トラックを利用した移動式ワクチン接種会場の運用を開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、6月7日、トラックを利用した移動式ワクチン接種会場の運用を開始したと明らかにした。

移動式ワクチン接種会場は、感染者が多い地域でワクチン接種を迅速化するために計画された。ワクチン接種センターへ出向くのが難しい人にも接種が可能なため、接種数を伸ばす効果が期待される。まずはクアラルンプールの低価格住宅に住む1,000人以上が接種を受ける。

マレーシアでのワクチン接種人数は6月6日時点で357万人。うち244万人が1回目の接種、113万人が2回目の接種まで受けている。州別ではクアラルンプールが50万8,358人と最も多く、次いでセランゴール州が39万8,697人となっている。

国家ワクチン接種プログラム(NIP)では、国民の80%に相当する2,650万人にワクチン接種を行い、集団免疫を獲得することを目指している。

民間医療機関でのワクチン接種、7日に開始

【クアラルンプール】 民間医療機関における新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの接種が7日、開始された。民間医療機関でのワクチン接種は高齢者や高リスク者を主な対象とした第3フェーズ、及びその他の人々を対象とした第4フェーズで行われることになっている。

ペナン州では、パンタイ病院ペナン (PHP)、ラム・ワーエ病院、KPJペナンの3カ所で1日当たり500人を目標に接種を開始した。 ネグリ・センビラン州では、CMH専門病院が接種病院に選ばれた。

ペラ州では、イポーのアル・リズアン医療センターが初日に50人に接種を行った。1日当たり200人に接種可能だとしている。

民間医療機関でのワクチン接種計画を推進する、保健省傘下企業、プロテクヘルス・コーポレーションの枠組み「プロテクヘルス」には私立病院12カ所、一般開業医100カ所が登録している。

(ベルナマ通信、6月7日)

必需品以外の商品の販売も可=国家安全委

【クアラルンプール】 必需品以外の商品の扱いを巡って小売りの現場で混乱が起きていることを受け、国家安全委員会(NSC)は7日、必需品以外の商品についても販売を認めると発表した。

「星洲日報」の取材に対してNSCのモハマド・ラビン・バシル次官が明らかにした。完全ロックダウン下でも営業が認められているスーパーマーケットやコンビニ、食料品店などの小売店では、必需品以外の商品も含め販売を許可されている商品に関して通常通り販売が認められる。すでに罰金を科された店舗・企業に対してはケースに応じて処分を見直す。

6月2日にNSCが発表した最新の標準的運用手順(SOP)では、スーパーマーケット、ハイパーマーケット、薬局、セルフケアストア、コンビニエンスストア、ミニマート、デパートは「食品、飲料、必需品のセクションのみ営業が限定される」となっていた。

ただ実際の売り場では必需品と必需品以外の商品が混在しているため、一部の店舗では摘発を恐れて必需品以外の商品棚をテープで囲って販売できないようにしているところもあり、解釈を巡って混乱が生じていた。地場の薬局チェーン、ケアリング・ファーマシーは、染毛剤やヘアジェルなどの商品の販売を一時的に停止したと発表していた。 (マレー・メイル、星洲日報、6月7日)

新型コロナの新規感染者数は5566人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は8日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が5,566人となったと発表した。アクティブ感染者数は8万2,797人で、累計感染者数は62万7,652人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く1,524人だった。それに▽サラワク州(707人)▽ネグリ・センビラン州(505人)▽クアラルンプール(KL、466人)▽ジョホール州(456人)▽サバ州(350人)▽マラッカ州(314人)▽ペラ州(225人)▽クランタン州(204人)▽ラブアン(191人)▽ペナン州(185人)▽パハン州(157人)▽ケダ州(148人)▽トレンガヌ州(106人)▽プトラジャヤ(27人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。新たに6,962人が回復し、累計治癒者は54万1,319人となった。死者数は76人で、累計で3,536人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は7日、23カ所のクラスターを新たに確認したと明らかにした。

職場では最も多い16カ所のクラスターを確認。コミュニティで6カ所、老人ホームで1カ所のクラスターが発生した。

州別では、サバ州、サラワク州、セランゴール州、ジョホール州でそれぞれ4カ所、ネグリ・センビラン州で2カ所、ケダ州、ペナン州、KL、クランタン州、トレンガヌ州でそれぞれ1カ所発生した。

新型コロナアプリ情報更新漏れへの罰金、大臣が取り消し

【ペタリンジャヤ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(国防相)は、新型コロナウイルス「Covid-19」感染情報・追跡アプリ「MySejahtera」における個人の健康情報に関する更新漏れは犯罪ではなく、罰金は科されないと述べた。

ペラ州の31人の工場労働者が、MySejahteraで健康状態を更新しなかったことを理由に、6月5日警察から罰金通知を受け取ったことに対する発言。通知は取り消されるという。

同氏によると、MySejahteraユーザーは、新型コロナウイルス「Covid-19」陽性が確認された場合、症状がある場合、感染者の近親者である場合、海外渡航歴がある場合にのみ、健康状態を更新する必要がある。保健省の検査・法務ユニットに確認したという。

同氏は、個人情報の更新漏れは犯罪にはあたらないが、感染の連鎖を断ち切るため、国民が症状や接触者に関する正確な情報を提供し続ける必要があると強調した。 (フリー・マレーシア・トゥデー、6月7日)