1日の新規感染者、4千人下回ればSOP見直しを検討

【ジョホールバル】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は13日、新型コロナウイルス「Covid-19」の1日当たりの新規感染者数が4千人を下回った場合、現在全土に発令されている完全ロックダウン(MCO3.0)における標準的運用手順(SOP)の見直しを検討すると言明した。

サブリ氏は、4千人の目標値は保健省が定めたもので、アダム・ババ保健相と同省のノール・ヒシャム事務次官より方針を伝えられたと言明。4千人を割った時点でMCO3.0を終了するわけではないが、規制を継続するか緩和するか検討すると述べた。保健省は次回の国家安全委員会(NSC)特別会議で規制を取り扱いについて提言を行なうという。

この日、サブリ氏はアダム・ババ保健相らと共に、6月17日稼動予定のジョホール州スルタナ・アミナ病院内のマレーシア国軍(MAF)のコロナ感染者治療施設を視察。アダム・ババ保健相は、カテゴリー3及び4の患者のために4床の集中治療(ICU)と60床の一般病棟を設置する予定だと述べた。 (ベルナマ通信、6月13日)

新型コロナの新規感染者数は6849人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は11日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が6,849人となったと発表した。アクティブ感染者数は7万8,864人で、累計感染者数は64万6,411人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く2,558人だった。それに▽クアラルンプール(KL、884人)▽サラワク州(699人)▽ネグリ・センビラン州(685人)▽ジョホール州(426人)▽サバ州(309人)▽クランタン州(248人)▽ペナン州(205人)▽ラブアン(176人)▽マラッカ州(170人)▽ケダ州(161人)▽ペラ州(161人)▽パハン州(89人)▽トレンガヌ州(66人)▽プトラジャヤ(10人)▽ペルリス州(2人)ーーが続いた。新たに7,749人が回復し、累計治癒者は56万3,779人となった。死者数は84人で、累計で3,768人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は10日、22カ所のクラスターを新たに確認したと明らかにした。

職場では最も多い18カ所のクラスターを確認。工場や建設現場、ケアセンター、レストランなどで発生した。またコミュニティで3カ所、宗教活動で1カ所のクラスターが発生した。

州別では、セランゴール州で7カ所、ジョホール州で6カ所、ペナン州で3カ所、サラワク州で2カ所、ケダ州、ネグリ・センビラン州、サバ州、KLでそれぞれ1カ所発生した。

完全ロックダウン、28日まで二週間延長=NSC

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国家安全委員会(NSC)は11日に特別会議を開き、14日に期限を迎える完全ロックダウン(MCO3.0)について、6月28日まであと2週間延長すると決定した。

イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)がNSC会議後の声明で明らかにした。新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数がこのところ1日あたり5千人を超える水準で推移し、11日も6,871人と再び上昇する気配をみせていたことを受けて判断した。社会・経済活動に関する標準的運用手順(SOP)はこれまでと同じ。詳細はNSCのウェブサイト(www.mkn.gov.my)を参考にして欲しいとしている。

新型コロナの新規感染者数は1日1万人に迫っていた一時期より減少傾向にあるが、いまだに5千人を越す水準にあり、死者数も連日70人を突破。各地の集中治療室(ICU)も満杯に近づいていた。このため政府内からも完全ロックダウン延長は避けられないとの声が上がっていた。

6月1日の完全ロックダウンが宣言された際、政府は2週間の第1フェーズの間に感染者の大幅削減に成功した場合には第2フェーズに移行し、大人数・密集を伴わず、社会的距離を保てる経済セクターについて再開を認めるとしていた

また第2フェーズの期間は4週間で、その後は第3フェーズに移行し、多くの社会活動を制限した上でほぼすべての経済活動を厳しい標準的運用手順(SOP)順守の条件付きで認めている現在の行動制限令(MCO)に戻すとしていた。

アセスメントセンターが対応能力限界、コールセンターを増設へ

【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数の急増により、アセスメントセンター(CAC)の対応能力が限界にきていると公表。悪化している感染者のモニタリング状況の改善に向け、一般からの問い合わせに対応するコールセンターをセランゴール州とクアラルンプール、プトラジャヤに新設する方針を明らかにした。

CACは今年1月に148カ所開設されたが、現在は198カ所に増えている。ノール・ヒシャム事務次官によると、CACを訪問する感染が疑わしい患者の数はそれまで1日当たり4,000人だったのが、4月以降に増加をはじめ、6月5日には150%増の1万人に達した。同様にCACがモニタリングしている感染者数もそれまでの1日5,300人から1万1,000人へと108%も増加した。

急激な業務量の増加にともない、CACスタッフが患者からの電話に出られなかったり、こちらから掛けることができないケースが増加。自宅で監視下に置かれていた患者から不安の声が上がっていたという。

コールセンターでは感染が疑われる症状のある患者については最寄りのCACを紹介し、緊急通報をマレーシア緊急対応サービス (MERS 999) に転送する。CACの電話回線も33本増やす。 (ニュー・ストレーツ・タイムズ、フリー・マレーシア・トゥデー、6月9日)

新型コロナの新規感染者数は6239人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は10日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が5,671人となったと発表した。アクティブ感染者数は7万9,848人で、累計感染者数は63万9,562人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く1,510人だった。それに▽クアラルンプール(KL、769人)▽サラワク州(631人)▽ネグリ・センビラン州(593人)▽ジョホール州(524人)▽ケダ州(309人)▽クランタン州(262人)▽サバ州(233人)▽マラッカ州(184人)▽ペナン州(166人)▽ペラ州(143人)▽パハン州(112人)▽トレンガヌ州(108人)▽ラブアン(106人)▽プトラジャヤ(18人)▽ペルリス州(3人)ーーが続いた。新たに7,325人が回復し、累計治癒者は55万6,030人となった。死者数は73人で、累計で3,684人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は9日、15カ所のクラスターを新たに確認したと明らかにした。

職場では最も多い13カ所のクラスターを確認。コミュニティと教育機関でそれぞれ1カ所でクラスターが発生した

州別では、セランゴール州で5カ所、サバ州、クランタン州でそれぞれ2カ所、プトラジャヤ、ジョホール州、ケダ州、ペラ州、トレンガヌ州、ペナン州でそれぞれ1カ所発生した。

新型コロナの新規感染者数は6239人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は9日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が6,239人となったと発表した。アクティブ感染者数は8万1,575人で、累計感染者数は63万3,891人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く2,291人だった。それに▽クアラルンプール(KL、704人)▽ネグリ・センビラン州(507人)▽ジョホール州(468人)▽サラワク州(419人)▽クランタン州(340人)▽パハン州(232人)▽サバ州(232人)▽ラブアン(200人)▽ペナン州(194人)▽ペラ州(175人)▽トレンガヌ州(171人)▽マラッカ州(150人)▽ケダ州(135人)▽プトラジャヤ(17人)▽ペルリス州(4人)ーーが続いた。新たに7,386人が回復し、累計治癒者は54万8,705人となった。死者数は75人で、累計で3,611人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は8日、集中治療室(ICU)の病床使用率が5月24日は96%だったが、6月6日には104%に上昇したと言明。一方でICU以外の病床利用率は過去2週間で99%から89%に下降したと明らかにした。一方で24カ所のクラスターを新たに確認したと明らかにした。

職場では最も多い15カ所のクラスターを確認。コミュニティで5カ所、残りは老人ホームと医療センター、宗教活動などでクラスターが発生した。

 州別では、サバ州で5カ所、セランゴール州、ジョホール州でそれぞれ4カ所、KL、サラワク州で2カ所、パハン州、ペラ州、ネグリ・センビラン州、クランタン州、ケダ州、プトラジャヤ、ペナン州でそれぞれ1カ所発生した。

ワクチンの接種目標、8月以降は1日30万人に引き上げ

【イスカンダル・プテリ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は8日、ワクチンの接種目標について、7月以降は1日当たり20万人、8月以降は30万人以上に接種することを目指すと明らかにした。

政府は国家ワクチン接種プログラム(NIP)の下で、ワクチン接種センター(PPV)の増設を進め、10月までに人口の80%へのワクチン摂取完了を目標に掲げている。また大規模PPVの増設に向けて、政府は民間部門とのパートナーシップを強化し、十分な人員を確保することにも努めており、医学生だけではなく、専業主婦や定年退職した元医師や元看護婦などからの協力も得て、ワクチン接種を進めていく計画だ。

今年第3四半期には、米ファイザーーバイオNテック製のワクチン2,500万回分到着する予定。英アストラゼネカ製ワクチンについては、現在到着予定時期について調整中だという。 (ベルナマ通信、フリー・マレーシア・トゥデー、6月8日)

トラックを利用した移動式ワクチン接種会場の運用を開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、6月7日、トラックを利用した移動式ワクチン接種会場の運用を開始したと明らかにした。

移動式ワクチン接種会場は、感染者が多い地域でワクチン接種を迅速化するために計画された。ワクチン接種センターへ出向くのが難しい人にも接種が可能なため、接種数を伸ばす効果が期待される。まずはクアラルンプールの低価格住宅に住む1,000人以上が接種を受ける。

マレーシアでのワクチン接種人数は6月6日時点で357万人。うち244万人が1回目の接種、113万人が2回目の接種まで受けている。州別ではクアラルンプールが50万8,358人と最も多く、次いでセランゴール州が39万8,697人となっている。

国家ワクチン接種プログラム(NIP)では、国民の80%に相当する2,650万人にワクチン接種を行い、集団免疫を獲得することを目指している。

民間医療機関でのワクチン接種、7日に開始

【クアラルンプール】 民間医療機関における新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの接種が7日、開始された。民間医療機関でのワクチン接種は高齢者や高リスク者を主な対象とした第3フェーズ、及びその他の人々を対象とした第4フェーズで行われることになっている。

ペナン州では、パンタイ病院ペナン (PHP)、ラム・ワーエ病院、KPJペナンの3カ所で1日当たり500人を目標に接種を開始した。 ネグリ・センビラン州では、CMH専門病院が接種病院に選ばれた。

ペラ州では、イポーのアル・リズアン医療センターが初日に50人に接種を行った。1日当たり200人に接種可能だとしている。

民間医療機関でのワクチン接種計画を推進する、保健省傘下企業、プロテクヘルス・コーポレーションの枠組み「プロテクヘルス」には私立病院12カ所、一般開業医100カ所が登録している。

(ベルナマ通信、6月7日)

新型コロナの新規感染者数は5566人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は8日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が5,566人となったと発表した。アクティブ感染者数は8万2,797人で、累計感染者数は62万7,652人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く1,524人だった。それに▽サラワク州(707人)▽ネグリ・センビラン州(505人)▽クアラルンプール(KL、466人)▽ジョホール州(456人)▽サバ州(350人)▽マラッカ州(314人)▽ペラ州(225人)▽クランタン州(204人)▽ラブアン(191人)▽ペナン州(185人)▽パハン州(157人)▽ケダ州(148人)▽トレンガヌ州(106人)▽プトラジャヤ(27人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。新たに6,962人が回復し、累計治癒者は54万1,319人となった。死者数は76人で、累計で3,536人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は7日、23カ所のクラスターを新たに確認したと明らかにした。

職場では最も多い16カ所のクラスターを確認。コミュニティで6カ所、老人ホームで1カ所のクラスターが発生した。

州別では、サバ州、サラワク州、セランゴール州、ジョホール州でそれぞれ4カ所、ネグリ・センビラン州で2カ所、ケダ州、ペナン州、KL、クランタン州、トレンガヌ州でそれぞれ1カ所発生した。