アストラゼネカ製ワクチン、プログラムでの使用を見合わせ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は28日、血栓ができる症例が報告されているアストラゼネカ製ワクチンについて、接種プログラムにおける使用を当面見合わせる方針を明らかにした

国民の間で懸念の声が上がっていることに配慮したもの。ただし購入分をムダにしないためにクアラルンプール(KL)とセランゴール州、サラワク州在住の希望者を対象に別のチャンネルを使って先着順に供給する。

アストラゼネカ製ワクチンについては、▽デンマーク▽ノルウェー▽アイルランド▽タイ——などが使用を停止しているが、先ごろアダム・ババ保健相は安全性が確認されているとして、第2フェーズにおいて60歳以上に投与する方針を明らかにしていた。

保健省ワクチン選定小委員会(JKKPCV)のカライアラス・M・ペリサミー議長も、血栓が確認された事例は稀だと指摘。英国医薬品医療製品規制庁(MHRA)と欧州医薬品庁(EMA)のデータに基づくと、今年3月以降に世界全体で約2,160万人がアトララゼネカ製ワクチンの接種を受けたが、血栓症を発症したのは168例しかなく、関連性も証明されていないと指摘。ベルギーなどではすでに使用を再開しているとした。

新型コロナの新規感染者数は3142人、2カ月ぶりに3千人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は28日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から3,142人増加したと発表した。2カ月ぶりに3,000人を上回った。アクティブ感染者数は2万6,719人で、累計感染者数は40万1,593人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く1,019人だった。それに▽クランタン州(523人)▽クアラルンプール(KL、440人)▽サラワク州(416人)▽ジョホール州(194人)▽ケダ州(120人)▽ペナン州(98人)▽サバ州(87人)▽ペラ州(69人)▽ネグリ・センビラン州(61人)▽マラッカ州(42人)▽トレンガヌ州(40人)▽パハン州(15人)▽プトラジャヤ(13人)▽ラブアン(4人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。新たに1,822人が回復し、累計治癒者は37万3,397人となった。死者数は15人増えて、累計で1,477人となった。 保健省のノール・ヒシャム事務次官は27日、新たに11カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち4カ所が学校や教育機関で起きたクラスターだった。残りは職場とコミュニティでそれぞれ3カ所、1カ所は高齢者向け住宅で起きたクラスターだった。
セランゴール州で3カ所、KLとペナン州、クランタン州、ジョホール州、サラワク州、マラッカ州、ケダ州、ネグリ・センビラン州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。一方で新たに2カ所のクラスターが収束した。

1日当たりの新規感染者、5月中に5千人突破の恐れ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は、新型コロナウイルス「Covid-19」の1日当たりの新規感染者数が当初の予想を超えて増えており、5月中に再び5千人に達する見通しだと明らかにした。

全国の基本再生産数(R0)は1.12となっているが、今後は1.20を超す見通しだという。R0はクランタン州が1.32で最も高く、クアラルンプール(KL、1.23)、ジョホール州(1.21)も1.20を超えている。このほかセランゴール州(1.14)、マラッカ州(1.13)、サバ州(1.01)も1.00を超えて拡大傾向を見せている。

1日当たりの新規感染者数は年明けから上昇を続け、1月30日には過去最高の5,728人に達した。二度目の行動制限令(MCO2.0)が全国的に発令されたことで減少に転じていたが、4月に入ってから再び上昇に転じていた。

MCOとCMCO、5月17日まで延長

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は27日、クランタン州に出ている行動制限令(MCO)、クアラルンプール(KL)やセランゴール州、ジョホール州、ペナン州、サラワク州に出ている条件付き行動制限令(CMCO)を5月17日まで延長すると発表した。

またサバ州に出ていた復興のための行動制限令(RMCO)については、CMCOに変更となった。

イスマイル大臣は、州を跨いだ移動にも触れ、ハリラヤ(断食月明け大祭)期間中も認めないと言明した。

■インド路線の航空運航を一時禁止に、コロナ感染拡大で■

イスマイル大臣は、新型コロナウイルス「Covid-19」の変異株の侵入を防止するため、感染者が爆発的に増えているインドと結ぶ国際線運航を28日付けで一時的に禁止すると発表した。

インドからの渡航者すべての入国を禁じる。他国経由の入国も認めない。また第三国に向かうためのマレーシアにおける乗り継ぎも認めないマレーシアにおける労働許可を持っているインド人の入国も不可。マレーシア国民及び配偶者、子供は例外的に14日間の隔離を条件に入国できる。

船舶に関しても、過去14日以内にインド渡航歴のある船舶は、14日間の隔離を経れば入国できる船員を除き、交代のための雇い止め(サインオフ)手続きは認めない。

 

新型コロナの新規感染者数は2733人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は27日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,733人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万5,414人で、累計感染者数は39万8,451人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く750人だった。それに▽クランタン州(484人)▽サラワク州(432人)▽クアラルンプール(KL、377人)▽ジョホール州(220人)▽ペナン州(115人)▽サバ州(82人)▽トレンガヌ州(61人)▽ケダ州(51人)▽ネグリ・センビラン州(39人)▽ペラ州(38人)▽パハン州(35人)▽マラッカ州(33人)▽プトラジャヤ(15人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。ラブアンのみゼロだった。新たに2,019人が回復し、累計治癒者は37万1,575人となった。死者数は13人増えて、累計で1,462人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は26日、新たに12カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち4カ所が行政センター、建設現場、工場などの職場だった。同じく4カ所がコミュニティ、2カ所は学校、残りは拘留所と宗教の集会で起きたクラスターだった。
ジョホール州とサラワク州でそれぞれ3カ所、マラッカ州とペナン州で2カ所、セランゴール州、クランタン州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。一方で新たに5カ所のクラスターが収束した。

新型コロナの新規感染者数は2847人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は26日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,776人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万4,713人で、累計感染者数は39万5,718人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く762人だった。それに▽サラワク州(615人)▽クランタン州(343人)▽ジョホール州(309人)▽クアラルンプール(KL、254人)▽ペナン州(123人)▽ネグリ・センビラン州(112人)▽サバ州(88人)▽ペラ州(45人)▽ケダ州(39人)▽マラッカ州(34人)▽パハン州(34人)▽トレンガヌ州(9人)▽プトラジャヤ(7人)▽ラブアン(2人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに1,803人が回復し、累計治癒者は36万9,556人となった。死者数は13人増えて、累計で1,449人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は25日、新たに8カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち3カ所が農場やレストランなどの職場、同じく3カ所が学校、残りは拘留所とコミュニティで起きたクラスターだった。
セランゴール州とサラワク州でそれぞれ2カ所、サバ州、マラッカ州、クランタン州、ジョホール州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。一方で新たに9カ所のクラスターが収束した。

変異株出ている国からの渡航者、隔離期間を14日間に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は24日、新型コロナウイルス「Covid-19」の変異株による感染が拡大している特定の国からの渡航者に対して14日間の隔離を義務づけると発表した。
▽英国▽南アフリカ▽ブラジル▽日本——などが対象となる見通し。また出発3日前のPCR検査受診及び陰性証明取得も義務づける。到着日を含めて隔離10日目にPCR検査を再度受診する必要がある。またマレーシア入国前に追跡アプリ「MySejahtera」を携帯電話にダウンロードしておく必要がある。
これまで海外からの渡航者に義務づけられていた隔離期間は陰性証明があれば7日間となっていた。陰性証明がない場合でも入国できたが隔離期間は10日間となっていた。
マレーシアでは4月14日に初めて伝染性の強い南アフリカ型変異株「B.1.351」が確認され、24日時点で感染者数は21人に増加していた。

クランタン州で受入能力限界の恐れ、感染者急増で

【コタバル=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」新規感染者が急増しているクランタン州では、病院の患者受け入れ能力が限界に達している。同州自治体・住宅・保健委員会のイザニ・フシン議長が明らかにした。病床の不足のほか隔離センターの受入能力の限界、医療従事者不足も深刻化している。

22日時点での同州の基本再生産数(R0)は1.53となり、平均1.16を大きく上回って全国ワーストとなっている。新規感染者数は662人で、前日の370人から大幅増加。これも全国ワーストとなっている。同州内のクラスターの数は31カ所に増えており、アクティブ感染者数は3,493人、累計感染者数は1万199人となっている。

16日から行動制限令(MCO)対象となっている▽コタバル▽パシルマス▽パシルプテ▽バチョック▽マチャン▽トゥンパ▽タナメラ——の7地区に加え、21日には新たに3地区がMCOに指定され、クランタン州全域が4月29日までMCOの対象となっている。

■州を跨いだ移動は引き続き禁止=上級相■

イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、新規感染者が増加していることから、州を跨いだ移動について引き続き禁止すると言明した。

これまで州を跨いだ移動によって引き起こされたクラスターが38カ所で発生しており、うち7カ所は4月に入ってから発生したという。

新型コロナの新規感染者数は2847人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は23日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,847人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万2,512人で、累計感染者数は38万7,535人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く748人だった。それに▽サラワク州(717人)▽クランタン州(476人)▽クアラルンプール(KL、302人)▽ジョホール州(130人)▽ネグリ・センビラン州(105人)▽ペナン州(89人)▽サバ州(82人)▽ペラ州(45人)▽ケダ州(44人)▽マラッカ州(42人)▽パハン州(39人)▽プトラジャヤ(14人)▽トレンガヌ州(11人)▽ラブアン(3人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに2,341人が回復し、累計治癒者は36万3,608人となった。死者数は8人増えて、累計で1,415人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は22日、新たに13カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち5カ所が工場や行政センターなどの職場、4カ所がコミュニティ、3カ所が学校、残りは宗教の集会で起きたクラスターだった。
セランゴール州で3カ所、ジョホール州で2カ所、KL、サバ州、サラワク州、マラッカ州、ペラ州、クランタン州、ケダ州、ネグリ・センビラン州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。一方で新たに4カ所のクラスターが収束した。

コロナ第4波の懸念高まる、断食関連行事で拡大の恐れ

【クアラルンプール】 多くの医療専門家が、新型コロナウイルス「Covid-19」の第4波への懸念が高まっていると指摘している。ラマダン(断食月)関連行事によってコミュニティ間の感染が拡大する懸念があり、すでに厳しい状況に置かれている医療システムに壊滅的影響を与える恐れがあるという。
リー・ブーンチェ元副保健相は、すでに4月1日に第4波が始まっていると指摘。過去の例からみて向こう数週間で急増する懸念があるとしている。また接触者の追跡システムが脆弱のままでは感染者拡大を食い止めるのは難しいが、そうした感染者の追跡調査や隔離に携わる人材が不足していると指摘。接触者追跡方法が大幅に改善されない限り感染者の増加は止まらないとしている。
マレーシア医師会のスブラマニアム・ムニアンディ会長も、すでに第4波が来ている兆候があると指摘。過去数週間で感染者数が急速に増加しており、今後もさらに増加すると予想している。
マレーシア・プトラ大学(UPM)のマリナ・オスマン博士(疫学)は、断食明けのイベントなどで人々がマスクを外したり一緒に食事をしたりするような活動は延期すべきと指摘。ハリラヤ(断食月明け大祭)のイベントにより、すでに2万人を突破しているアクティブ感染者数が5万人に達する恐れがあるとしている。
マレーシア・マニパル大学のG.ジャヤクマル博士(産業医学)も、ラマダン関連イベントのほか、結婚式などの行事は止めるべきだと指摘。人々の間に疲労が溜まって標準的運用手順(SOP)の遵守度が低下していると懸念を示している。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月21日)