【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 カイリー・ジャマルディン保健相は、新型コロナウイルス「Covid-19」オミクロン株の感染拡大がマレーシアでもすでに始まっており、新規感染者数が今後も増加するとの見通しを示した。
新規感染者数は今年年頭は3千人以下だったが、1月21日に4千人を突破、26日には4,744人となっている。カイリー保健相はワクチン接種率が高いため感染拡大が抑制されており、カテゴリー3、4、5に当たる重症化するケースも減っていると指摘した上で、マスクを着用を徹底し国民皆でコロナに打ち勝とうと呼びかけた。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、25日までに国内で確認されたオミクロン株による感染者は601人で、23日以降、新たに162人の感染が確認された。
■子供のワクチン接種しなくても制限課さず■
カイリー保健相は、2月3日に開始される5—11歳の子供を対象としたワクチン接種プログラム「PICKids」に言及。子供のワクチン接種は任意であるため、接種しない子供に対してワクチンを接種しない成人のように行動制限が課されるようなことはないと述べた。
「PICKids」による接種予約受付システムは近く稼働開始する見込みで、2月初旬の接種開始が予定されている。保健省は接種開始から2カ月内に70%の1回目接種、6カ月内に80%の2回目接種を目標に掲げている。