【クアラルンプール】 通産省が完全ロックダウン中の移動許可証をすみやかに発行しなければ、マレーシア国内の食品供給が絶たれる恐れがある。マレーシア中小企業(SME)協会のマイケル・カン会長が警告した。
ロックダウン中の道路封鎖で農家は多くの問題に直面している。「6月3日まで暫定的に有効とされた以前の許可証があったのに検問所を通れなかった」「農業食品産業省の許可証以外に運輸省の許可証も必要と言われた」など、農産物を配送できない混乱状況となっている。カン会長は「食品のサプライチェーンが途切れないよう、迅速な移動許可証の発行が必要」と述べた。
クアラルンプール果物卸売業者協会の会計責任者であるデビッド・タイ氏も、「配送がスムーズに行なわれるよう、通産省からの承認がすぐに必要。食品サプライチェーンが断絶すると、消費者のパニック買いを誘発してしまう。農家も腐った農産物を抱えることになり、誰もが不利益を被る」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月3日)