【ジョージタウン】 ペナン水道公社(PBAPP)による計画断水が、10日に開始された。

断水はスンガイ・ドゥア浄水場でのバルブ交換作業と、主要パイプライン数カ所での修理作業のためのもので、州内85%の地域への給水が14日までの4日間停止される。

ペナン州のチョウ・コンヨウ首相は同日、浄水場の1.2メートル制御バルブ2基の交換工事および予防保全22件中19件が完了したと発表。24時間必要と見積もられていた第1段階の作業が14時間以上前倒しで完了したと述べた。一部地域で11日朝より給水再開を見込んでいるが、州全体での給水再開が早まるかどうかは不明だとしている。

断水の影響を受ける地域には給水車やタンクが設置されるが、州民の中には断水期間中州を離れることを選択した人も多いという。

国営「ベルナマ通信」の取材に対し、バヤンレパスのリラウに住むマズリタ・アブドル・マリクさん(37歳)は、ゲンティン・ハイランドに家族で旅行することを選択したとし、大人7人と子ども2人という大家族のため、水の備蓄が大量に必要となることから州を離れることに決めたと述べた。セベラン・ペライのセベラン・ジャヤ住民のハミダ・ウディンさん(70歳)は、生活スペースが狭いため、水を大量に貯蔵することが難しく、また水を運ぶ人手も足りないため、娘とともに故郷のペラ州に戻ることにしたと述べた。

一方、レストランを経営するアッバス・アリ氏は、事前に食器洗浄用の水を備蓄でき、調理にはミネラルウォ―ターを使用するため、断水期間中も通常通り営業できると述べた。
(ザ・スター電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ベルナマ通信、1月10日)