入国時の隔離措置撤廃、国家復興評議会が政府に提案

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」からの復興を目指す国家復興計画(NRP)を管轄する国家復興評議会(NRC、MPN)は、水際対策として入国時に義務付けている隔離措置について、3月1日付けで全面的に撤廃し、国境を完全に開放するよう政府に提案した。
会合後の記者会見でムヒディン・ヤシン議長は、隔離措置の撤廃を提案した理由について、保健省より出発前と到着時の検査などが義務付けられており、国内のワクチンの接種率は高い上、病床使用率も低い状態となっていると説明した。しかし撤廃は、リスクを評価に基づき、計画的かつ慎重に行うべきであると指摘。隔離なしの入国ができるようになることで、マレーシアの回復を促進させることができるとした。
会合では、カイリー・ジャマルディン保健相が感染状況などを説明。変異種「オミクロン株」の感染拡大に伴い新規陽性者数は増えているものの、保健省による措置や、ワクチンの接種により、重症者数は減っていると述べたという。
一方で、ムヒディン議長は、建設業で問題となっている原材料価格や外国人労働者不足、移動規制については、長期的で「構造的な」解決方法を策定することができると説明。建設業開発局(CIDB)が対策を模索している段階で、CIDBによる勧告を支持する方針だと述べた。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・サン、2月8日、ベルナマ通信、フリー・マレーシア・トゥデー2月7日)

新型コロナの感染者数は1万7134人、6日連続で今年最多更新

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は9日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万7,134人だったと発表した。6日連続で今年最多を更新した。累計感染者数は295万6,332人となった。
8日には、5,421人が回復し、累計治癒者は282万4,071人。死者数は13人増え、累計で3万2,056人となった。アクティブ感染者は、前日から8,510人増え8万3,071人。うち88.4%が自宅、6.0%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.5%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は70.0%に上昇した。
8日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,572万4,809人で、接種率は78.8%だった。18歳以上の成人接種者数は2,293万1,979人で、接種率は98.0%。ブースター接種完了者は1,261万6,238人で、接種率は38.6%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.39に上昇。全ての州・地域で1.00を上回った。最も高いのは、サラワク州で1.68だった。
また新たに17カ所のクラスターが発生。うち10カ所が教育機関、3カ所が職場、残り4カ所は医療機関など感染すると重症化するリスクが高い集団で起きたクラスターだった。これまでに確認されたクラスターは6,526カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は375カ所に増えた。

無症状・軽症の陽性者、アセスメントセンター訪問不要に

【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は7日、今後、新型コロナウイルス「Covid-19」の検査で陽性となっても、無症状・軽症であるカテゴリー1および2Aに該当し、かつ高リスクではない場合には感染アセスメントセンター(CAC)に行く必要はないと発表した。
その代わりに、コロナ情報・追跡アプリ「MySejahtera」上の「健康評価ツール(HAT)」を使用し、毎日セルフモニタリングを行う必要がある。セルフモニタリングが漏れた場合、SMSや自動音声電話で入力が促される。カテゴリー2B以上または症状が悪化している場合には、センターからの電話を待たずに、最寄りのCACまたは病院で詳細な検査を受けることが求められる
無症状・軽症のカテゴリ分類は、▽カテゴリー1(無症状)▽カテゴリー2A(喉の痛みや咳、食欲がある味覚低下、嗅覚障害、下痢、吐き気、嘔吐、疲労感、筋肉痛など。日常生活に支障がなく、熱や息切れのないことが条件)▽カテゴリー2B(発熱が2日以上続き、活動時の呼吸困難、胸痛、食欲不振、倦怠感、咳・吐き気・嘔吐・下痢の悪化、意識レベルの低下、24時間以内の排尿量減少)ーーとなっている。
ノール事務次官によると、セルフモニタリングの結果、最寄りのCACに行って検査を受ける必要がある場合には「MySejahtera」からの通知、SMS、電話といった形でCACから連絡がある。また、新規感染者の隔離期間については、無症状かつワクチン接種が完了している場合は7日間、症状がある場合やワクチン未接種、あるいは接種が完了していない場合は10日間となるという。
(ザ・スター、2月8日、ベルナマ通信、2月7日)

オミクロン感染拡大、「ピークアウトは3月下旬」保健相

【プトラジャヤ】 新規感染者が急増している新型コロナウイルス「Covid-19」オミクロン株について、カイリー・ジャマルディン保健相は、数学的モデルにおいて3月下旬にはピークアウトすると試算されていることを明らかにした。
カイリー保健相は、他国の例をみるとオミクロン株の感染ピークは2カ月後に来ると予想されるとした上で、急激な感染拡大は人の移動に起因した可能性は否めないと指摘。ロックダウンやそれに近い制限はもちろん、移動制限を強化する余裕もないとし、公衆衛生における優先事項と経済回復、国民生活、及び精神的健康の間でバランスを取ることが重要だとし、国民一人一人がワクチン接種・追加接種を含めた自分たちの役割を果たすことが重要だと述べた。
またワクチン接種について、60歳以上の高齢者及び1、2回目にシノバック製を接種した成人(18歳以上)を対象に追加接種を受けない場合に接種完了ステータスを剥奪する方針であることを繰り返した上で、3月1日以前に追加接種を受けるよう呼びかけた。
カイリー氏によると、100万人の高齢者全体の32%に当たる100万人がいまだ追加接種を受けていない。ワクチン未接種の場合は感染率が9倍、感染時の死亡率が62倍高まるという。また高齢者は重症化リスクが高く、死者全体の57.3%を占めている。
(エッジ、2月7日)

新型コロナの感染者数は1万3944人、5日連続で今年最多更新

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は8日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万3,944人だったと発表した。5日連続で今年最多を更新した。累計感染者数は293万9,198人となった。
7日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,572万3,208人で、接種率は78.8%だった。18歳以上の成人接種者数は2,293万943人で、接種率は98.0%。ブースター接種完了者は1,247万3,139人で、接種率は38.2%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.32に上昇。ラブアン以外で1.00を上回った。最も高いのは、ペルリス州とサバ州で1.54だった。
7日には、6,036人が回復し、累計治癒者は281万8,650人。死者数は9人増え、累計で3万2,043人となった。アクティブ感染者は、前日から4,989人増え7万4,561人。うち87.9%が自宅、6.3%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.6%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は67.3%に上昇した。
また新たに10カ所のクラスターが発生。うち6カ所が教育機関、3カ所が職場、残りはコミュニティで起きたクラスターだった。これまでに確認されたクラスターは6,509カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は366カ所に増えた。

オミクロン感染拡大、3月末には1日2.2万人に達する恐れ

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」オミクロン株による感染が拡大傾向にあることを受け、保健省のノール・ヒシャム事務次官は6日、1日当たりの新規感染者数が3月末までに2万2,000人に達する可能性があると警告した。
ノール事務次官は2月6日正午時点で新規感染者数が昨年10月2日以来の1万人を突破(1万89人)したことを明らかにした上で、1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)が1.2となっていると強調。新規感染者の増加傾向は続くとの見方を示し、ワクチン接種と追加接種の適用範囲が拡大されればR0/RTが1.0以下に下がる可能性があると述べた。
ノール事務次官はまた、「我々はまだ懸念される状況から脱していない。我々は一丸となって感染急増に立ち向かわなければならないが、もっと重要なのは、重症度が低くなり入院者数が少なく死亡率が下がるようにすることだ」と述べた。
カイリー・ジャマルディン保健相も同日、「マレーシアも完全にオミクロンの波に入った」として新規感染件数が増加するとの見方を示し、近く1日当たり1万5,000人を突破するとの懸念を示した。新規感染者数が最後に1万5,000人を突破したのは昨年9月18日。
カイリー氏は、重症化する懸念が高い高齢者のうち100万人がいまだ追加接種を受けていないと指摘。国民になるべく早く追加接種を受けるよう呼びかけた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、2月6日)

新型コロナの新規感染者数、今年最多の1万1034人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は7日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1万1,034人だったと発表した。6日は昨年10月以来、初めて1万人を超え1万89人となっていたが、四日連続で今年最多を更新した。累計感染者数は292万5,254人となった。
6日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,572万902人で、接種率は78.8%だった。18歳以上の成人接種者数は2,292万9,493人で、接種率は97.9%。ブースター接種完了者は1,236万1,663人で、接種率は37.9%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.27に上昇。全ての州・地域で1.00を上回った。最も高いのは、サバ州で1.47だった。
6日には、6,460人が回復し、累計治癒者は281万2,614人。死者数は9人増え、累計で3万2,034人となった。アクティブ感染者は、前日から3,620人増え6万9,572人。うち87.7%が自宅、6.4%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.7%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は64.5%に上昇した。
また新たに11カ所のクラスターが発生。うち5カ所が教育機関、4カ所が職場、残りはコミュニティと、感染すると重症化する可能性が高い集団で起きたクラスターだった。セランゴール州が3カ所で最多となった。これまでに確認されたクラスターは6,499カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は361カ所に増えた。

新型コロナの新規感染者数、今年最多の7234人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は4日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は7,234人だったと発表した。今年最多となった。累計感染者数は289万5,014人となった。
3日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,571万7,422人で、接種率は78.7%だった。18歳以上の成人接種者数は2,292万7,434人で、接種率は97.9%。ブースター接種完了者は1,215万7,974人で、接種率は37.2%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.11に下降。1.00を上回ったのはセランゴール州、サバ州、ペナン州、ジョホール州、クランタン州、マラッカ州、クアラルンプール(KL)、プトラジャヤ、ネグリ・センビラン州、ケダ州、パハン州、ペラ州、トレンガヌ州、サラワク州、ペルリス州だった。
3日には3,968人が回復し、累計治癒者は279万4,354人。死者数は8人増え、累計で3万2,000人となった。アクティブ感染者は、前日から1,744人増え6万1,426人。うち87.6%が自宅、6.9%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.4%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は62.3%に上昇した。
また新たに15カ所のクラスターが発生。うち9カ所が教育機関、2カ所が職場、残りは拘留所、コミュニティ、感染すると重症化する可能性が高い集団で起きたクラスターだった。これまでに確認されたクラスターは6,457カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は332カ所に増えた。

新型コロナの感染者数は5720人、ブースター接種率は36.9%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は5,720人だったと発表した。累計感染者数は288万7,780人となった。
2日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,571万4,709人で、接種率は78.7%だった。18歳以上の成人接種者数は2,292万5,835人で、接種率は97.9%。ブースター接種完了者は1,205万5,099人で、接種率は36.9%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.14だった。1.00を上回ったのはセランゴール州、サバ州、ペナン州、ジョホール州、クランタン州、マラッカ州、クアラルンプール(KL)、プトラジャヤ、ネグリ・センビラン州、ケダ州、パハン州、ペラ州、トレンガヌ州、ペルリス州だった。
2日には3,196人が回復し、累計治癒者は278万9,951人。死者数は7人増え、累計で3万1,992人となった。アクティブ感染者は、前日から2,533人増え6万117人。うち87.6%が自宅、7.0%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.2%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は60.8%に上昇した。
また新たに8カ所のクラスターが発生。4カ所が教育機関、2カ所が職場、残りはコミュニティと感染すると重症化する可能性が高い集団で起きたクラスターだった。ジョホール州、ペナン州、パハン州で2カ所、ケダ州とネグリ・センビラン州でそれぞれ1カ所を確認した。これまでに確認されたクラスターは6,442カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は322カ所に増えた。

新型コロナの感染者数は5736人、ブースター接種率は36.8%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は2日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は5,736人だったと発表した。累計感染者数は288万2,060人となった。
1日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,571万4,107人で、接種率は78.7%だった。18歳以上の成人接種者数は2,292万5,383人で、接種率は97.9%。ブースター接種完了者は1,202万2,117人で、接種率は36.8%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は1.15だった。1.00を上回ったのはセランゴール州、サバ州、ペナン州、ジョホール州、クランタン州、マラッカ州、クアラルンプール(KL)、プトラジャヤ、ネグリ・センビラン州、ケダ州、パハン州、ペラ州、トレンガヌ州、ペルリス州だった。
1日の新規感染者数は5,566人。3,187人が回復し、累計治癒者は278万7,187人。死者数は7人増え、累計で3万1,985人となった。アクティブ感染者は、前日から2,372人増え5万7,152人。うち87.1%が自宅、7.4%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、5.3%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は60.2%。
また新たに7カ所のクラスターが発生。5カ所が教育機関、2カ所が職場で起きたクラスターだった。ジョホール州で4カ所、セランゴール州、サバ州、ネグリ・センビラン州でそれぞれ1カ所を確認した。これまでに確認されたクラスターは6,434カ所となり、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は318カ所に増えた。