コーヒーチェーンのバスクベア、今年はモール展開を強化

【クアラルンプール】 コーヒー・チェーン「バスク・ベア・コーヒー」は、今年ショッピングモール内店舗を増加させる計画だ。

バスク・ベアの親会社ルーブ・ホールディングのブライアン・ルー創業者兼最高経営責任者(CEO)は、現時点での店舗数は115店舗で、従来はモール内ではなく商店街(ショップロット)での展開を優先してきたが、今後はモール内展開も強化すると述べた。1年後くらいにはモールとショップロットの店舗数のバランスを取りたいとしている。

ルーCEOはまた、傘下のタピオカティー・チェーンの「ティーライブ」について、来月3カ国への進出を発表する予定だと言明。昨年の3カ国進出に引き続き今年も成長を目指すとした。ティーライブは全国に870店舗を展開。競争が激化する中でもその安定したブランドがルーブの成長を支えているという。

ルーCEOは、ルーブの新規株式公開(IPO)に関しては、計画はあるものの、いつ頃になるかは未定だとした。
(ザ・サン電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、1月4日)

タイ系オニキス、年内に3軒のホテル・サービスアパートを開設へ

【クアラルンプール】 タイ系オニキス・ホスピタリティ・グループは、年内に同社が保有する全ブランドである「アマリ」、「オゾ」、「シャーマ」の宿泊施設をマレーシアに開設すると発表した。全ブランド展開を行うのは、タイ以外ではマレーシアが初となる。

「アマリ」は五つ星、「オゾ」は三つ星ホテル。「シャーマ」はサービスアパート。同社は現時点で、「アマリ・ジョホールバル」、「オゾ・ジョージタウン・ペナン」、「アマリ・スパイス・ペナン」、「アマリ・クアラルンプール」の4軒を運営しているが、ジョホール州に「オゾ・メディニ」、「シャーマ・メディニ」、「シャーマ・スアサナ・ジョホールバル」の3軒を新規オープンし、合計7軒を運営する。

マレーシアでの新ホテル・サービスアパート開設は、同社の東南アジアにおける宿泊施設事業の大幅拡大戦略の一環。オニキスは2025年までに運営ホテル数を現在の44軒から50軒以上に増やし、2028年までに70軒を運営することを目指している。
(TTGアジア、1月5日、トラベルデイリーニュース、1月4日、オニキス発表資料)

配車サービスのマキシム、サラワク州内の輸送拠点を拡大へ

【サラワク】 配車サービスの露系マキシム・マレーシアは、サラワク州内で輸送拠点を拡大する方針を明らかにした。

州内のバウ、ベトン、カノウィット、スリアマン、ルンドゥ、タタウなどの地区に輸送拠点を拡大する。配車サービスに加え、地元のショップやレストランで購入した商品を受け取れる購入配達サービスや宅配便、大きな商品を運べる車両手配サービスなども提供する。マキシムはまた、地元住民から配車ドライバーを募集しており、ウェブサイトで登録を受け付けている。

マキシスでビントゥル開発を担当するアハマド・シャブリー氏は、同社サービスへの需要が高い地域を特定しサービスを拡大していくとし、リーズナブルな価格で利便性の高い配車サービスを提供したいと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、1月5日)

マクドナルドマレーシア、2030年までに750店舗体制に

【ペタリンジャヤ】 大手外食チェーンのマクドナルド・マレーシアは、2030年までに全国の店舗数を750店舗にすることを目指している。

アズミル・ジャーファル社長は、現時点での店舗数は370店舗で、2023年には32店舗を新規オープンしたとし、主要都市のみではなく、郊外や地方への出店機会も積極的に模索していると言明。1店舗あたり50ー100人の雇用機会を創出すると述べた。例えばネグリ・センビラン州では20店舗を展開しているが、年内にさらに3店舗をオープンする予定だとしている。

アズミル社長は、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃を受け、マクドナルドが「親イスラエル企業」だとして一般市民からボイコット活動の対象となっている件について、ボイコットにより大きな打撃を受けているものの、地域活動を通じて、困窮している人々への支援を継続していくと述べた。また、同社は2017年よりサウジアラビアのレザ・グループの傘下にあり、ムスリム(イスラム教徒)が完全に所有する企業となっているとし、首相府のパレスチナ人道基金にも100万リンギを拠出し、ガザで被災した人々への支援を表明していると説明。店舗スタッフも率先して、パレスチナ支援のために10万リンギの追加募金を行い、寄付を実施していると述べた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、1月4日)

クラウンプラザホテル、KL中心部にオープン

【クアラルンプール】 英インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)は、ユク・トゥン・プロパティーズと提携し、クアラルンプール(KL)中心部に5つ星ホテル「クラウンプラザ・クアラルンプール・シティセンター(KLCC)」をオープンした。

客室数は320室。著名建築デザイン事務所GAグループによる洗練されたデザインが特徴。ロビーラウンジは、コワーキング機能も有しており、短時間のミーティングや個人作業に適したスペースを提供している。総面積1万2,000平方フィートで最大450人が収容可能な会議室(全7室)、屋上プール、ダイニング、フィットネス・センター、コワーキング専用ラウンジも備える。

IHGはかつてKL中心部に「クラウンプラザ・ムティアラKL」を構えていたが、超高層ビル建設計画のため同地を立ち退いていた。ペナンにも昨年「クラウンプラザ・ペナン・ストレーツ・シティ」をオープンしている。
(ザ・スター電子版、1月3日)

ドラッグストアのケアリング、エクスチェンジTRXに店舗を開設

【クアラルンプール】 ドラッグストア運営のケアリング・ファーマシーは同社初となるコンセプトストアをクアラルンプール(KL)の国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」の「エクスチェンジTRX」にオープンした。

複数のセクションに分かれており、処方箋カウンターでは、薬剤師による処方、投薬、栄養相談サービスを提供する。サプリメント・コーナーでは、サプリメントやヘルスケア製品を、健康食品コーナーでは、オーガニック製品、栄養食品などの健康食品を取り揃える。ビューティー&パーソナルケア・コーナーでは、有名ブランドのスキンケア、ヘアケア、ベビーケア、家庭用品を扱う。グリーンプラネット・コーナーでは、日本の先端技術を活用した土を使わない観葉植物などを中心に販売する。診断コーナーでは、血圧検査や血糖値検査など、無料健康診断を実施する。糖尿病管理・体重管理プログラムを提供する身体分析コーナー、敏感肌専門のヘルス&スキンケアステーションなども備える。環境に配慮した取り組みとして、シャワージェル詰め替えパックの販売や不要薬・期限切れ薬の廃棄受け付けなども行う。営業時間は午前10時ー午後10時。

ケアリングはセブン・イレブン・マレーシア・ホールディングスの傘下にあったが、昨年7月、セブン・イレブンがBIGファーマシー・ヘルスケアへの売却を発表。12月にはケアリングの株式75%のBIGファーマシーへの売却を完了している。
(ボルネオポスト、1月2日)

NSKグローサー5号店、サミットUSJにオープン

【クアラルンプール】 スーパーマーケットのNSKグローサーは、セランゴール州スバンジャヤのサミットUSJショッピングモールに新店舗をオープンした。

NSKグローサーは、クアランプールにクイル・シティ・モール店とベルジャヤ・タイムズ・スクエア店、セランゴール州にパラゴン・ポイント・ショッピング・センター店とスリー・ダマンサラ店を構えており、新店舗は5店舗目となる。

新店舗名は「サミットUSJ店」。LGフロアで約4,645平方メートルの面積を占め、肉や野菜、果物などの生鮮食品や食料品、家庭用品などを幅広くリーズナブルな価格で提供する。営業時間は午前10時から午後10時まで。オープンを記念して割引キャンペーンも実施している。

サミットUSJショッピングモールは6階建てで、賃貸可能面積は7万4,322平方メートル。小売店、飲食店が約600店舗入居している。1,952台の駐車場を備えており、近隣には13階建てのオフィスタワー「メナラ・サミット」や19階建てのホテル「サミット・ホテル」もある。シャアラム高速道路(KESAS)や新パンタイ高速道路(NPE)、ダマンサラープチョン高速道(LDP)からアクセスしやすい立地となっている。
(ザ・スター電子版、12月22日)

レクシス、KLとポートディクソンで新ホテル2軒を開設へ

【クアラルンプール】 ホテル運営のレクシス・ホテルズ&リゾーツは、マレーシア国内にホテル2軒をオープンする計画を明らかにした。合計での推定総開発価値(GDV)は約12億2,000万リンギ。

チュー・シオックチェン社長によると、クアラルンプール(KL)市内中心部に7億2,000万リンギの高級ホテル「インペリアル・レクシスKL」、ネグリ・センビラン州ポートディクソンに5億リンギの水上ヴィラ「レクシス・ハイビスカス2」を開発する。

「インペリアル・レクシスKL」では、KLのホテルでは初の試みとして、全客室(275室)にプライベートプールを設置する。「レクシス・ハイビスカス2」は、同社が運営する水上ヴィラ「レクシス・ハイビスカス」に隣接しており、客室数は1,000以上で、各ヴィラにプライベートプールを設置する。

チュー社長は、「インペリアル・レクシスKL」はまもなくオープン、「レクシス・ハイビスカス2」も5年以内に完成する予定だと説明。「レクシス・ハイビスカス2」の開発により、毎年約40万人の観光客がポートディクソンを訪れることになり、年間2億4,000万リンギの収益が見込まれるとした。

マレーシア政府観光局(ツーリズム・マレーシア)によると、国内観光セクターは2024年に完全回復する見込みで、航空便の拡充や、中国とインドからの旅行者に対して最長30日間のビザなし滞在を認めたことから、海外からの観光客数はパンデミック前の水準を上回る見通し。実際、2023年1ー9月の観光客数は1,440万人に達しており、2023年の通年予想を当初予想の1,610万人から18.6%増の1,910万人に上方修正している。
(ザ・サン、1月3日、ベルナマ通信、1月2日)

低額輸入品に対する売上税適用、1日から開始

【クアラルンプール】 オンライン販売される低価格輸入品に対する10%の売上税課税措置が、2024年1月1日付けで施行され、オンライン通販サイト運営業者が低額の輸入品に対する売上税の適用を開始した。

低価格輸入品とは、紙巻きたばこ、たばこ製品、電子タバコ、喫煙のための調製品、酒を除く500リンギ以下のすべての商品で、陸・海・空のいずれかのルートでマレーシアに持ち込まれた物を指す。

低価格輸入品への課税立法は23年1月に発効し、4月1日から施行の予定だったが、税関は施行を延期し、新たな開始日を今年1月1日としていた。

課税はオンライン販売を実店舗と同じ土俵に置くことで、国内業者、特に零細中小企業を保護する狙いがある。ショッピー、ラザダ、中国系アリエクスプレスなど、オンラインショッピングのプラットフォームは課税をそろって開始した。

ショッピーを運営するシンガポール系シー(Sea)のテレンス・シアオ・カントリーマネジャーは「課税を開始した。国内中小零細業者の成長を後押しする税だ」と語った。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月3日)

ファーウェイ、旗艦店を「エクスチェンジTRX」に開設

【クアラルンプール】 情報通信技術(ICT)大手の中国系華為技術(ファーウェイ)コンシューマー・ビジネス・グループ・マレーシアは、クアラルンプール(KL)の国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」の「エクスチェンジTRX」に、旗艦店「ファーウェイ・エクスペリエンス・ストア」をオープンした。

店舗内には、ディスカバー・ファーウェイ・エリアが設置されており、スマートフォンやタブレット、ノートパソコン、ウェアラブルデバイスなど幅広い商品に関する講習会やワークショップなども毎週開催される。またVIPエリアなども設置されている。営業時間は午前10時から午後10時。

オープンを記念して、12月25日まで399リンギ以上の購入で、完全ワイヤレスイヤホン「フリーバッズプロ2」、スマートフォン「ノバ9SE」、スピーカー内蔵メガネ「アイウェア」、大型テレビ「ビジョンS65」など最大10万リンギ相当のプレミアムギフトと交換できる権利が当たるキャンペーンなども実施する。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、12月21日)