イノフィス、マッスルスーツをマレーシアで販売開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イノフィス(本社・東京都千代田区)は5日、「マッスルスーツEvery(エブリィ)」のマレーシアでの販売を開始したと発表した。東南アジア初進出となる。
マッスルスーツは、中腰姿勢を保つ、人や重い物を持ち上げるなどの作業時に腰の負担を低減するアシストスーツ。最大25.5重量キログラム(kgf)の補助 、重量は3.8キログラム(kg)と軽量。2020年12月末現在、シリーズ累計販売台数16,000台を突破した。電力を使用せず、圧縮空気を使用した人工筋肉が補助力を発揮するため、製造・農業・介護・物流・建設などの作業現場に利用できる。
マレーシアは工業製品の自国生産の奨励と同時に外国企業の工場誘致を積極的に行っており、製造業や物流業の労働人口が多い。イノフェスはこれらの産業において腰の負担が大きい作業従事者のニーズを主なターゲットとしており、今後介護需要も今後高まっていくと見込んでいることから、現地販売代理店との協業で製品を展開していくことを決めた。

シンガポールと合同委員会、航空機利用の旅客の入国容認で

【プトラジャヤ】マレーシアとシンガポールの運輸省は両国間の旅客往来をさらに緩和するため、航空機を利用した旅客の入国を相互に認めるための準備、手続きを協議する合同委員会を設置した。一般旅客を念頭に置いた動きだ。
ウィー・カション運輸相の発表によると、両国運輸省の事務次官が共同議長を務め、ワクチン接種証明など通関に必要な手続きを協議している。可能な限り早期の実現を目指す。
乗り入れを認める航空会社の選定、旅客輸送数も協議する。全座席利用は困難なため搭乗客数は制限することになるという。
(ベルナマ通信、4月5日)

ジェトロ、MATRADEと貿易促進に関する協力覚書締結

【東京=マレーシアBIZナビ】 日本貿易振興機構(ジェトロ)は5日、マレーシア貿易開発公社(MATRADE)と貿易促進に関する協力覚書を締結したと発表した。
訪日中のアズミン・アリ上級相(兼通産相)と梶山弘志 経済産業相が同日行なわれた署名式に立ち会った。
ジェトロとMATRADEによる2016年11月に締結した従来の協力覚書を踏まえ、昨今の企業ニーズを反映し、デジタル時代に合わせて一部内容を更新、改めて協力内容を確認した。優れたデジタル技術やサービスを有するマレーシア企業と日本企業との協業を推進し、マレーシア企業による日本でのビジネス展開を連携し支援していく
具体的には、▽両国における、ミッション派遣、商談会、セミナー、ワークショップ、展示会・見本市、その他のプロモーションを通じた貿易促進▽両国における、ハラル製品及びサービス促進に向けた事業の連携▽両国企業に対し、日本及びマレーシアの輸出促進機会に資する情報交換及び情報発信▽マレーシアの日本への輸出・対日投資増加の協力及び、日本とマレーシア企業によるデジタルトランスフォーメーション分野における連携拡大のための取り組み——を行なう。

新型コロナの新規感染者数は1300人、サラワク州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は6日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,300人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万4,161人で、累計感染者数は35万3,329人となった。

州・地域別の感染者数はサラワク州が最も多く385人だった。それに▽セランゴール州(242人)▽クランタン州(126人)▽サバ州(112人)▽ペナン州(110人)▽ジョホール州(98人)▽クアラルンプール(KL、87人)▽ペラ州(61人)▽ケダ州(27人)▽ネグリ・センビラン州(14人)▽パハン州(11人)▽トレンガヌ州(9人)▽ラブアン(8人)▽マラッカ州(7人)▽プトラジャヤ(3人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに1,412人が回復し、累計治癒者は33万7,868人となった。死者数は5人増えて、累計で1,300人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は5日、新たに6カ所のクラスターを確認したと述べた。
うち5カ所は工場や教育センター、サービスセンターなどの職場に関連するクラスター、1カ所はコミュニティで起きたクラスターだった。
セランゴール州で2カ所、KLとマラッカ州、ネグリ・センビラン州、ケダ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
これまでに確認されたクラスターは1,411カ所。新たに10カ所のクラスターが収束し、現在感染者を出しているアクティブなクラスターは355カ所となった。

ワクチン接種第2フェーズ、7州とラブアンで先行実施

【プトラジャヤ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種プログラム調整大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、4月19日に始まる第2フェーズについて7州とラブアンで先行実施すると明らかにした。残りの州は準備が整いしだい開始する。

最初に第2フェーズが始まるのは、連邦直轄地のラブアンと▽ケダ▽マラッカ▽ペナン▽パハン▽サバ▽サラワク▽トレンガヌ——の7州。接種希望者には、5日より「MySejahtera」アプリを通じて予約日の通知を開始した。少なくとも14日前に予約日を通知し、接種3日前と1日前にSMS及びコールセンターを介して予約確認を通知する。第2フェーズでは高齢者や障害者、慢性疾患を持つ人が対象となっている。

ジャマルディン大臣はまた、アストラゼネカ製ワクチンについて副作用の懸念が出ていることについて、接種を延期しなければならなくなった時に備えていくつかのバックアップ計画を作成したと言明。ファイザーへの発注量を増やすことを検討していることを明らかにした。一方、アダム・ババ保健相は効果の方がリスクを上回っているとして、アストラゼネカ製ワクチン接種計画を継続する考えを表明した。

(ベルナマ通信、4月5日)