最新版のSOP発表、観光目的のCMCO地域訪問は禁止

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国家安全委員会(NSC)は7日、復興に向けた行動制限令(RMCO)期間における最新版の標準的運用手順(SOP)を発表した。

 7日付けでセランゴール州、クアラルンプール(KL)、サバ州を除くほぼ国内全域で条件付き行動制限令(CMCO)指定を撤廃し、RMCO(12月31日まで)に戻したことを受けたもの。

 RMCO指定地域では、▽教育機関、音楽スクール、ダンススクール、言語学校など▽仕事でのRMCO指定地域、またはCMCO指定地域への行き来▽乗用車の人数規制撤廃▽すべての経済活動▽結婚披露宴、社交活動、宗教活動——は認められる。

 一方で、▽海外選手が参加するスポーツ大会▽マレーシア人の海外観光旅行、外国人観光客の入国▽CMCO(グリーンゾーン除く)及びEMCO指定地域への観光目的での旅行▽EMCO指定地域を通過する際の下車——などは依然禁止される。

 またCMCO指定地域については、飲食店で店内飲食を行なう場合、客同士が1メートルの間隔を空けることを条件にテーブル毎の人数制限は撤廃する。

■セランゴール&KL&サバは20日までCMCO延長■

 サブリ上級相は5日、セランゴール州、クアラルンプール(KL)、サバ州におけるCMCOについて、一部の地区を除いて12月20日まで延長すると発表した。当初の予定では6日で終了することになっていたが、新型コロナ感染者の増加傾向が続いているため延長に踏み切った。

 セランゴール州、KL、サバ州を除く現行のCMCO指定地域については、6日でCMCO指定が解除され復興に向けたRMCOに戻った。

新型コロナ新規感染者数は1600人、5日連続で4桁

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は7日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,600人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万1,604人で、累計感染者数は7万4,294人となった。

 州・地域別の感染者数はネグリ・センビラン州が最も多く541人となった。それに▽セランゴール州(426人)▽サバ州(248人)▽クアラルンプール(KL、148人)▽ジョホール州(98人)▽ペナン島(55人)▽ペラ州(54人)▽ケダ州(18人)▽ラブアン(5人)▽クランタン州(3人)▽サラワク州(2人)▽パハン州(1人)▽マラッカ州(1人)ーーが続いた。ペルリス州、プトラジャヤ、トレンガヌ州はゼロだった。1,033人が退院し、累計治癒者は6万2,306人となった。死者数は2人増えて、累計で384人となった。

 保健省のノール・ヒシャム事務次官は6日、新たに3つのクラスターを確認したと明らかにした。

 半島部では、ネグリ・センビラン州セレンバンの「チェラム」クラスターでは171人の感染、ジョホール州ジョホールバルの「ジャラン・タンポイ」クラスターでは、17人の陽性反応がでた。また東マレーシアでは、サバ州のサンダカンの「プラウ・ベルハラ」クラスターでは24人の感染を確認した。

州&地区跨ぎの移動、EMCO地域以外は可能に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は5日、条件付き行動制限令(CMCO)指定地域で禁止されている地区間及び州間の移動について、強化行動制限令(EMCO)に指定されている地域を除いて7日より全面的に認めると発表した

 警察はEMCO指定地域を除き検問を廃止し、代わりに標準的運用手順(SOP)のチェックを厳格化する。移動規制緩和に伴い、これまで3人までの乗車人数規制があった乗用車については定員いっぱいまで乗車することが可能になる。

 ただし感染者が多いセランゴール州、クアラルンプール(KL)、サバ州におけるCMCOについては、12月20日まで延長する。それ以外のCMCO指定地域は、12月6日でCMCOは終了し、12月31日まで復興に向けた行動制限令(RMCO)に戻る。

 CMCO指定地域で義務づけられている幹部事務職員の在宅勤務については、規制を解除するかどうか7日の会議で決定する。

 サブリ上級相は、「経済と保健衛生のバランスをとる必要がある」と規制緩和の理由を説明。ただRMCOを予定通り年内で撤廃するかどうかはまだ分からないとした。

 政府は新型コロナ再拡大を受けて、10月14日から27日までの2週間、セランゴール州、KL、プトラジャヤをCMCO対象エリアに指定。10月22日付けで、オフィス勤務者には原則在宅勤務を義務づけるなど規制を強化した

 その後、首都圏のCMCOは11月9日まで2週間延長され、11月9日からは12月6日までペルリス、パハン、クランタンの3州を除く半島全域もCMCOの対象地域に追加されていた。

新型コロナ新規感染者数は1141人、累計で7万人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,141人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万799人で、累計感染者数は7万236人となり、7万人を超えた。

州・地域別の感染者数は セランゴール州とサバ州が最も多く共に320人となった。それに▽クアラルンプール(KL、256人)▽ジョホール州(69人)▽ペナン島(48人)▽ペラ州(47人)▽ケダ州(24人)▽クランタン州(20人)▽ネグリ・センビラン州(15人)▽パハン州(15人)▽ラブアン(3人)▽プトラジャヤ(2人)▽サラワク州(1人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。マラッカ、トレンガヌ州はゼロだった。1,144人が退院し、累計治癒者は5万9,061人となった。死者数はゼロで、376人で変わらなかった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は3日、新たに4つのクラスターを確認したと明らかにした。
セランゴール州ペタリン地区の「モンスーン」クラスターでは19人の感染を確認。サバ州ラハド・ダトゥでは、工場作業員が感染する「ジャラン・キラン」クラスターが発生、24人に陽性反応が出た。同じくラハド・ダトゥの「ペルダナ・エナム」クラスターでは25人、タワウの「ジャラン・クボタ」では14人の感染を確認した。
これまで確認されたクラスター数は3日18時時点で373となっており、収束していないクラスターは184となっている。

新型コロナ新規感染者数は1075人、再び4桁台に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,075人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万802人で、累計感染者数は6万9,095人となった。

 州・地域別の感染者数は セランゴール州が最も多く459人となった。それに▽サバ州(310人)▽ジョホール州(78人)▽ネグリ・センビラン州(52人)▽クアラルンプール(KL、49人)▽ペナン島(43人)▽ケダ州(32人)▽ペラ州(26人)▽クランタン州(9人)▽ラブアン(9人)▽パハン州(4人)▽マラッカ州(2人)▽サラワク州(1人)▽トレンガヌ州(1人)ーーが続いた。プトラジャヤ、ペルリス州はゼロだった。948人が退院し、累計治癒者は5万7,919人となった。死者数は11人増えて累計376人となった。

 英国政府が、製薬大手の米ファイザーが開発した新型コロナのワクチンの安全性や有効性が確認できたとして、緊急時の使用を承認したことについて、保健省のノール・ヒシャム事務次官は2日、マレーシア政府としては、すぐに承認することはないと表明。治験の最終段階に当たる第3相試験のデータが少なすぎるとして、国民の安全を確保するために、英国の国民に起きた副作用や有効性を今後も監視するとした。新たに5つのクラスターを半島部で確認したと明らかにした。

 KLとセランゴール州で発生した「デサ・ピナン」クラスターでは25人、セランゴール州の「インピアン」クラスターでは220人、ジョホール州の「バロイ」クラスターでは30人、KLの「ジェルナイ」、「セリ・ワングサ」クラスターではそれぞれ13人、8人に陽性反応が出た。

新型コロナ新規感染者数は1472人、セランゴールで891人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は2日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から851人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万686人で、累計感染者数は6万8,020人となった。

州・地域別の感染者数は セランゴール州が最も多く246人となった。それに▽サバ州(229人)▽クアラルンプール(KL、85人)▽ジョホール州(68人)▽ネグリ・センビラン州(62人)▽ペナン島(60人)▽ケダ州(26人)▽ペラ州(34人)▽クランタン州(2人)▽マラッカ州(1人)▽パハン州(1人)ーーが続いた。ラブアン、サラワク州、プトラジャヤ、トレンガヌ州、ペルリス州はゼロだった。658人が退院し、累計治癒者は5万6,969人となった。死者数は2人増えて累計365人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は1日、新たに2つのクラスターをサバ州で確認したと明らかにした。
コタキナバルとトゥアランで発生した「ビュー・コロンボン」クラスターでは40人、コタキナバルの「タラン・タラン」クラスターでは18人に陽性反応が出た。
アクティブなクラスターのうち、1日に最も感染者を多く出したクラスターは、「テラタイ」クラスターで、778人の感染者が確認された。その一方で3つのクラスターで感染者がゼロになり収束した。

感染拡大防止のため在宅勤務強化を、医師会などが呼びかけ

【ペタリンジャヤ】マレーシア医師会(MMA)とマレーシア経営者連盟(MEF)は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため経営者は相応の役割を果たすべきとの声明をそれぞれ発表した。
MMA(スブラマニアム会長)は、事務所作業の職員を減らすため在宅勤務を増やすべきで、対面の会議は長時間にわたると感染のリスクが高まるため、オンライン会議を採用するのが望ましいと、デジタル化の推進を要請した。
MEFのシャムスディン専務理事は、衛生に気を付け、宿舎をきれいにすることの重要性を労働者に教育する必要があると強調。定期的感染検査が重要だが、頻度とだれが費用を負担するかが問題だと述べた。
オフィス内がウイルス感染源となっているケースもあるため、多くの企業では出勤する経営幹部の数を減らしており、職場勤務で交替制を採用した企業もあるという。
(ザ・サン、12月1日)

トップグローブ宿舎のEMCOを延長、人資省は調査開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」クラスターが発生しているセランゴール州クランのトップ・グローブの従業員宿舎周辺について、イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は11月30日、すでに発令している強化行動制限令(EMCO)を12月14日まで14日間延長すると発表した。

感染検査は全員に対して行なわれ、陽性だった場合は外国人労働者はEMCOエリア内の低リスク隔離・治療センター(PKRC)に、マレーシア人は保健省の施設に移される。

陰性だった場合でも濃厚接触とみなされ、外国人労働者は隔離センターで、マレーシア人労働者は自宅でそれぞれ14日間の隔離が義務づけられる。全労働者には在宅監視命令(HSO)が出され、監視のためのリストバンド装着と毎日の健康診断、HSOの13日目の感染検査が求められる。保健省はこれまでトップ・グローブの従業員5,805人に対してスクリーニングを実施し、うち3,406人から陽性反応が出た。

一方、人的資源省はトップ・グローブの従業員宿舎の管理基準に違反があったとして、同社が関連する5州の6工場に関して調査を開始すると発表した。

新型コロナ新規感染者数は1472人、セランゴールで891人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は1日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,472人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万495人で、累計感染者数は6万7,169人となった。

州・地域別の感染者数は セランゴール州が最も多く891人となった。それに▽サバ州(267人)▽ネグリ・センビラン州(146人)▽ジョホール州(68人)▽ペナン島(29人)▽クアラルンプール(KL、26人)▽ケダ州(21人)▽ペラ州(13人)▽クランタン州(10人)▽サラワク州(1人)ーーが続いた。ラブアン、プトラジャヤ、パハン州、マラッカ州、トレンガヌ州、ペルリス州はゼロだった。1,552人が退院し、累計治癒者は5万6,311人となった。死者数は3人増えて累計363人となった。 保健省のノール・ヒシャム事務次官は11月30日、新たに3つのクラスターを半島部で確認したと明らかにした。
「ジャラン・ラパン」クラスターでは、KLのチェラスやケポン、ティティワングサ、レンバ・パンタイ、セランゴール州フル・ランガットで25人、「バトゥ・セレンバン」クラスターではセランゴール州クアラ・ランガット、クラン、ペタリン、クアラセランゴールで19人、「ニボン」クラスターではジョホール州で10人に陽性反応が出た。一方で5つのクラスターで感染者がゼロになり、現在感染者を出しているクラスターは181となった。

感染拡大防止のためSOP違反には厳しく臨む=アズミン通産相

【クアラルンプール】 モハメド・アズミン通産相は11月29日、職場でのマスク着用、ソーシャルディスタンシングなどを規定した標準的作業手順(SOP)の違反には厳しい姿勢で臨むため、文書を26日、商工会議所など171の業界団体に送付したと発表した。
最近、新型ウイルス感染症Covid-19の感染が広まっているため、SOP順守と省として深刻にとらえていることを示すためで、SOPを守らず保健省に非協力的な事業者には法に基づき工場閉鎖も辞さないという。
モハメド・アズミン氏は「政府だけに感染防止の責任を負わせるのは間違い。企業は巨額の利益を上げており、経営者も労働者、特に外国人労働者の間での感染を抑制するため、果たすべき役割がある」と述べた。
(ベルナマ通信、11月29日)