ファーマニアガが充填のワクチン、医薬品規制庁が承認

【ペタリンジャヤ/コタティンギ】薬品大手ファーマニアガ・ライフサイエンスによるワクチンのフィル・アンド・フィニッシュ(充填および最終製剤化)が国家医薬品規制庁(NPRA)の承認を受けた。中国のシノバックが製造したワクチンをマレーシア工場で充填する
保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、フィル・アンド・フィニッシュの承認は初めて。マレーシアはこの方式で1,400万回分のシノバックワクチンを購入する。
アダム・ババ保健相によると、アストラゼネカのワクチンの第1回目の納入品(26万8,800回分)が23日夜、クアラルンプール国際空港に到着した。ワクチン開発に各国が共同出資・購入する枠組み(コバックス)を通じての調達だ。
同社製ワクチンの安全性の問題についてアダム・ババ氏は、利益がリスクを上回ることをメーカーのデータは示していると述べた。親和性がある人は限られるため、ほかの会社のワクチンも購入する。
(ベルナマ通信、4月24日)

MSIGとオイエン、デジタルペット保険の販売を開始

【クアラルンプール】 三井住友海上のマレーシア現地法人であるMSIGインシュアランス(マレーシア) は、ペット保険のオイエンと共に、ペット保険をオンラインで加入および管理できるプラットフォームoyen.com」を立ち上げた。
oyen.comで加入できる保険では、病気や怪我で8,000リンギまでが保証される。また埋葬および火葬費用として1,000リンギまで、第三者賠償責任として5万リンギがまで保証される。
MSIGのチュア・セックグアン最高経営責任者(CEO)は、提携により同社はペット保険の販売を開始したと明らかにした。デジタルのペット保険の販売を開始できたことを嬉しく思うと表明。同社はマレーシアで100年以上事業を展開しており、ペットの所有者に医療費の負担に関して安心や信頼を与えることができると思っていると述べた。
オイエンの創設者であるケビン・ホーンCEOは、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大により、ペット所有者が増加していると言明。多くの人が在宅勤務を行っており、ストレスを緩和するためにペットを買い始めているとし、医療費が高額なためペットの飼い主に安心を提供できるサービスを提供したいと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月24日)

ムヒディン内閣支持率は67%で高止まり=ムルデカ調査

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ムルデカ・センターが3月31日から4月12日にかけて行なった最新世論調査によると、ムヒディン ヤシン首相の支持率は67%となり、新型コロナウイルス「Covid-19」感染悪化や非常事態宣言発令などの逆風の中でも依然高い水準を維持していることが分かった。
同調査は半島部在住の21歳以上の2,111人に対して電話で聞き取りを行なったもので、サバ・サラワク州は含まれていない。ムヒディン首相の支持率は就任当初の70%台からは下がっているものの、二度目の行動制限令(MCO2.0)及び非常事態宣言が発令された今年1月の63%からは持ち直している。「支持しない」は30%で、前月の31%から下がった。民族別でみると、支持率はマレー系で83%と高く、インド系は66%、華人は30%と最も低かった。
年代別でみると、21—30歳のグループが79%と最も支持率が高く、51—60歳のグループが58%と最も低かった。世帯収入別でみると、2,000リンギ未満が75%と最も高く、7,000リンギ以上は50%と最も低かった。
国の方向性について聞いたところ、「正しい方向に向かっている」は41%にとどまり、「誤った方向に向かっている」(46%)を下回った。「正しい方向」はマレー系が54%と最も高く、インド系は28%、華人はわずか15%だった。国が直面している問題点については、経済不安が57%と最も高く、コロナ問題は15.7%にとどまった。
一方、政府のコロナ対策については70%が「満足」と回答。「不満」は29%にとどまった。マレー系は「満足」が81%、インド系は67%、華人は44%にとどまった。国民への支援策については74%「満足」もしくは「どちらかといえば満足」と答え、「不満」もしくは「どちらかといえば不満」は25%にとどまった。
経済政策については51%が「満足」もしくは「どちらかといえば満足」と答え、「不満」もしくは「どちらかといえば不満」は43%にとどまった。

新型コロナの新規感染者数は2847人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は26日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,776人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万4,713人で、累計感染者数は39万5,718人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く762人だった。それに▽サラワク州(615人)▽クランタン州(343人)▽ジョホール州(309人)▽クアラルンプール(KL、254人)▽ペナン州(123人)▽ネグリ・センビラン州(112人)▽サバ州(88人)▽ペラ州(45人)▽ケダ州(39人)▽マラッカ州(34人)▽パハン州(34人)▽トレンガヌ州(9人)▽プトラジャヤ(7人)▽ラブアン(2人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに1,803人が回復し、累計治癒者は36万9,556人となった。死者数は13人増えて、累計で1,449人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は25日、新たに8カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち3カ所が農場やレストランなどの職場、同じく3カ所が学校、残りは拘留所とコミュニティで起きたクラスターだった。
セランゴール州とサラワク州でそれぞれ2カ所、サバ州、マラッカ州、クランタン州、ジョホール州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。一方で新たに9カ所のクラスターが収束した。

変異株出ている国からの渡航者、隔離期間を14日間に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は24日、新型コロナウイルス「Covid-19」の変異株による感染が拡大している特定の国からの渡航者に対して14日間の隔離を義務づけると発表した。
▽英国▽南アフリカ▽ブラジル▽日本——などが対象となる見通し。また出発3日前のPCR検査受診及び陰性証明取得も義務づける。到着日を含めて隔離10日目にPCR検査を再度受診する必要がある。またマレーシア入国前に追跡アプリ「MySejahtera」を携帯電話にダウンロードしておく必要がある。
これまで海外からの渡航者に義務づけられていた隔離期間は陰性証明があれば7日間となっていた。陰性証明がない場合でも入国できたが隔離期間は10日間となっていた。
マレーシアでは4月14日に初めて伝染性の強い南アフリカ型変異株「B.1.351」が確認され、24日時点で感染者数は21人に増加していた。