三井不動産、マレーシアで物流施設事業に参画

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 三井不動産(本社・東京都中央区) は24日、マレーシア三井不動産(本社・クアラルンプール)を通じて、現地物流会社であるPKTロジスティクス・グループと共同事業契約書を締結し、ケダ州クリムにおける物流施設事業「クリム・ロジスティクス・ハブ」への参画を決定したと発表した。

同事業はPKT社とマレーシア三井不動産との合弁会社クリム・ロジスティクス・ハブを通じて推進する。同事業は、三井不動産グループ初のマレーシアにおける物流施設事業となる。

「クリム・ロジスティクス・ハブ」は、2棟で構成され、延床面積は約3万6,000平方メートルとなる。第1期では平屋建て・鉄骨造の物流施設を1棟建設する。面積は約2万2,000平方メートルで、2023年9月の竣工を予定している。第2期は約1万4,000平方メートルで、2024年以降に着工する予定だ。

東南アジアにおける物流施設事業は、タイ・バンコク近郊における海外第1号物件に続き、マレーシアが2カ国目の事業展開となる。三井不動産はマレーシアにおいて、これまで分譲住宅事業、賃貸住宅事業および商業施設事業を推進しており、今後も更なる事業拡大を目指していく方針だ。

イポーのイオンモールに爆破予告、38歳の男を逮捕

【イポー=マレーシアBIZナビ】 ペラ州にある「イオンモール・イオン・クレバン店」で23日午後、爆破予告電話を受けて従業員と顧客が一時避難する騒ぎがあった。同店は同日の残りの営業を中止したが、安全が確認されたとして翌24日午前10時から営業を再開した。

イオンモールの従業員が爆破予告の電話を受けたことから、23日午後4時50分ごろ警察に通報した。午後5時半に従業員と客に対して建物から避難するよう命令が出され、王立マレーシア警察(PDRM)ペラ州警察本部の爆弾処理班や消防レスキュー局による爆発物の捜索が行われた。結局、不審物は見つからず、同日午後10時半に避難命令は解除された。

警察はこれと並行して脅迫電話に関する捜査を進め、23日午後9時半に同州タセクに住む38歳の男を逮捕し、犯行時に使用したと思われる通信デバイスも押収した。有罪となった場合は7年の禁固刑が課せられるという。

日本から活魚の輸入はないと確認、処理水放出で=副農業相

【クアラルンプール】 チャン・フーンヒン副農業食糧安全相は24日、福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出が24日より開始されたことを受け、マレーシア漁業局は現在、日本から活魚を輸入していないことを確認したと述べた。

チャン氏は自身のフェイスブックで、日本からの輸入水産物の安全性を確保するため、農業食糧安全省は状況を積極的に監視していると説明。保健省や検疫検査サービス局(MAQIS)、漁業開発局などの関連機関と緊密に連携し、健康証明書のチェックや輸入後の放射能検査など、食品安全問題のレベルを注意深く監視しているとし、国民に冷静さを保つよう促した。

国際原子力機関(IAEA)や国連の原子力監視団は7月、処理水の海洋放出計画は国際基準を満たしており、人々や環境への潜在的な影響は無視できるレベルだとして承認している。
(マレー・メイル、8月24日)

日本からの一部輸入食品に厳しい検査措置、処理水放出受け

【クアラルンプール】 福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出が24日より開始されることを受け、マレーシア保健省は23日、日本からの輸入食品のうちリスクが高いと考えられるものに対し、入国地点で放射性物質に関するレベル4(監視)の検査を行うと発表した。

ムハンマド・ラジ事務次官は、保健省のデータによると、2022年1月から2023年6月までの日本からの輸入品で最も多かったのは魚介類・水産加工品で、次いで果物、野菜、加工食品、飲料が続き、総額8億8,011万5,437リンギ相当にのぼったと述べた。保健省は消費者の懸念を考慮し、食品の安全性が保証されるよう、入国時や地元市場での監視を常に行っていくとしている。

ムハンマド・ラジ氏によると、2011年の福島第一原子力発電所事故後の2011年5月から2012年4月にも同省の食品安全品質課が日本からの輸入食品のモニタリングを実施。また、2019年にも特別モニタリングプログラムを実施し合計102検体を分析したが、全検体で規定値を超えていないことが確認されたという。

処理水の放出計画については、マレーシア中華大会堂総会(華総)のTC・ゴー会長が先ごろ、「安全基準に則っているとする日本政府の主張は疑わしい」として反対を表明した上で、華総として放出計画に反対する国際社会と連携するようマレーシア政府に要請すると述べていた。
(ザ・スター、8月24日、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、ベルナマ通信、8月23日)

サイムダービーがUMWの買収を計画、トヨタ事業を傘下に

【シンガポール】 多角経営のサイム・ダービーは24日、政府系ファンドのペルモダル・ナショナル(PNB)からUMWホールディングスの株式61.2%を買収し、UMW傘下のUMWトヨタ・モーターとダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)を傘下に収める計画を明らかにした。

サイム・ダービーは同日、PNBとの間で条件付き株式購入契約(SPA)を締結しており、11月の臨時総会で株主の同意を得る予定だ。2024年2月までの買収完了を目指す。買収額は35億7,000万リンギ。買収資金は銀行からの借入金と内部資金で賄う。買収条件が解除されれば、UMWの上場を廃止し、UMWの残余株38.8%の公開買い付け(GO)を行う考えだ。

サイム・ダービー・グループのジェフリ・サリム・デビッドソン最高経営責任者(CEO)によると、サイム・ダービーは、自動車事業子会社のサイム・ダービー・モーターズを通じて高級車ブランドのBMW、ロールスロイス、ポルシェを取り扱っており、買収が実現すれば取り扱い車種のポートフォリオが拡大し、同グループが国内シェアの60%を掌握することになる。UMWはすでに52%の国内シェアを獲得しており、買収によって55%に拡大すると期待されるという。

またサイム・ダービーの自動車事業の収益バランスはマレーシア、中国、豪州で現在15対37対35となっているが、これがUMW買収によって均等になるため、サイムは地政学的なリスク・ヘッジになると期待している。

ジェフリCEOは、買収完了後もPNBがサイム・ダービーの筆頭株主であるため、資本比率の観点からブミプトラ(マレー人と先住民の総称)の出資基準は維持されると指摘。さらにトヨタとプロドゥアのベンダーとサプライヤーのエコシステムも維持されると述べた。

これに先立ちロイターは、PNBがサイム・ダービー・モーターズとプロドゥアの合併について検討していると報道。両社の合併が実現すれば100億リンギ規模の巨大自動車メーカーが誕生すると伝えていた。

サイム・ダービー・モーターズは最近、中国・比亜迪汽車(BYD)の電気自動車(EV)販売独占契約を締結したほか、子会社であるイノコムが中国・奇瑞汽車(チェリー自動車)の現地組立を開始していた。
(ベルナマ通信、ロイター、ザ・スター、エッジ、8月24日)

ホンダのSUV「WR-V」、発売1カ月で2200台を納車

【ペタリンジャヤ=マレーシアBIZナビ】 ホンダ・マレーシアは22日、新型Aセグメント・スポーツ車(SUV)、「WR-V」について、7月13日の発売以来1カ月で2,200台を納車したと発表した。

同社は、「WR-V」の最初の予約者であるヌレイン・ビンティさんへの引き渡しセレモニーを開催。ヌレインさんにはホンダのアクセサリー、ウルトラ・ガラス・ボディコーティング、オフィシャルグッズ(合計5,000リンギ相当)が贈られた。

吉村宏信 社長兼最高経営責任者(CEO)は、ホンダ・ブランドへの信頼および新型「WR-V」への支援に感謝するとし、「WR-V」は7月にホンダ車で2番目に売れたモデルとなり、その中でもハイスペックの「RS」バリアントが「WR-V」の総販売台数中60%を占めていると述べた。

ヌレインさんは、「WR-V」の若々しくエネルギッシュな外観に感銘を受けたとし、コンパクトなデザインでありながら車内が広々としているのが気に入っており、毎日の通勤が快適になるだろうと述べた。

「WR-V」のバリアントは▽1.5L S▽1.5L E▽1.5L V▽1.5L RSーーの4種で、保険なし価格はそれぞれ▽8万9,900リンギ▽9万5,900リンギ▽9万9,900リンギ▽10万7,900リンギーーとなっている。

イオンマレーシア、4ー6月期は36.2%の大幅減益に

【クアラルンプール】 イオン・カンパニー(M)(イオンマレーシア)は、2023年度第2四半期(4ー6月期)決算を発表、売上高は前年同期比5.7%減の10億3,300万リンギ、純利益は36.2%減の3,019万リンギにとどまったと明らかにした。売り上げ減少と営業コストの増加が響いた。

同社がブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、上半期(1ー6月)の売上高は前年同期比2.0%増の21億3,984万リンギとなった。小売部門ではIOIプトラジャヤの新店舗と南部地域の店舗が、不動産管理部門では稼働率の向上と賃料アップが売上高向上に貢献した。一方、純利益は9.3%減の6,837万リンギにとどまった。

小売部門は、新型コロナ流行がエンデミック期に入ったことによる国境再開と経済、社会、観光活動の再開にともなうペントアップ需要(繰越需要)で売り上げが急増した前年同期からの反動で、今期の売上高は7.9%減の8億6,400万リンギとなった。一方、不動産管理部門は稼働率の向上により、売上高が7.5%増の1億6,900万リンギとなった。

イオンマレーシアの大野恵司社長は、「前年同期に経験した異常な需要は沈静化し、現在の収益はより典型的な市場トレンドに沿ったものになっている」と説明。今後については「サプライチェーンや通貨の評価に影響を与える不安定な国際情勢により、世界経済は引き続き厳しい状況にある。 外国人観光客数の回復や雇用率の改善が国内経済を支えている一方、必需品のインフレ脅威が迫っており、国内の裁量支出がさらに抑制される可能性がある」と分析した。
(マレーシアン・リザーブ、エッジ、8月22日、イオン発表資料)

パナソニック製造、4ー6月期は78.3%の増益

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】  パナソニック・マニュファクチャリング・マレーシアは21日、同社2024年度第1四半期(2023年4ー6月)の純利益が前年同期比78.3%増の2,042万リンギとなったと発表した。鉄鋼など主要原材料費用の減少、為替差益や金利引き上げに伴う受取利息の増加などが寄与した。

一方、売上高は、中東や東南アジア諸国連合(ASEAN)、特にベトナムやシンガポールでの扇風機製品需要が鈍化したことなどから、前年同期から6.34%減の2億2,824万リンギに減少した。

前期比では、純利益は約3倍となり、売上高は、生活家電や暖房・換気・空調製品の国内売上増加により、前期から16.73%増加した。

同社は今後について、インフレ率上昇、地政学的緊張の激化、中国の景気回復遅延などの要因で、世界経済の成長は鈍化するが、国内経済は、底堅い内需に支えられ、今年後半に緩やかなペースで拡大すると予想。生産性向上や効率化に向け、製造施設におけるテクノロジー活用を進展させると同時に、コスト削減策を継続的に実施し、収益性を改善していくとした。

レクサスマレーシア、「RX500h Fスポーツ」の販売を開始

【クアラルンプール】 レクサス・マレーシアは、レクサスのスポーツ車(SUV)「RX500h Fスポーツ」の販売を開始したと発表した。

同社は今年5月に、第5世代となる「RX」シリーズから「RX350ラグジュアリー」の販売を開始しており、今回発売を開始した「RX500h Fスポーツ」は「RX」シリーズ2モデル目となる。

「RX350ラグジュアリー」と同様、日本からの輸入完成車(CBU)。「RX500h Fスポーツ」には、排気量2.4リッターのターボチャージャー付き4気筒ガソリン・エンジンを搭載し、パラレル式ハイブリッドシステムを採用した。0ー100キロメートル/時の加速時間は6.2秒。ダイナミック・リア・ステアリング(DRS)も搭載されている。ボディカラーは4色。

保険なしの価格は49万8,888リンギ。5年間(走行距離無制限)の保証が付帯する。ハイブリッド・バッテリーには、8年間(走行距離無制限)の保証が付くが、追加料金を支払うことでさらに2年間延長することも可能となっている。
(ポールタン、8月18日)

ネクストグリーン、空果房成型パルプの試験生産を開始

【ペタリンジャヤ】 パルプ・製紙メーカーのネクストグリーン・グローバル(NGGB)は、日本のクラウン・パッケージ(本社・愛知県小牧市)との合弁会社(JV)であるネクストグリーン・クラウニング・パッケージ・パルプ・モールディング(NGCP)が、パームヤシ空果房(EFB)を原料とする、食品グレードの成型パルプの試験生産を開始したと発表した。

NGGBがパハン州ペカンに構えるグリーン・テクノロジー・パーク(2022年7月に開設)内にNGCPが建設していた、総建築面積1万4,780平方フィートの成型パルプ製造工場が完成したことによる。同工場では成型パルプ400万ユニットの製造が可能だという。

NGGBのリム・シアムフアット社長は、空果房の可能性を見出すのに何年もの研究を要したが、クラウン・パッケージとの長年にわたる緊密な協力関係により、努力が実を結びつつあるとし、この合弁事業の成功がNGGBにプラスに貢献すると確信していると述べた。

NGCPはEFBを原料とする成型パルプの製造・販売および日本への包装資材の販売を目的とし、2020年7月に設立された。
(ザ・サン、8月18日)