最悪の事態でも完全ロックダウンはせず=財務相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 テンク・ザフルル財務相は1月29日、最悪のシナリオとなった場合でも完全にロックダウンすることはないと言明した。

ザフルル財務相は、「現モデルに基づくと新規感染者数は減少すると考えている」とした上で、最悪の事態を想定した場合には経済封鎖ではなく標準的運用手順(SOP)をより厳格化することになると述べた。

新型コロナウイルス「Covid-19」感染者数が高止まりしていることから、2月4日までとなっている国内の大部分を対象とした行動制限令(MCO)について、延長またはより強化される可能性を指摘する声が上がっていた。

イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は1月28日、新型コロナ感染者数が高止まりしていることを受け、MCO規則違反者に対する罰則強化に向け緊急令の改正に着手していると明らかにした。

サブリ大臣は一般市民の多くが標準的運用手順(SOP)を遵守しているが、まだSOPを遵守していない人や企業があると指摘。これまでに工場9カ所と必需サービスではない事業所16カ所が操業違反のため閉鎖を命じられたと明らかにした。

 

新型コロナの新規感染者数、過去最多の5725人に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は1月29日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から5,725人増加し、過去最多となったと発表した。アクティブ感染者数は4万5,478人で、累計感染者数は20万3,933人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く3,126人だった。それに▽クアラルンプール(KL、687人)▽ジョホール州(684人)▽サバ州(288人)▽サラワク州(179人)▽トレンガヌ州(137人)▽ケダ州(125人)▽ペナン島(99人)▽クランタン州(93人)▽マラッカ州(74人)▽ペラ州(73人)▽ネグリ・センビラン州(69人)▽パハン州(67人)▽プトラジャヤ(16人)▽ラブアン(5人)▽ペルリス州(3人)ーーが続いた。新たに3,423人が退院し、累計治癒者は15万7,222人となった。死者数は16人増えて、累計で733人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は28日、新たに9カ所のクラスターを確認したと明らかにした。5カ所が工場など職場に関連するクラスターで、2カ所が集会などのコミュニティでのクラスター。残り1カ所はリスクの高い場所で起きたクラスターだった。

ジョホールでは3カ所のクラスターを確認。パハン州では2カ所、セランゴール州、ラブアン、サラワク州、マラッカ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。これまでに確認されたクラスター数は779カ所。新たに3カ所のクラスターが収束し、現在継続中のクラスターは372カ所となった。

経済の完全回復は22年になってから、UOB見通し

【クアラルンプール】シンガポール系UOBアセット・マネジメント(M)のフランシス・エン最高投資責任者は、行動制限令(MCO)の再導入でマレーシア経済の回復は近隣国より遅く、ウイルス禍以前の水準に戻るのは22年になってからとの見解を示した。
エン氏は「21年後半に以前の水準に戻ることを希望しているが、MCOがいつまで行われるか、新型コロナウイルス感染症の制圧にいつまでかかるかに左右される」と述べた。
MCOが延長された場合、中央銀行バンク・ネガラ(BNM)は経済への影響を考慮し政策金利を引き下げる可能性があるという
利下げは債券利回りに影響するが、それでもマレーシアの債券は外国人投資家にとり魅力を失わないという。率は低くても利回りが見込めるからだ。世界のほかの市場では利回りがマイナスの債券が多く流通している
(マレーシアン・リザーブ、1月27日)

ホテルの廃業は増加、ホテル協会が強力な支援を政府に要請

【クアラルンプール】マレーシア・ホテル協会(MHA)は、業界への政府支援が不足している中での行動制限令(MCO)の再導入は大打撃で、さらに多くのホテルが廃業すると懸念を表明。政府に支援強化を要請した。
シャハルディン専務理事は「州間旅行が禁止され、外国人旅行客もいない状況では生き残りは困難だ。昨年の経営は厳しく、ホテルの資金は底をついている」と述べた。
既に廃業を発表したホテルには、ラマダ・プラザ・マラッカ・ホテル、クアラルンプールのジー・シティー・クラブ・ホテル、ペナンのホテル・ペナガ、ジャズ・ホテル、ジェレジャク・アイランド・リゾート、ホテル・エクアトリアル・ペナンが含まれる。昨年3月以降、11月の時点で109のホテル経営会社が倒産した。
MHAのヤップ・リップセン最高責任者は、最新の景気対策でホテル業界への支援は1月から3月にかけての電気料金の10%割引のみだと不満を表明。従業員賃金の30 50%に相当する賃金支援を要請した。
ヤップ氏は、観光客統計にシンガポール人が含まれ、統計発表も期末から半年後と遅いことにも改善を求めた。
(マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、1月27日)

 

新型コロナ感染者、マレーシアは世界で29番目に多い=調査

【クアラルンプール】 米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、マレーシアにおいて1月25日までの過去2週間の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は4万8,625人で、世界で29番目に多かった。
最も感染者が多かったのは米国(260万)で、それにブラジル(73万9,781人)、英国(55万2,458人)、スペイン(48万1,600人)、ロシア(30万8,513人)の順となった。
東南アジア諸国連合(ASEAN)では、マレーシアは、インドネシア(16万2,538人)に次ぐ2番目に多かった。それに▽フィリピン(2万5,260人)▽ミャンマー(6,771人)▽タイ(2,795人)▽シンガポール(423人)▽カンボジア(68人)▽ベトナム(34人)▽ブルネイ(2人)ーーの順となった。ラオスのみ0人だった。
米ニューイングランド・コンプレックス・システムズ研究所(NECSI)は、マレーシアを含む83カ国が感染拡大を防ぐために「真剣な行動」が必要であると指摘した。世界28カ国で新規感染者は減少している。また27カ国が感染者数がゼロもしくは少ないグリーン・ゾーンとなっており、近隣国ではニュージーランドやブルネイ、ベトナムの感染者は少ない傾向にある。
マレーシア医師会のスブラマニアム・ムニアンディ会長は、感染者の増加への対応が早い国は蔓延を抑えるのに成功しているとした。
(ザ・スター、1月28日)

新型コロナの新規感染者数は4094人、5日ぶりに4千人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は28日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から4,094人増加したと発表した。5日ぶりに4千人台となった。アクティブ感染者数は4万3,192人で、累計感染者数は19万8,208人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く1,577人だった。それに▽ジョホール州(717人)▽クアラルンプール(KL、678人)▽サバ州(282人)▽サラワク州(171人)▽ペナン島(99人)▽ペラ州(94人)▽ケダ州(92人)▽トレンガヌ州(80人)▽マラッカ州(73人)▽パハン州(72人)▽ラブアン(55人)▽ネグリ・センビラン州(48人)▽クランタン州(37人)▽プトラジャヤ(10人)▽ペルリス州(9人)ーーが続いた。新たに3,281人が退院し、累計治癒者は15万4,299人となった。死者数は10人増えて、累計で717人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は27日、新たに17のクラスターを確認したとし、1日あたりで最も多いクラスターが発生したと明らかにした。15が職場に関連するクラスターで、2が職業訓練所などのコミュニティでのクラスターだった。
ジョホールでは最も多い6のクラスターを確認。KLでは4つ、セランゴール州では3つ、ペラ州で2つ、サバ州とサラワク州でそれぞれ1つのクラスターが発生した。これまでに確認されたクラスター数は770。新たに7つのクラスターが収束し、現在継続中のクラスターは366となった。

父親の遺体を勝手に持ち帰った兄弟を逮捕、感染検査を拒否

【ラハド・ダトゥ=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウィルス「Covid-19」感染拡大防止のため行動制限令(MCO)が発令されているサバ州で先日、病院で死亡した父親の遺体を勝手に家に持ち帰ったとして4人の兄弟が逮捕される事件があった。
死亡したのは脳卒中と心筋梗塞の既往歴がある58歳の男性で、20日午後8時半ごろ、意識不明の状態でラハド・ダトゥ病院に搬送された。新型コロナ感染が疑われるため病棟の外に設置された検査対象者(PUI)ゾーンに入れられ、心肺蘇生装置(CPR)による治療を受けたが30分ほどで死亡した。
病院側は標準的運用手順(SOP)に基づき感染スワブテストを行い、結果が出るまで遺体安置所から出せないと遺族に伝えたが、遺族はこれを拒絶。男性の子供4人が遺体を強引に持ち帰ったという。
病院から通報を受けた警察は、男性宅の居間に遺体が安置されているのを発見し、兄弟4人を逮捕した。

ファーマニアガと保健省、シノバク社のワクチン供給で契約

【クアラルンプール】 製薬会社のファーマニアガは26日、保健省との間で新型コロナウイルス「Covid-19」のワクチン1,200万回分の供給に関して契約を交わした。
契約の署名式でファーマニアガのズルカルナイン・モハメド・ユソプ社長は、中国のシノバク・ライフ・サイエンスからワクチン「コロナワク(CoronaVac)」を2月に供給を受ける予定だと言明。供給を受けた後は同社の施設で充填し完成させ、ファーマニアガ・ロジスティクス社が政府指定の病院や診療所などに送り、3月末か4月上旬にも接種を開始できる見通しだと述べた。ファーマニアガ・ロジスティクスにはワクチンの供給・管理を26年間の経験があるが、前例のない状況を考慮して、セキュリティ面なども強化したという。
ズルカルナイン社長は、「コロナワク」は先ごろトルコで接種が実施されており、有効性は91.25%となっていると説明。これまでに中国やチリ、ブラジル、インドネシアなどで承認されており、安全で効果があると強調した。
(ベルナマ通信、1月26日)

ジェトロ、イノベーションセミナーを2月18日に開催

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール事務所は、マレーシアの最新イノベーションのエコシステムの魅力やビジネスチャンスについて解説するウェブセミナーを2月18日に開催すると発表した。
開催されるのは第4回となる「デジタル・トランスフォーメーション・プラットフォーム・ウェブセミナー」で、今回のテーマは「マレーシアのイノベーション・エコシステムについて知る」。YCPソリディアンス社の松家優香子氏が講師となり、マレーシアの最新のエコシステムの魅力やビジネスチャンスの情報を紹介する。
ウェブセミナーの定員は300人で、参加料は無料。「Zoom Webinar」形式で行なう。申込みはhttps://www.jetro.go.jp/form5/pub/mak/dx4まで。申し込み締め切りは2月17日となっている。
ジェトロによると、マレーシア政府は真の高所得国入りを目指してイノベーションやスタートアップの育成を推進しており、マレーシア・デジタル経済公社(MDEC)やマレーシア・グローバル・イノベーション・アンド・クリエーティビティ・センター(MaGIC)が中心となって投資家育成プログラムや革新的ビジネスへの優遇施策を実施している。

新型コロナの新規感染者数は3680人、ジョホールで1069人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は27日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から3,680人増加したと発表した。アクティブ感染者数は4万2,389人で、累計感染者数は19万4,114人となった。

州・地域別の感染者数はジョホール州が最も多く1,069人だった。それに▽セランゴール州(822人)▽クアラルンプール(KL、698人)▽サバ州(295人)▽ペラ州(181人)▽ネグリ・センビラン州(112人)▽ペナン島(101人)▽ケダ州(76人)▽サラワク州(70人)▽トレンガヌ州(68人)

▽マラッカ州(63人)▽クランタン州(60人)▽パハン州(42人)▽プトラジャヤ(19人)▽ペルリス州(3人)▽ラブアン(1人)ーーが続いた。新たに1,858人が退院し、累計治癒者は15万1,018人となった。死者数は7人増えて、累計で707人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は26日、4日連続で新規感染者数を治癒者数が上回ったとし、行動制限令(MCO)の導入から2週間が経ち効果が出ていると強調。クラスターについては、新たに7つを確認したと明らかにした。
3つが工場や建設現場など職場に関連したクラスター、2つが教育機関などのコミュニティでのクラスターだった。残りは留置所と宗教活動により発生したクラスターだった。
ジョホール州とトレンガヌ州でそれぞれ2つ、KL、ネグリ・センビラン州、ケダ州それぞれ1つ発生した。