「サラワク州はCMCO維持」NSC発表を修正

【クチン=マレーシアBIZナビ】 サラワク州のダグラス・ウガー副首相は15日、▽クチン▽ビントゥル▽ミリ▽シブ▽メラドン——の5地区について、4月26日まで現行の条件付き行動制限令(CMCO)指定を維持すると発表。16日付けで行動制限令(MCO)の対象にするとの先の国家安全委員会(NSC)発表を修正した。

ウガー氏はNSCとの話し合いの上で決定したと言明。MCOを発令しなくても明確な標準的運用手順(SOP)の実施を伴うCMCOで拡大を抑え込むことができると述べた。その上で州内の地区間移動が容易なことが感染者増加の一因になっているとし、19日までに地区間移動が許可される条件を決定すると述べた。

■サンダカンを30日までMCO指定に■

イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は同日、新規感染者が急増しているサバ州サンダカンについて4月17—30日の二週間をMCO指定すると発表した。過去14日間で78人の新規感染者がでていた。またすでにMCO指定を受けている同州タワウについては、4月30日まで延長すると発表した。

最近の豪雨&雷雨、「異常気象ではない」気象局長

【クアラルンプール】 マレー半島西海岸の多くの地域で発生している豪雨、雷雨について、マレーシア気象局のジャイラン・シモン局長は、モンスーン(季節風)が移行期にあるためで、異常気象とは言えないと述べた。

クアラルンプールでは13日午後、豪雨があり一部の地域が冠水。建物やラマダン用品を販売するバザールの露店に被害が出た。

ジャイラン氏によると、木が根こぎになるような時速100キロの強風が吹くこともある。モンスーンでは冬は北東から、夏は南西から風が吹く。気象局の長期予報によると、移行期に入ったのは3月16日で、5月中旬まで続く見通しだ。

移行期はマレーシアには多方向から風が吹くため夕方から夜の早い段階にかけ雷雨が発生しやすくなる。地域では、マレー半島西海岸と内陸部、サバ州西部、サラワク州西部と中央部で雷雨が起きやすい。

(ベルナマ通信、マレー・メイル、4月14日)

新型コロナ新規感染者、2日連続2千人を突破

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は16日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,552人増加したと発表した。2千人を突破するのは2日連続。アクティブ感染者数は1万8,600人で、累計感染者数は37万528人となった。

州・地域別の感染者数はサラワク州が最も多く960人だった。サラワク州は行動制限令(MCO)への規制強化はしないと発表したばかり。これに▽セランゴール州(590人)▽クアラルンプール(KL、245人)▽クランタン州(164人)▽サバ州(143人)▽ジョホール州(121人)▽ペナン州(91人)▽ネグリ・センビラン州(53人)▽ペラ州(49人)▽パハン州(47人)▽ケダ州(35人)▽マラッカ州(28人)▽トレンガヌ州(16人)▽プトラジャヤ(6人)▽ペルリス州(2人)▽ラブアン(1人)ーーが続いた。

新たに1,524人が回復し、累計治癒者は35万563人となった。死者数は2人増えて、累計で1,365人となった。

コロナ第4波の懸念高まる、医療専門家が指摘

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者が再び急増しており、医療専門家らはマレーシアに第4波が来る懸念が高まっていると警告している。
新規感染者数は年明け早々に上昇に転じ、1月末にはついに5,000人を突破し第3波となった。1月13日に再発令された全国的な行動制限令(MCO)で減少に転じ、3月下旬には1,100人強にまで減っていたが、その後は再び増加傾向となっていた。ここ数日は1,700—1,800人前後で推移している。0.8前後だった基本再生産数(R0)も急上昇し1.0を突破している。
マレーシア国民大学(UPM)のマリナ・オスマン博士は、一部の州で復興のための行動制限令(RMCO)に規制が緩和されたことで州間移動ができるようになったことが急増の原因である可能性があると指摘。特に人工呼吸器が必要な重症患者が増加していることが懸念されるとした。またラマダン(断食月)やハリラヤ(断食月明け大祭)における移動が第4波を引き起こす可能性があるとした。
ラマダン入りを前に政府は標準的運用手順(SOP)の厳格適用を条件にバザール開催やラマダン中の夜の礼拝(タラウィー)を認めており、マリナ博士以外からもクラスター発生を懸念する声が上がっている
オセル・グループのクリス・シー博士は「第4波には変異種が関与している可能性があり懸念される。R0も上昇を続けている」と指摘。国民へのワクチン接種も進んでおらず、集団免疫を獲得するまではSOPをきちんと守るなどの国民の自覚が必要だと述べた。

新型コロナの新規感染者数は2148人、1カ月ぶりに2千人台に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は15日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,148人増加したと発表した。2,000人を超えるのは3月5日ぶり。アクティブ感染者数は1万7,575人で、累計感染者数は36万7,977人となった。

州・地域別の感染者数はサラワク州が最も多く512人だった。それに▽セランゴール州(459人)▽クランタン州(221人)▽サバ州(202人)▽ジョホール州(182人)▽クアラルンプール(KL、171人)▽ペナン州(134人)▽トレンガヌ州(57人)▽マラッカ州(53人)▽ペラ州(51人)▽ネグリ・センビラン州(34人)▽パハン州(34人)▽ケダ州(26人)▽プトラジャヤ(8人)▽ラブアン(3人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。新たに1,259人が回復し、累計治癒者は34万9,039人となった。死者数は10人増えて、累計で1,363人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は14日、新たに7カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち6カ所は学校 公的機関、スーパーマーケットの倉庫、行政センターなどの職場に関連するクラスター、1カ所はコミュニティで起きたクラスターだった。
セランゴール州とサバ州でそれぞれ2カ所、ペナン州、ケダ州、マラッカ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。

南アフリカ型ウイルス変異株、陽性反応者は17人

【クアラルンプール】保健省のノール・ヒシャム事務次官は14日、同日までに確認された、新型コロナウイルスの南アフリカ型変異株(B.1.351)の陽性反応者は同日までのまとめで17人になったと発表した。
保健当局者は2月3日、英国型変異株による感染を確認。3月5日にはナイジェリア型変異株による感染を発見した。
3月18日にはクアラルンプール国際空港の職員2人が南アフリカ型変異株に陽性反応を示した。このためセパンとクアラランガットで濃密接触者への遺伝子調査を行い、南アフリカ型変異株の感染者をさらに突き止めた。いずれも感染源は同一の可能性が高いという。
(マレー・メイル、4月14日)

新型コロナの新規感染者数は1889人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は14日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,889人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万6,696人で、累計感染者数は36万5,829人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く517人だった。それに▽サラワク州(489人)▽クランタン州(226人)▽サバ州(142人)▽クアラルンプール(KL、134人)▽ペナン州(92人)▽ジョホール州(84人)▽ペラ州(56人)▽ケダ州(53人)▽ネグリ・センビラン州(51人)▽トレンガヌ州(14人)▽パハン州(13人)▽プトラジャヤ(8人)▽マラッカ州(6人)▽ペルリス州(3人)▽ラブアン(1人)ーーが続いた。新たに1,485人が回復し、累計治癒者は34万7,780人となった。死者数は8人増えて、累計で1,353人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は13日、新たに9カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち4カ所はサービス会社、運送会社、トレーニング・センター、行政センターなどの職場に関連するクラスター、3カ所はコミュニティ、残りは拘留所と宗教活動で起きたクラスターだった。
KLとサバ州で2カ所、サラワク州、プトラジャヤ、マラッカ州、ネグリ・センビラン州、ジョホール州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。新たに10カ所のクラスターが収束し、現在感染者を出しているアクティブなクラスターは344カ所となった。

新型コロナの新規感染者数は1767人、サラワク州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は13日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,767人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万6,300人で、累計感染者数は36万3,940人となった。

州・地域別の感染者数はサラワク州が最も多く607人だった。それに▽セランゴール州(483人)▽クアラルンプール(KL、133人)▽サバ州(117人)▽クランタン州(103人)▽ペナン州(92人)▽ジョホール州(74人)▽ケダ州(39人)▽ペラ州(36人)▽ネグリ・センビラン州(29人)▽マラッカ州(17人)▽パハン州(14人)▽トレンガヌ州(13人)▽プトラジャヤ(7人)▽ラブアン(3人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに1,290人が回復し、累計治癒者は34万6,295人となった。死者数は12人増えて、累計で1,345人となった。 保健省のノール・ヒシャム事務次官は12日、新たに10カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち7カ所は工場やフィットネスセンターなどの職場に関連するクラスター、3カ所はコミュニティで起きたクラスターだった。パハン州では3カ所、トレンガヌ州、ケダ州、セランゴール州、ジョホール州、プトラジャヤ、ペラ州、クランタン州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
またノール事務次官は、日中の飲食を断つラマダンが13日から始まることについて、モスクでの集団礼拝や日没後の親族、友人間の食事の集い、旅行などに出かける際は、感染予防策を徹底するよう注意を喚起。近距離での会話、混雑した場所や不必要な外出を行うことで感染が拡大する可能性を懸念していると述べた。

新型コロナの新規感染者数は1317人、サラワク州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は12日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,317人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万5,835人で、累計感染者数は36万2,173人となった。

州・地域別の感染者数はサラワク州が最も多く351人だった。それに▽セランゴール州(303人)▽クアラルンプール(KL、116人)▽ペナン州(112人)▽サバ州(109人)▽ネグリ・センビラン州(63人)▽ジョホール州(61人)▽クランタン州(58人)▽ケダ州(47人)▽パハン州(32人)▽トレンガヌ州(22人)▽ペラ州(21人)▽マラッカ州(11人)▽プトラジャヤ(9人)▽ペルリス州(2人)ーーが続いた。ラブアンのみゼロだった。新たに1,052人が回復し、累計治癒者は34万5,005人となった。死者数は4人増えて、累計で1,333人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は11日、新たに8カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち5カ所は工場や教育センター、行政センター、公的機関などの職場に関連するクラスター、3カ所はコミュニティで起きたクラスターだった。
サラワク州では4カ所、セランゴール州では2カ所、クランタン州、サバ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。

首都圏などの条件付き制限令、28日までさらに2週間延長

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(国防相)は12日、セランゴール州、ペナン州、ジョホール州、クランタン州、サラワク州、クアラルンプール(KL)の5州1都に発令している条件付き行動制限令(CMCO)について、さらに2週間延長すると発表した。

4月14日までとなっていたサラワク州を除く4州1都については28日まで、4月12日までとなっていたサラワク州のCMCOについては26日まで、それぞれCMCO指定を2週間延長する。

今年1月13日に二度目の行動制限令(MCO2.0)が発令された4州1都は、他地域と同じく3月5日よりCMCOに規制緩和されたが、新規感染者数が下げ止まっていたことから他の地域がRMCOに規制緩和される中、4月14日までCMCO指定が延長されていた。

また▽ケダ▽マラッカ▽ネグリ・センビラン▽パハン▽ペラ▽ペルリス▽トレンガヌ▽サバ——の8州と連邦直轄地のプトラジャヤ、ラブアンに発令している復興のための行動制限令(RMCO)についても4月28日まで延長する。

州間の移動制限についても2週間延長される。旅行代理店が手配したRMCO間の観光旅行のみ認められる。