【クアラルンプール】 ファーミ・ファジル通信相は10日、第5世代移動通信(5G)ネットワークの人口集中地区におけるカバー率が80%に達したと発表した。

カバー率は月平均2ー3%増で進行し、2023年11月末時点で76%に達していた。12月に4%増となり、国営デジタル・ナショナル(DNB)の掲げていた80%という目標を達成した。今後は民間の通信企業を公開入札により選定し、2社体制に移行する。

ファーミ通信相は、12日に関係者間で会合を実施し、今後の進め方について協議すると述べた。

政府は5Gの早期普及を目指しDNB1社独占体制を敷いていたが、通信会社からの反発を受け、カバー率80%達成後に2社体制に移行するとの方針を示していた。通信企業主要5社(セルコムDigi、マキシス、ユー・モバイル、テレコム・マレーシア、YTLパワー・インターナショナル)は2023年12月、DNB株をそれぞれ14%(10万株)取得する契約を締結している。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、1月10日)