ゴーカー、ペタリン地区接種センターへの無料送迎を拡大

【クアラルンプール】 カーシェアサービスのゴーカーは、高齢者や障害者向けの無料シャトルサービス「ゴーバックス(GoVax)」の対象に、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種センター2カ所を追加した。
ペタリン地区のワクチン接種センターに、マレーシア大学医療センターとアイディアル・コンベンション・センター(IDCC)シャアラムの2カ所が追加指定されたことによるもの。ゴーカーの無料シャトルサービスは既に▽ホスピタル・シャアラム▽クリニク・ラカン・メディク・ペタリンジャヤ▽サンウェイ・ピラミッド・コンベンション・センター——で運行している。
「ゴーバックス」は5月25日に開始され、これまでに約100人の登録があった。第1陣は5月31日にワクチン接種を完了している。「ゴーバックス」の実施は8月31日まで。ホットライン(1-300-30-2633、24時間365日対応)あるいはGoCar Malaysiaモバイルアプリからワクチン接種予約日の3日前まで予約を受け付けている。
(マレーシアン・リザーブ、6月2日)

KLIA空港線が6月4日から運休、再開は未定

【クアラルンプール】 クアラルンプール新国際空港(KLIA)線を運営するエクスプレス・レール・リンク(ERL)は、完全ロックダウン実施に伴い、6月4日から全面運休する。再開時期は未定だ。
ERLはノンストップの「KLIAエクスプレス」及び各駅停車の「KLIAトランジット」を運行しているが、ロックダウンにより、人々の移動が制限され、在宅勤務も求められていることから、運輸省および他の公共交通機関との協議を行なった上で運休を決定した。
新型コロナウイルス「Covid-19」の発生から1年以上、同路線を利用する通勤者は限定的で、KLIA発着の航空機を利用する旅行者もほとんどいないという。
ERLの1日の平均利用者数は、2020年には前年比で69%減少、6月1日からの完全ロックダウン実施により前年同期の水準からさらに89%急減した。
(フリー・マレーシア・トゥデー、6月3日、マレー・メイル、6月2日)

コロナ関連の死者数、9月までに2.6万人に達する恐れ

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染による死者数がマレーシアで増加傾向にあることに関連し、世界保健機関(WHO)の科学評議会のメンバーであるアディーバ・カマルザマン博士は、国内の死者数が9月までに累計2万6千人に達する恐れがあると警告した。
アディーバ博士によると、 マレーシアの新型コロナ感染による死者数は6月2日時点で2,993人だが、現在の推移データに基づけば、9月までには少なくとも9倍にまで拡大するとみられる。米ワシントン大学の保健指標評価研究所(IHME)によって実施された研究でも、8月末にかけて1日あたりの死者数が200人に達すると推定されている。
IHMEはまた、▽新型コロナ感染に直接関連するすべての死亡者の総数▽医療の遅れまたは治療の延期による死者の増加▽精神疾患の増加による死者の増加▽外傷の減少による死者の減少▽他の感染症による死者の減少▽慢性疾患による死者の減少——の6つの要因を考慮し、新型コロナ感染がマレーシアで心臓疾患に次いで死因第2位になると予想している。
(ベルナマ通信、6月2日)

新型コロナの新規感染者数は8209人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が8,209人となったと発表した。アクティブ感染者数は8万3,331人で、累計感染者数は59万5,374人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く3,125人だった。それに▽クアラルンプール(KL、801人)▽ジョホール州(752人)▽サラワク州(594人)▽ネグリ・センビラン州(576人)

▽クランタン州(414人)▽ペラ州(384人)▽ケダ州(373人)▽マラッカ州(322人)▽ペナン州(303人)▽サバ州(203人)▽パハン州(135人)▽トレンガヌ州(127人)▽ラブアン(62人)▽プトラジャヤ(33人)▽ペルリス州(5人)ーーが続いた。新たに7,049人が回復し、累計治癒者は50万8,947人となった。死者数は103人で、累計で3,096人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は2日、22カ所のクラスターを新たに確認したと明らかにした。
職場では最も多い11カ所のクラスターを確認。コミュニティで7カ所、教育機関で2カ所、宗教活動と拘留所でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
州別では、ジョホール州とサラワク州でそれぞれ4カ所、ペラ州で3カ所、ペナン州、KL、ネグリ・センビラン州、セランゴール州でそれぞれ2カ所、クランタン州、ケダ州、パハン州でそれぞれ1カ所発生した。

移動許可証発行の遅れ、食品供給が絶たれる恐れも

【クアラルンプール】 通産省が完全ロックダウン中の移動許可証をすみやかに発行しなければ、マレーシア国内の食品供給が絶たれる恐れがある。マレーシア中小企業(SME)協会のマイケル・カン会長が警告した。
ロックダウン中の道路封鎖で農家は多くの問題に直面している。「6月3日まで暫定的に有効とされた以前の許可証があったのに検問所を通れなかった」「農業食品産業省の許可証以外に運輸省の許可証も必要と言われた」など、農産物を配送できない混乱状況となっている。カン会長は「食品のサプライチェーンが途切れないよう、迅速な移動許可証の発行が必要」と述べた。
クアラルンプール果物卸売業者協会の会計責任者であるデビッド・タイ氏も、「配送がスムーズに行なわれるよう、通産省からの承認がすぐに必要。食品サプライチェーンが断絶すると、消費者のパニック買いを誘発してしまう。農家も腐った農産物を抱えることになり、誰もが不利益を被る」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月3日)