施設立ち入りの際の体温測定、近く不要に=カイリー保健相

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は20日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大防止のために公共施設に立ち入る際に義務付けている体温測定について、近く標準的運用手順(SOP)から削除する方針だと明らかにした。
ウイルス拡散防止効果が認められないとの知見を受けたもので、入構者が記入する記録簿の設置義務付けについても同様に削除する方針。できるだけ早く国家安全委員会(NSC)にSOP改正を諮る。
カイリー氏は、最近の新規感染例においては圧倒的に無症候または軽度の症状であることから、体温測定が拡散を防ぐための効果的な手段になっていないと指摘。スマートフォンの追跡・情報アプリ「MySejahtera」によるチェックで十分だとした。同様に記録簿についても不要になるとした。
その上でカイリー氏は、体温測定や記録簿設置が不要になった場合でも、引き続き「MySejahtera」によるワクチン接種確認は必要だとし、入構の際には濃厚接触者を検出する新機能「MySJTrace」をオンにすることが望ましいとした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、1月21日、マレー・メイル、1月20日)

渡航者の隔離期間を5日に短縮、ワクチン追加接種を条件に

【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は20日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大を防ぐために海外からの渡航者に課せられている隔離期間について、24日付けでワクチンの追加(ブースター)接種を条件に現在の10日間から5日間に短縮すると発表した。
海外からの渡航者は、成人・子供を問わず、3カテゴリーに分類され、カテゴリーごとに異なる隔離期間が設けられる。全員が「出発の2日前」および「到着時」の2回RT-PCR検査を受け、ともに結果が陰性である必要がある。
ワクチン追加接種済の場合は、隔離期間は5日間となり、4日目にRT-PCR検査、あるいは5日目に医療従事者による抗原迅速(RTK-Ag)検査を受ける。ワクチン2回接種を完了している場合は、隔離期間は7日間となり、5日目にRT-PCR検査、あるいは7日目に医療従事者によるRTK-Ag検査を受ける。ワクチン接種が不完全あるいは未接種の場合は、隔離期間は10日間となり、8日目にRT-PCR検査、あるいは10日目に医療従事者によるRTK-Ag検査を受ける。
また、これまで海外からの渡航者に着用が義務付けられていたピンクのリストバンドは廃止される。代わりに渡航者はデジタル在宅監視命令(HSO)の下に置かれることになり、高リスク国からの入国の場合には、自宅隔離の際にデジタル追跡装置の着用が義務付けられる。
カイリー氏は、他国のデータ、科学、経験に基づき隔離措置を再評価し、今回の変更を行なったと述べた。
(エッジ、フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、1月20日)

新型コロナの感染者数は4046人、今年初めて4千人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は21日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は4046人だったと発表した。累計感染者数は282万4,973人となった。
20日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,569万1,872人で、接種率は78.7%だった。18歳以上の成人接種者数は2,291万3,483人で、接種率は97.9%。ブースター接種完了者は1,023万5,759人で、接種率は31.3%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.00だった。1.00を上回ったのはセランゴール州、サバ州、ジョホール州、マラッカ州、クアラルンプール(KL)、ネグリ・センビラン州、ケダ州だった。
20日には3,254人が回復し、累計治癒者は274万7,457人。死者数は22人増え、累計で3万1,853人となった。アクティブ感染者は、前日から488人増え4万1,617人。うち83.4%が自宅、9.7%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、6.5%が医療機関、0.4%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに17カ所のクラスターが発生。うち11カ所が教育機関で起きたクラスターだった。州・地域別では、ジョホール州、クランタン州で3カ所、ペナン州、ネグリ・センビラン州、ペラ州で2カ所、マラッカ州、ケダ州、サバ州で1カ所のほか、KLとセランゴール州を跨いだクラスターを2カ所確認した。これまでに確認されたクラスターは6,272カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は214カ所に増えた。

サンウェイモールズ、来店客数と売上高がコロナ前の水準に回復

【クアラルンプール】 サンウェイ・モールズ・アンド・テーマ・パークは、2021年第4四半期の来店客数と売上高が、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大前の2019年第4四半期の水準に回復したと発表した。
サンウェイ・モールズが19日に発表した声明によると、昨年第3四半期の回復率は90%だったが、第4四半期には100%となった。モールに入居する小売店舗の92%で売上が回復。宝石や健康、パーソナルケア、デジタル・ライフスタイルなどを扱う店舗の32%では、売上高が新型コロナ流行前以上となった。その一方で、衣料、美容店舗の回復率は80ー85%、食品・飲料(F&B)店舗は85ー90%となったという。
HCチャン最高経営責任者(CEO)は、2022年1月の来店客数は現時点で、過去22カ月で最高水準となっているとして、今月の業績への期待を示した。今年上半期は経済活動の緩やかな回復と、ワクチンのブースター接種率の上昇により、消費者信頼感は引き続き堅調を維持すると予想。また政府による現金支給が購買力を高めるとの予想を示した。
サンウェイは、ペナン州の「サンウェイ・カーニバル・モール」において、小売スペースを50万平方フィート拡張する工事を実施しており、4月1日に拡張部をオープンする。また「サンウェイ・シティ・イポー」においては、ショッピング・モールを2025年にオープンする計画だ。
(ザ・サン、ザ・スター、1月20日、ベルナマ通信、1月19日)

KL市内のコンビニでのハードリカー販売、3月14日まで許可

【クアラルンプール】 クアラルンプール市政府(DBKL)は、食料雑貨店、コンビニエンスストア、中医薬局を対象としたハードリカー販売禁止措置を向こう2カ月間猶予すると発表した。2月1、2日の中国正月の祝賀にあわせた措置で、3月14日まで販売が可能になる。
DBKLのスポークスマンは、クアラルンプール物品税ライセンス委員会との協議に基づき、在庫を抱えている小売業者が損失を軽減するために在庫を消化できるように配慮したと説明。小売業者には、最新の酒類ライセンス・ガイドラインに従って申し立てをおこなうことを推奨するとしている。
スポークスマンはまた、小売業者向けのハードリカー販売条件のいくつかについて再検討に入っていると言明。一部の小売業者が新しいライセンスのガイドラインについて懸念を抱いており、販売を継続できるようガイドラインの再検討を求めていると明らかにした。
DBKLは2021年11月1日付けで酒類販売に関する新たなガイドラインを発表。コンビニなどの小売業者のハードリカー販売を禁じていた。
(ザ・スター、1月19日)

自動車販売、2021年通年は3.89%減=MAA

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア自動車協会(MAA)は、2021年通年の自動車販売台数が50万8,911台となり、前年比3.89%のマイナスとなったと明らかにした。
 乗用車は5.89%減の45万2,663台にとどまったが、商用車は15.87%増の5万6,248台となった。普通乗用車、窓付きバン、多目的車(MPV)、プライムムーバ、バスは減少したが、四輪駆動車・SUVやパネルバン、ピックアップ、トラックは増加に転じた。
 新型コロナウィルス「Covid-19」感染拡大防止のために発令された行動制限令(MCO)、完全ロックダウンが製造・販売活動にマイナスの影響を及ぼしたものの、経済活動の再開や売上税減免策の継続がマイナス影響を相殺。乗用車は減少したものの産業活動の回復にともない商用車は大幅増加に転じた。
メーカー別では、ダイハツ系のプルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)が前年の22万163台から19万291台に大きく減らしたもののトップを堅持。プロトン・ホールディングスやトヨタ、三菱が販売台数を増やしたことからシェアは前年の41.7%から37.4%に縮小した。
2位は前年と同じくプロトン。前年の10万8,524台から11万1,695台に増加した。プロトンは二年連続で前年を上回った。シェアは前年の20.5%から21.9%に上昇した。
3位にはトヨタがホンダを抜いて浮上。販売台数が5万8,501台から7万1,585台に増加し、シェアは11.1%から14.1%に上昇した。4位は昨年3位だったホンダで、販売台数は6万468台から5万3,031台に減少し、シェアも11.4%から10.4%に下がった。5位には三菱が浮上。販売台数は9,163台から1万7,489台に大幅増となり、シェアも1.7%から3.4%に倍増した。
2021年通年の生産台数は48万1,651台で、前年比0.73%の微減となった。6月に発令された完全ロックダウンによる生産ストップが影響した。乗用車は2.47%減の44万6,431台にとどまったが、商用車は28.39%の大幅増の3万5,220台となった。
2022年の販売見通しについてMAAは▽グローバル経済と国内経済の回復▽6月末までの売上税減免措置の延長▽低金利政策の継続▽消費の回復▽新型モデルの投入ーーが貢献するとして、▽新型コロナの再拡大▽半導体不足▽不安定な国内政治ーーなどの懸念材料はあるものの2021年比17.9%増の60万台と予想した。乗用車については19.3%増の54万台、商用車は6.7%増の6万台と見込んでいる。

吉野家が「すし金」株売却、テクスケムの持株比率が98%に

【クアラルンプール】 多角経営の日系テクスケム・リソーシズは、回転ずしチェーン「すし金」を展開するスシキンの株式28%を吉野家ホールディングス子会社、アジア・ヨシノヤ・インターナショナルより1億220万リンギで買収する。
株式譲渡時期は4月の予定。テクスケム子会社のスシキン・ホールディングスが買収を行う。これによりテクスケム・グループのスシキンに対する持株比率は98%となる。吉野家は人材交流およびノウハウ共有を進めることを主な目的として2014年11月よりスシキンへ資本参加していた。
テクスケムは、株式統合を通じて資産と収益基盤を強化し、意思決定及び管理を容易にすることができるとした上で、飲食部門からの収益増に寄与するとしている。一方、吉野家は事業ポートフォリオの最適化を図り、成長事業へのリソース配分を見直す一環で売却を決めたと説明している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、ザ・サン、エッジ、1月19日)

新型コロナの感染者数は3764人、基本再生産数は1に上昇

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は20日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は3,764人だったと発表した。累計感染者数は282万927人となった。
19日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,568万8,466人で、接種率は78.7%だった。18歳以上の成人接種者数は2,291万1,629人で、接種率は97.9%。ブースター接種完了者は1,000万2,472人で、接種率は30.6%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.00にアップ。1.00を上回ったのはセランゴール州、サバ州、ジョホール州、マラッカ州、クアラルンプール(KL)、ネグリ・センビラン州、ケダ州だった。
19日には2,848人が回復し、累計治癒者は274万4,203人。死者数は13人増え、累計で3万1,831人となった。アクティブ感染者は、前日から368人増え4万1,129人。うち83.3%が自宅、9.7%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、6.6%が医療機関、0.4%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに20カ所のクラスターが発生。うち16カ所が教育機関で起きたクラスターだった。州・地域別では、パハン州とクランタン州、ケダ州で3カ所、KLとジョホール州、セランゴール州で2カ所、サバ州、ペラ州、ペナン州、ネグリ・センビラン州、マラッカ州で1カ所それぞれ確認した。これまでに確認されたクラスターは6,255カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は201カ所に増えた。

12月の航空旅客数は312万人、コロナ後初の300万人超え

【クアラルンプール=マレーシアBIZ】 空港運営のマレーシア・エアポーツ(MAHB)によると、2021年の国内空港における航空旅客数は前年同期比58.4%マイナスの1,072.4万人となった。12月単月では、前年同月比で2.9倍、前月比1.4倍の311.9万人で、新型コロナウイルス「Covid-19」パンデミック発生以来初めて300万人を超えた。
12月の国際線は前年同月比4.2倍の32.0万人で、国内線は2.8倍の279.9万人だった。
クアラルンプール新国際空港(KLIA)は123.1万人で、前年同月比3.9倍。国際線は4.2倍の31.6万人、国内線も3.8倍の91.6万人となった。
KLIAを除く国内空港は2.5倍の188.8万人となった。国際線は2.5倍の5,000人、国内線は2.5倍の188.3万人だった。
MAHBは、シンガポールとの間で新型コロナウイルス「Covid-19」のワクチン接種を完了した者を対象に隔離なしで双方の出入国を認める「ワクチン接種完了者向けトラベル・レーン(VTL)」と、メッカへの巡礼に伴い、12月は航空旅客数が増加したと説明。また、離発着数も前月比で21%、国際線の運航本数も15%増加し、新型コロナ流行前の41.6%に回復したとした。しかし変異株の出現が今年の見通しを不透明にしているとして、慎重ながら楽観的な見方を持っていると表明。今後も変異株の動向や、ワクチン接種率の有効性、渡航制限に注視していくとした。

タイプーサム、新型コロナ対策で静かな開催

【クアラルンプール】 ヒンドゥー教徒の祝祭タイプーサムが18日、開催された。新型コロナウイルス「Covid-19」オミクロン株感染拡大の脅威を受け、混雑を避けるために少人数ずつの参加となり、金属製神輿「カバディ」を運ぶ苦行が禁止となるなど、標準運用手順(SOP)を守った静かなものとなっている。
12日にハリマー・モハメド国民統合相により発表されたSOPに基づき、パアル・クーダム(ミルクを捧げる行列)、祈祷、戦車の行列のみが許可された。タイプーサムに参加したヒンドゥー教徒は、マレー・メイルの取材に対し、例年の混雑を避けることができ、短時間でお祈りを済ませることができたなどの好意的な感想を寄せたが、カバディの禁止や子供連れでの参拝ができないことについて残念がる声もあったという。
M.サラヴァナン人的資源相は、タイプーサムのSOPについて、インド人コミュニティから不満を訴えるメッセージを多く受け取っているとし、政府はインド人からの信頼を失っていると注意を喚起する一方、インド人コミュニティは、SOPに満足していないものの決められたルールを守ることでその成熟度を示していると強調した。
タイプーサムはヒンドゥー教のムルガン神を称える南インド発祥の祝祭で、タミル暦の第10月(1月-2月)の満月の日に全国のヒンドゥー教寺院で毎年開催されている。最大規模で行なわれるのは首都圏で、クアラルンプールから郊外バトゥケイブまでの約15キロメートルを信者たちが行進する。
(マレーメイル、フリー・マレーシア・トゥデー、ザ・ヴァイブス・ドットコム、1月18日)