マカオ航空がKLIAに新規就航、マカオ線を週4便運航

【セパン】 マカオ航空が10日、クアラルンプール国際空港(KLIA)への乗り入れを開始した。ターミナル1から週4便を運航する。

使用機材はエアバス「A320」型機。月、水、金、土曜日の運航で、「NX921」がクアラルンプール(KL)発14時55分、マカオ着が18時50分。「NX922」がマカオ発9時40分、KL着13時55分。

マカオ航空の杜国富 副社長(運航担当)は、毎日就航への増便やマレーシア国内他空港への就航も検討していると述べた。

マカオ航空はまた、KLの旅行代理店パシフィック・ワールド・トラベル(PWT)をマレーシアにおける専属販売代理店(GSA)に任命した。

マカオ航空は中国のフラッグキャリアである中国国際航空傘下のフルサービス航空会社で、エアバスのナローボディ機「A320」および「A321」型機を保有している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、1月10日)

ペナンの計画断水がスタート、前倒しで作業を進行

【ジョージタウン】 ペナン水道公社(PBAPP)による計画断水が、10日に開始された。

断水はスンガイ・ドゥア浄水場でのバルブ交換作業と、主要パイプライン数カ所での修理作業のためのもので、州内85%の地域への給水が14日までの4日間停止される。

ペナン州のチョウ・コンヨウ首相は同日、浄水場の1.2メートル制御バルブ2基の交換工事および予防保全22件中19件が完了したと発表。24時間必要と見積もられていた第1段階の作業が14時間以上前倒しで完了したと述べた。一部地域で11日朝より給水再開を見込んでいるが、州全体での給水再開が早まるかどうかは不明だとしている。

断水の影響を受ける地域には給水車やタンクが設置されるが、州民の中には断水期間中州を離れることを選択した人も多いという。

国営「ベルナマ通信」の取材に対し、バヤンレパスのリラウに住むマズリタ・アブドル・マリクさん(37歳)は、ゲンティン・ハイランドに家族で旅行することを選択したとし、大人7人と子ども2人という大家族のため、水の備蓄が大量に必要となることから州を離れることに決めたと述べた。セベラン・ペライのセベラン・ジャヤ住民のハミダ・ウディンさん(70歳)は、生活スペースが狭いため、水を大量に貯蔵することが難しく、また水を運ぶ人手も足りないため、娘とともに故郷のペラ州に戻ることにしたと述べた。

一方、レストランを経営するアッバス・アリ氏は、事前に食器洗浄用の水を備蓄でき、調理にはミネラルウォ―ターを使用するため、断水期間中も通常通り営業できると述べた。
(ザ・スター電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ベルナマ通信、1月10日)

5Gの人口カバー率が80%達成、2社体制へ移行を開始

【クアラルンプール】 ファーミ・ファジル通信相は10日、第5世代移動通信(5G)ネットワークの人口集中地区におけるカバー率が80%に達したと発表した。

カバー率は月平均2ー3%増で進行し、2023年11月末時点で76%に達していた。12月に4%増となり、国営デジタル・ナショナル(DNB)の掲げていた80%という目標を達成した。今後は民間の通信企業を公開入札により選定し、2社体制に移行する。

ファーミ通信相は、12日に関係者間で会合を実施し、今後の進め方について協議すると述べた。

政府は5Gの早期普及を目指しDNB1社独占体制を敷いていたが、通信会社からの反発を受け、カバー率80%達成後に2社体制に移行するとの方針を示していた。通信企業主要5社(セルコムDigi、マキシス、ユー・モバイル、テレコム・マレーシア、YTLパワー・インターナショナル)は2023年12月、DNB株をそれぞれ14%(10万株)取得する契約を締結している。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、1月10日)

高級輸入車のシスマオート、KLに3Sセンター2号店を開設

【クアラルンプール】 高級輸入車販売のシスマ・オート(KL)は、複数のプレミアム・ブランドを取り扱う、3S(販売、サービス、部品交換)センター「シスマ・オートハブ」をクアラルンプール(KL)のスンガイベシ高速道路沿いに開設した。
同社は2022年2月にセランゴール州シャアラムのグレンマリーに3Sセンター1号店を開設しており、今回が2号店となる。

新店舗は、同社既存施設の2階と3階に位置し、全ブランド対応の最新診断機器を備えている。並行輸入車やメーカー保証が切れた正規輸入車なども含め、高級車の整備や修理が可能。スペアパーツについては、正規品と相手先ブランド生産(OEM)部品を組み合わせて調達する。タイヤ・サービス、ホイールやバランスの調整、エアコン整備やフロントガラス交換などのサービスも提供し、認定中古高級車の購入や所有高級車の売却も行える。営業時間は平日は午前9時ー午後7時、土・日曜は午前10時ー午後5時。
(ポールタン、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、1月8日)

コーヒーチェーンのバスクベア、今年はモール展開を強化

【クアラルンプール】 コーヒー・チェーン「バスク・ベア・コーヒー」は、今年ショッピングモール内店舗を増加させる計画だ。

バスク・ベアの親会社ルーブ・ホールディングのブライアン・ルー創業者兼最高経営責任者(CEO)は、現時点での店舗数は115店舗で、従来はモール内ではなく商店街(ショップロット)での展開を優先してきたが、今後はモール内展開も強化すると述べた。1年後くらいにはモールとショップロットの店舗数のバランスを取りたいとしている。

ルーCEOはまた、傘下のタピオカティー・チェーンの「ティーライブ」について、来月3カ国への進出を発表する予定だと言明。昨年の3カ国進出に引き続き今年も成長を目指すとした。ティーライブは全国に870店舗を展開。競争が激化する中でもその安定したブランドがルーブの成長を支えているという。

ルーCEOは、ルーブの新規株式公開(IPO)に関しては、計画はあるものの、いつ頃になるかは未定だとした。
(ザ・サン電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、1月4日)

タイ系オニキス、年内に3軒のホテル・サービスアパートを開設へ

【クアラルンプール】 タイ系オニキス・ホスピタリティ・グループは、年内に同社が保有する全ブランドである「アマリ」、「オゾ」、「シャーマ」の宿泊施設をマレーシアに開設すると発表した。全ブランド展開を行うのは、タイ以外ではマレーシアが初となる。

「アマリ」は五つ星、「オゾ」は三つ星ホテル。「シャーマ」はサービスアパート。同社は現時点で、「アマリ・ジョホールバル」、「オゾ・ジョージタウン・ペナン」、「アマリ・スパイス・ペナン」、「アマリ・クアラルンプール」の4軒を運営しているが、ジョホール州に「オゾ・メディニ」、「シャーマ・メディニ」、「シャーマ・スアサナ・ジョホールバル」の3軒を新規オープンし、合計7軒を運営する。

マレーシアでの新ホテル・サービスアパート開設は、同社の東南アジアにおける宿泊施設事業の大幅拡大戦略の一環。オニキスは2025年までに運営ホテル数を現在の44軒から50軒以上に増やし、2028年までに70軒を運営することを目指している。
(TTGアジア、1月5日、トラベルデイリーニュース、1月4日、オニキス発表資料)

配車サービスのマキシム、サラワク州内の輸送拠点を拡大へ

【サラワク】 配車サービスの露系マキシム・マレーシアは、サラワク州内で輸送拠点を拡大する方針を明らかにした。

州内のバウ、ベトン、カノウィット、スリアマン、ルンドゥ、タタウなどの地区に輸送拠点を拡大する。配車サービスに加え、地元のショップやレストランで購入した商品を受け取れる購入配達サービスや宅配便、大きな商品を運べる車両手配サービスなども提供する。マキシムはまた、地元住民から配車ドライバーを募集しており、ウェブサイトで登録を受け付けている。

マキシスでビントゥル開発を担当するアハマド・シャブリー氏は、同社サービスへの需要が高い地域を特定しサービスを拡大していくとし、リーズナブルな価格で利便性の高い配車サービスを提供したいと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、1月5日)

マクドナルドマレーシア、2030年までに750店舗体制に

【ペタリンジャヤ】 大手外食チェーンのマクドナルド・マレーシアは、2030年までに全国の店舗数を750店舗にすることを目指している。

アズミル・ジャーファル社長は、現時点での店舗数は370店舗で、2023年には32店舗を新規オープンしたとし、主要都市のみではなく、郊外や地方への出店機会も積極的に模索していると言明。1店舗あたり50ー100人の雇用機会を創出すると述べた。例えばネグリ・センビラン州では20店舗を展開しているが、年内にさらに3店舗をオープンする予定だとしている。

アズミル社長は、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃を受け、マクドナルドが「親イスラエル企業」だとして一般市民からボイコット活動の対象となっている件について、ボイコットにより大きな打撃を受けているものの、地域活動を通じて、困窮している人々への支援を継続していくと述べた。また、同社は2017年よりサウジアラビアのレザ・グループの傘下にあり、ムスリム(イスラム教徒)が完全に所有する企業となっているとし、首相府のパレスチナ人道基金にも100万リンギを拠出し、ガザで被災した人々への支援を表明していると説明。店舗スタッフも率先して、パレスチナ支援のために10万リンギの追加募金を行い、寄付を実施していると述べた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、1月4日)

クラウンプラザホテル、KL中心部にオープン

【クアラルンプール】 英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)は、ユク・トゥン・プロパティーズと提携し、クアラルンプール(KL)中心部に5つ星ホテル「クラウンプラザ・クアラルンプール・シティセンター(KLCC)」をオープンした。

客室数は320室。著名建築デザイン事務所GAグループによる洗練されたデザインが特徴。ロビーラウンジは、コワーキング機能も有しており、短時間のミーティングや個人作業に適したスペースを提供している。総面積1万2,000平方フィートで最大450人が収容可能な会議室(全7室)、屋上プール、ダイニング、フィットネス・センター、コワーキング専用ラウンジも備える。

IHGはかつてKL中心部に「クラウンプラザ・ムティアラKL」を構えていたが、超高層ビル建設計画のため同地を立ち退いていた。ペナンにも昨年「クラウンプラザ・ペナン・ストレーツ・シティ」をオープンしている。
(ザ・スター電子版、1月3日)

ドラッグストアのケアリング、エクスチェンジTRXに店舗を開設

【クアラルンプール】 ドラッグストア運営のケアリング・ファーマシーは同社初となるコンセプトストアをクアラルンプール(KL)の国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」の「エクスチェンジTRX」にオープンした。

複数のセクションに分かれており、処方箋カウンターでは、薬剤師による処方、投薬、栄養相談サービスを提供する。サプリメント・コーナーでは、サプリメントやヘルスケア製品を、健康食品コーナーでは、オーガニック製品、栄養食品などの健康食品を取り揃える。ビューティー&パーソナルケア・コーナーでは、有名ブランドのスキンケア、ヘアケア、ベビーケア、家庭用品を扱う。グリーンプラネット・コーナーでは、日本の先端技術を活用した土を使わない観葉植物などを中心に販売する。診断コーナーでは、血圧検査や血糖値検査など、無料健康診断を実施する。糖尿病管理・体重管理プログラムを提供する身体分析コーナー、敏感肌専門のヘルス&スキンケアステーションなども備える。環境に配慮した取り組みとして、シャワージェル詰め替えパックの販売や不要薬・期限切れ薬の廃棄受け付けなども行う。営業時間は午前10時ー午後10時。

ケアリングはセブン・イレブン・マレーシア・ホールディングスの傘下にあったが、昨年7月、セブン・イレブンがBIGファーマシー・ヘルスケアへの売却を発表。12月にはケアリングの株式75%のBIGファーマシーへの売却を完了している。
(ボルネオポスト、1月2日)