691人、2日連続で過去最多を更新

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は6日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から691人増えて1万3,504人になったと発表した。新規感染者が2日連続で過去最多を更新した。

新規感染者のうち688人が国内感染者。▽ケダ州(397人)▽サバ州(219人)▽セランゴール州(38人)▽ペラ州(8人)▽ネグリ・センビラン州(7人)▽ジョホール州(6人)▽クアラルンプール(KL、4人)▽サラワク州(3人)▽ペナン州(3人)▽プトラジャヤ(1人)▽トレンガヌ州(1人)▽ラブアン(1人)ーーでそれぞれ確認された。残り3人は海外で感染した帰国者だった。新たに87人が退院し治癒者数は1万427人に増加した。死者数は新たに4人増えて141人になった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、基本再生算数(R0)が1.5となった場合には10月31日には1日の新規感染者数が1,500人に増加、R0が2.2に達した場合には4,500人になる。

1.86と仮定すると10月10日には累計感染者数が2万人を突破す

ノール事務次官は5日、新たに3つのクラスターの発生を確認したと明らかにした。国内のアクティブ・クラスターはこれで37つとなった。

トレガンヌ州クアラネルスで発生した「バハ・タンジュン・クラスター」は、9月10日ー27日においてサバ州センポルナを訪れた46歳男性が関連している。同男性は9月28日に咳と発熱を発症し、9月30日に陽性であることを確認した。クラスター内の感染者数は6人となった。

ケダ州クバンパスでは「バハ・シントク・クラスター」と「ジェラム・クラスター」が発生。「バハ・シントク・クラスター」の第一感染者は9月20日にサバ州から入州した23歳男性で、9月22日に発熱と頭痛を発症し、10月2日に感染を確認した。クラスター内の感染者は11人に上った。「ジェラム・クラスター」は9月25日に喉の痛みと頭痛を訴えた31歳女性が関連しており、これまでに接触者3人の感染が確認された。

全国的なロックダウンは実施せず=ムヒディン首相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ムヒディン・ヤシン首相は6日、特別演説を行ない、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が急増しているものの、現時点では全国的なロックダウンを実施する考えの無いことを重ねて強調した。

ムヒディン首相は、このところ3月18日に発令された行動制限令(MCO)の3フェーズと、5月4日に発令された条件付きMCO(CMCO)の期間中に記録された数字を超える日が続いているものの、ほとんどの発生ケースがサバ州とケダ州のクラスターに集中していると指摘。「全国的なMCOを再導入した場合に、我々が恐れている社会的・経済的システムの崩壊に繋がる懸念がある」と述べ、感染者数が特別多い地域に限定してMCOをさらに厳格化した強化行動制限令(EMCO)を実施すると表明した。

ムヒディン首相はまた、サバ州を発生源とした感染が拡大していることについて、先の同州議会選挙が原因と認めた上で、「選挙実施はやむを得なかった」と言明。情報アプリ「マイセジャテラ(MySejahtera)」については、同アプリを1,700万人が利用しているため感染拡大が始まった頃に比べると追跡調査が容易になったと指摘した。

■サバ州への往来、12日から二週間禁止に■

イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、新規感染者数が急増するサバ州について10月12日から25日まで14日間、半島部やサラワク州、ラブアンとの往来を禁止すると発表した。

緊急事態、家族の死亡、必須サービス、保健省から特別許可を受けた者の往来は認められるが、到着地でスクリーニングを受ける必要がある。

マレーシア航空、11月以降の借入金返済が厳しいと報告

【クアラルンプール】 マレーシア航空(MAS)の持ち株会社であるマレーシア・アビエーション・グループ(MAG)は、「政府系ファンドのカザナ・ナショナルから追加の資金調達ができない場合、11月以降の借入金返済義務を果たすことができない可能性がある」と貸し手、債権者、主要サプライヤーに報告した。情報筋の話として「ロイター」が報じた。
「ロイター」が入手した通知書によると、MASの一月あたりの平均キャッシュバーン8,400万米ドルに対し、8月31日時点の流動資産は8,800万米ドルで、カザナから受け取れる追加資金は1億3,900万米ドルだという。12月以降の追加出資には「リストラ条件についてすべての利害関係者と合意する」ことが条件とされており、MASは英国の裁判手続きを通じてリストラを実施し、貸し手と割引について交渉する予定だ。情報筋によるとMASは貸し手に75%の大幅な割引を求めているが、金融機関は現在の業況を踏まえると実行不可能だと見ている。MASの貸し手は、アイルランドの航空機リース企業であるエアキャップやアボロン、英スタンダードチャータードのリース部門など。
「ロイター」の取材に応じたカザナ・ナショナルは、MASのリストラ計画を支持しているとした上で、計画が失敗または年末までにリストラを実施しなかった場合、マレーシアへの国際接続を確保するためすべての資金を代替会社に転用するなどと言ったオプションを検討する必要があると述べた。代替会社や11月以降の追加資金の提供についてはコメントを控えた。
MASとその姉妹会社およびMAGは、2019年に導入した長期ビジネスプラン(LTBP)が奏功し、同年の総収益が前年から7%増加。有効座席キロ(ASK)とASKあたりの売り上げ(RASK)はそれぞれ5%と3%アップした。MASの顧客満足度指数は過去4年間で最高の78%、ネットプロモータースコア(NPS、顧客ロイヤルティを数値化する指標)はプラス14にそれぞれ上昇した。2016年のNPSはマイナス22だった。同グループは2020年も勢いを維持すると見ていたが、新型コロナウイルス「Covid-19」の大流行により再び経営が悪化。MAGは、経営陣とパイロットの大幅な給与削減と無給休暇を導入し、支払いの延期や契約の再交渉などあらゆる対策を講じてきたが、これらの結果が得られない場合、より抜本的な見直しを講じる必要があるとしている。
(ロイター、エッジ、10月2日)

日本企業、E&Eから新しい投資分野に多様化=岡大使

【クアラルンプール】 在マレーシア日本大使館の岡浩大使は、日本企業は過去数十年にわたり電気・電子(E&E)事業に集中してきたが、マレーシアを投資先として信頼を再確認しており、新しい投資分野に多様化していると明らかにした。
岡大使は、日本を代表する商社である三井物産がIHHヘルスケアに追加出資したこと、医療機器製造会社がマレーシアに初の海外工場を設立したことなどを例にあげて、日本企業にとり医療機器製造は新たな投資分野の一つであると言明。その他にも健康やデジタル技術、ハラル(イスラムの戒律に則った)食品事業に投資する企業が増えていると述べた。また航空機産業への投資についてもマレーシア政府と協力しており、投資を通じてビジネス協力を追求していると言明。新型コロナの流行下においても日本企業にとり、マレーシアの投資先としての魅力には影響は出ていたいと述べた。
岡大使によると、日本企業は1970年代にマレーシアに進出を開始し、80年代に東方政策が発表されたことで進出企業が増加。東レや日立、ソニー、パナソニックなどの企業がマレーシアで事業を開始した。現在マレーシアで事業を行う日本企業はおよそ1,500社となっており、マレーシアの工業化に貢献してきた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が世界中で見られたが、マレーシアで事業を行う日系製造メーカーはおよそ34万人の従業員の雇用を維持したという。
(ベルナマ通信、10月4日)

総選挙前倒しなら再出馬の可能性も=マハティール氏

【クアラルンプール】 マハティール・モハマド前首相は、次期総選挙が前倒しされて2021年に実施された場合、再び出馬する可能性を示唆した。マハティール氏は先ごろ、実施の際には98歳になることを理由に次期総選挙に出馬しない意向を示していた。
シンガポール「ストレーツ・タイムズ」のインタビューに応じたマハティール氏は、先の自身の不出馬発言に対して支持者から不満の声が上がっていたとした上で「彼らは私がまだ戦う気でいると言わせたいのだ。彼らは私が半年後も健康状態を保てると思っているらしい。だから彼らは少なくとも私に戦うのを止めたと言わないで欲しいのだ」と述べた。
マハティール氏はムヒディン ヤシン首相について、かつて共通の敵だと目していたナジブ・ラザク元首相が率いる旧政権の戦略を利用して自身に反対する者を弱体化させたため和解できないと言明。「ムヒディン氏にとっては原理原則より政治の方が重要なので、恐らくナジブ氏と手を組むことになるだろう」と述べた。
希望同盟(PH)を率いるアンワル・イブラヒム元副首相が下院での過半数掌握を主張していることについては、「私が支持しなければ私の支持者もアンワル氏を支持しないので、アンワル氏は過半数を掌握できないだろう」と言明。ムヒディン氏もアンワル氏も政権の安定運営に足る十分な支持を下院で獲得できるとは思わないので、早期の総選挙実施論には賛成できないと述べた。
(ストレーツ・タイムズ、フリー・マレーシア・トゥデー、10月5日)

再度の全国的ロックダウンは行なわず=サブリ上級相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染の第2波が起きていることを受け、イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は3日、国民生活への配慮から事実上のロックダウンである行動制限令(MCO)を再び全国的に発令することはないと言明した。

今後は感染拡大している地域のみに限定したピンポイントでのMCO(強化行動制限令=TEMCO)を実施し、経済・国民生活への影響を最小にしながら抑え込みを図っていく方針。

サブリ上級相は感染者数が増えているサバ州やケダ州は刑務所などのクラスターによるもので、多くの州はひと桁台にとどまっていると指摘。全国的に拡大しているわけではないため、MCOは地域限定で実施するとし、州や地区を跨いだ移動の制限を全国的に行なう考えはないと述べた。同相はセランゴール州を例に挙げ、仮にシャアラムで感染が拡大した場合にはセランゴール州全体ではなくシャアラム地区のみをロックダウンすることになるとした。

国家安全委員会(NSC)は4日、ケダ州アロースター刑務所を6日付けで新たにTEMCO地域に指定すると発表した。指定期間は14日間。サバ州では3日からすでに4地区がTEMCO地域に指定されており、全州規模での標準的運用手順(SOP)強化を発表。事業者には営業時間の短縮を求めている。また7日からは新たに▽コタキナバル▽ペナンパン▽プタタン——の3地区が条件付きMCO(CMCO)に指定される。

一方、感染者数ではサバ州より少ないセランゴール州だが「基本再生産数(R0)」ではサバ州を上回る1.99(2日時点)となっており、州政府は3日付けで飲食店の営業時間を午後11時までとすると発表している。