中古電化製品とゲームの英CeX、マレーシア1号店を開設

【クアラルンプール】 テクノロジー、コンピュータ、ビデオゲームに特化した中古品チェーンの英コンプリート・エンターテイメント・エクスチェンジ(CeX)は、マレーシア1号店をセランゴール州プトラジャヤの「IOIシティモール」にオープンした。

CeXはこれまで、アイルランドやスペイン、ポルトガル、メキシコ、豪州、インドなど10カ国に630店舗を展開している。マレーシア1号店はマスター・フランチャイジーであるヌオボライフ社がオープンしたもので、東南アジアの拠点となる。
ヌオボライフは今年、首都圏クランバレーにおいてCeXの店舗を拡大することを計画しており、8月にはセランゴール州チェラスにある「マイタウン」に2号店をオープンする。来年は首都圏以外に店舗を開設する計画だ。

ヌオボライフのザイマン・マルズキ最高経営責任者(CEO)は、マレーシアの店舗は英国のビジネスモデルを引き継いでおり、中古品の買取も行うとコメント。確実に事業を軌道に乗せていくため、電話やタブレット、ラップトップなどの一般的な家庭用電化製品、ビデオゲームや関連アクセサリ、カメラ、オーディオ機器などの1万点を超える在庫を用意しているとした。
(ソヤ・チンチャウ、6月25日)

新興格安航空MYエアライン、28日にバンコク線就航

【セパン】 新興格安航空会社のMYエアラインは、同社初の国際線として6月28日にクアラルンプール新国際空港第2ターミナル(KLIA2)ーバンコク線を就航する。

バンコクではスワンナプーム国際空港とドンムアン国際空港の両方に乗り入れる。スワンナプーム線は6月28日から、ドンムアン線は7月1日からの就航となる。

当初は2路線共に1日1往復で、スワンナプーム線はKLIA2発が10時20分、スワンナプーム着が11時45分。スワンナプーム発は12時45分、KLIA2発が16時15分となっている。またドンムアン線はKLIA2発が18時40分、ドンムアン着が20時00分。ドンムアン発は21時00分、ドンムアン着が翌日未明の0時20分となっている。

MYエアラインのレイナー・テオ最高経営責任者(CEO)は、同社はバンコクの2つの異なる空港に乗り入れる初の航空会社になると強調。徐々に1日4便に増やす予定だと述べた。

MYエアラインは昨年12月1日の初便就航以来、KLIA2とコタキナバル、クチン、コタバル、ランカウイ、ペナン、シブ、タワウ、ミリを結ぶ路線を開設し、6月初めに累計旅客数100万人を達成した。現在7機の航空機で運航しており、平均搭乗率は91%。バンコク線に8機目を投入する。

今後、プーケット、クラビ、チェンマイなどタイ国内への路線の拡大を計画しており、バリやジャカルタを中心としたインドネシア、ベトナム、シンガポールへの就航も計画している。
(ベルナマ、6月27日、MYエアライン発表資料)

有害コンテンツ排除に非協力、メタに法的措置へ

【プトラジャヤ=マレーシアBIZナビ】 マレーシア通信マルチメディア委員会 (MCMC) は23日、好ましくないコンテンツの削除に向け非協的だとして、「フェイスブック」を運営する米メタ(Meta)に対して何らかの法的措置を検討すると発表した。

MCMCは、「フェイスブック」には人種、統治者、宗教(3R)、誹謗中傷、なりすまし、オンラインギャンブル、詐欺広告などの大量の望ましくないコンテンツが掲載されていると指摘。 こうした有害なコンテンツをプラットフォームから削除するよう繰り返しメタに求めていたにもかかわらず、メタは有害コンテンツ対策を十分に講じておらず、有害コンテンツの削除にも協力していないとし、メタに対し法的措置を講じる以外に選択肢はないと述べた。

MCMCの声明についてはブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)も歓迎の意を示しており、ブルサのムハマド・ウマル最高経営責任者(CEO)になりすました詐欺ページが今年60ページ以上確認され、ここ数カ月で急増していると指摘した。

 

バティックエア、KLー韓国・仁川間でデイリー便を運航開始

【クアラルンプール】 航空会社バティック・エア(旧称・マリンド・エア)は23日付けで、クアラルンプール(KLIA)ー仁川線を就航した。

使用機材は、180人乗りのボーイング「737-8MAX」型機。デイリー運航で、運航スケジュールは、KLIA発が午後10時30分、仁川着が翌午前6時。仁川発は午前7時、KLIA着が午後12時50分。就航記念キャンペーンとして、KLIA発エコノミークラスが片道389リンギから、仁川発エコノミークラスが10万ウォン(357リンギ)からの割引価格が提供される。運賃に含まれる受託手荷物は20キログラムまでとなる。

バティック・エアと親会社のライオン・エア・グループのグループ戦略ディレクターである、チャンドラン・ラマ氏は、仁川への就航を喜ばしく思うとともに、ポップカルチャー、エンターテイメント、音楽、テレビドラマ、映画、料理など、韓国の文化経済は世界のみならず、多くのマレーシア人の関心も集めており、本路線の需要は高いと言明。また、マレーシア人のみならず、韓国人観光客のマレーシア訪問における利便性が高まると述べた。
(ザ・スター、6月26日)

MM2Hの申請数は増加、条件厳格化に関わらず=内務相

【クアラルンプール】 サイフディン・ナスシオン内務相は22日、外国人の長期滞在を奨励するマレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラムについて、条件の厳格化にも関わらず申請件数が増加していると明らかにした

連邦政府は2021年10月に海外収入や銀行預金額の大幅引き上げや年間90日間のマレーシア滞在義務を課すなど、MM2Hの申請条件を厳格化している。

サイフディン内務相は、収入や預金額などの条件の厳格化は質の高い申請者を集めるためのもので、現時点で1,800ー1,900件の申請を受け付け、そのうち800件が承認されたと言明。承認を得た時点で100万リンギを口座に入金する必要があるとした。以前はMM2H申請のほとんどがバングラデシュからのものだったが、条件厳格化以降にはイギリス、日本、シンガポールからの申請者が増えたとしている。
一方、昨年10月に導入した、富裕層誘致を目的とする長期滞在ビザ「プレミアム・ビザ・プログラム(PVIP)」については、目標未達であるため再評価を行うとした。廃止までは行わず、見直しにとどめるとしている。

PVIPは国交のない国を除くすべての国の富裕層を受け入れるもので、最長20年間のマレーシア滞在が可能となり、滞在中の不動産購入や投資、事業運営なども許可される。マレーシア国外の収入が月4万リンギ以上あるいは年48万リンギ以上の個人(年齢不問)を対象としており、銀行口座残高100万リンギが必要となっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月23日)

韓国の格安航空会社ティーウェイ、仁川ーコタキナバル線を就航

【コタキナバル】 韓国の格安航空会社ティーウェイは19日、仁川ーコタキナバル間の直行便を新規就航した。

運航機材は「B737-800」型機で定員は189人。毎日運航で、「TW169」便が仁川発18時45分、コタキナバル着23時5分。「TW170」便がコタキナバル発深夜0時5分、仁川着6時30分。

サバ州の観光・文化・環境大臣補佐官兼観光局会長であるジョニストン・バンクアイ氏は、初便でコタキナバル国際空港(KKIA)に到着した188人の乗客を空港で歓迎し、国際直行便の就航は、観光産業に利益をもたらし、またサバ州の経済成長を促進するとコメント。接続性を強化することで、より多くの訪問者がサバ州の自然や文化遺産を体験でき、雇用機会の創出や持続可能な開発にもつながると述べた。

サバ州観光局によると、今年1ー4月の韓国人訪問者数は6万8,685人。サバの島々、ビーチ、ゴルフコースは韓国人観光客に人気で、ダイビングやバードウォッチングも関心を集めているという。

サバ州観光局は、韓国を含む海外観光客の誘致を目的としたイベント「アジア・ダイビング・エキスポ(ADEX)」と「アジア・バード・フェスティバル」を計画しており、「自然愛好家や冒険を求める人々にとって最高の旅行先になる」という目標の達成を目指している。

サバ州では現在、シンガポール、バンダル・スリ・ブガワン(ブルネイ)、台北、香港、広州、深セン、武漢、仁川、釜山、マニラの10都市間で、直行便が運航しており、上海航空、エアアジア、韓国ジンエアーは増便や定員の増加を予定しているという。
(マレー・メイル、6月21日、デイリー・エクスプレス・オンライン、ボルネオポスト、6月20日)

大手通信、7月2日付けで電話番号付きのSMS送受信を禁止へ

【ペタリンジャヤ】 大手通信事業者数社は、7月2日付けでショートメッセージサービス(SMS)による電話番号の送受信をブロックすると発表した。5月2日に実施されたURLリンク付きのSMSのブロックに続くもの。

対象となるのは▽マキシス▽セルコムDigi▽ユーモバイルーーなどのサービス。国内・海外いずれのSMSも対象となり、ブロックされたメッセージには料金が発生しない。一方、6XXXX、2XXXX、1XXXXなどの5桁のショートコードで企業が送信するSMSについては、7月2日以降もURL、電話番号、個人情報を含めることが可能だが、マキシスは今後段階的にブロックしていくとしている。

オンライン詐欺にSMSを利用するケースが多いことから、通信デジタル省が、マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)を通じ2月14日に全通信会社にブロック指示を出しており、各通信会社は段階的にブロックを実施していく方針だ。これを受け、大手銀行やモバイル決済のタッチアンドゴーなどはSMSによるワンタイムパスワード(OTP)送信からアプリ認証への切り替えを進めている。
(ザ・スター電子版、ローヤットドットネット、6月21日)

銀聯とペイネットが業務提携、QRコード決済を相互に受け入れ

【ペタリンジャヤ】 中国の銀聯国際は、マレーシアの電子決済機関ペイメント・ネットワーク・マレーシア(ペイネット)と、互いのQRコードを受け入れる業務提携で合意した。銀聯国際はユニオンペイ(銀聯)の国際事業を手掛ける子会社。

9月からユニオンペイのカードを所有する中国人旅行者はマレーシア全土で、ペイネットのドゥイットナウQRコードを受け入れる商店で電子決済ができる。
後の段階で、ドゥイットナウQRコードでの決済が可能なイーウォレットの所有者は、中国およびユニオンペイが利用されている国の加盟商店での決済が可能になる。

銀聯国際の蔡剣波代表は声明で「外国旅行が徐々に回復する中での意義ある提携だ。ユニオンペイのカードで中国人旅行者は、ATM(現金自動預け払い機)やPOS(販売時点情報管理)端末での取引だけでなく、モバイル決済ができるようになる」と語った。

ユニオンペイがQRコードの相互受け入れで合意したのは東南アジアでマレーシアが初めて。マレーシアはキャッシュレス決済の割合で東南アジア2位。イーウォレット所有者は26年には2,500万人になると推定されている。
(ザ・サン、6月21日)

書店チェーンの米系ボーダーズ、8月末で国内営業を終了

【ペタリンジャヤ】 書店チェーンの米系ボーダーズ・マレーシアは、8月31日に国内営業を終了すると明らかにした。

オンライン店舗は先行して5月31日から営業を終了しており、クアラルンプール(KL)のショッピングモール「バングサ・ビレッジ2」にある店舗は7月31日で閉店する。

ボーダーズ・マレーシアは、コングロマリットのベルジャヤ・コーポレーションの子会社であるベルジャヤ・ブックスが運営し、2005年にベルジャヤ・タイムズスクエアに1号店をオープン。現在ではKL市内でバングサ・ビレッジ2の他、クイル・シティ・モール、パンタイ・ホスピタルKL、グレンイーグルス・ホスピタルKLにおいて4店舗を営業している。

ベルジャヤ・ブックスはバングサ・ビレッジ2店に掲示した「閉店のお知らせ」で、長年にわたって書店を支えてくれた顧客に感謝するとし、最後まで最高のカスタマーサービスを提供することを約束すると述べた。

なお、米国のボーダーズ・グループは2011年2月に破産申請し、米国内の全店舗を同年9月までに閉店している。
(ウィアードカヤ、6月16日、フリー・マレーシア・トゥデー、6月15日)

プロドゥア、「アジア」の廉価マニュアル車を発表

【ペタリンジャヤ=マレーシアBIZナビ】 ダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)は15日、Aセグメント・コンパクトカー「アジア」の廉価マニュアル車「アジアE」を発表した。


「アジアE」は、低所得層をターゲットにしており、保険なしの価格は2万2,000リンギ。エアバッグ2つ、シートベルト非着用警報、5年間の保証が付く。ボディカラーは、アイボリー・ホワイト、グリッタリング・シルバー、グラナイト・グレイの3色となっている。2017年に発表した「アジア」をベースにしており、運輸省傘下のマレーシア交通安全研究所(MIROS)から、東南アジア諸国向け新車アセスメント・プログラム (ASEAN NCAP) で4つ星評価を受けている。


 ザイナル・アビディン社長兼最高経営責任者(CEO)は、「アジアE」について、すべてのマレーシア人に手頃な価格かつ質の高いモビリティを提供するという目標に沿ったものであると説明。月間販売目標台数については1,500台を設定していると明らかにした。

 「アジア」は2014年に初めて発表されて以来、今年5月31日までに60万6,756台を販売している。今年2月には、9年ぶりにフルモデルチェンジをしていた。