マレーシア企業の30%、ニューノーマルの中で成功=調査

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 HSBCの最新調査「ナビゲーター調査〜今、次、どのように」によると、マレーシア企業の30%が、ニューノーマル(新しい常態)の中で事業で成功していると答え、世界平均の24%を上回った。
新型コロナウイルス「Covid-19」流行により起きた問題や新たな環境に対応できているとの回答は55%で、世界平均の58%を下回った。
今後については、76%の企業が2022年末には新型コロナウイルス前まに回復できると回答。投資額を来年増額するとの回答率は78%で、過去12ヶ月内に事業を継続するために何らかの変更を行ったとの回答は74%となった。
貿易に関しては、マレーシア企業の80%は向こう1、2年内に好転すると回答。74%がアジア太平洋地域(APAC)、31%が中国本土、22%が欧州での事業拡大を計画していると答えた。
サプライチェーンについては、57%が再構築することでコストを削減できると回答。デジタル技術の導入や透明性、サプライヤーと顧客間の距離短縮を優先すると答えた。一方で99%が環境に配慮したりエシカルでサステナブルな取り組みを実施することを検討していると回答した。
同調査は39市場で9月11日から10月7日にかけて実施。マレーシアからは企業の意思決定者200人が参加した。

グラブが配達専門スーパーを開業、配達は首都圏

【クアラルンプール】 マレーシア発の配車サービス業者で、シンガポールに本社を置くグラブ・ホールディングスは2日、配達専門のスーパーマーケット「グラブスーパーマーケット」の営業を開始した。
生鮮品を含む食品、生活雑貨、美容品、健康関連品など2,500品目を扱っており、配達料は無料。翌日配達制で、注文から24時間以内に配達する。
ペタリンジャヤで3週間、試験営業しており、マレーシア法人のショーン・ゴー代表によると、注文は数千件で、生鮮野菜、果物、鳥肉が注文の半分近くを占めた。
首都圏クランバレー全域でサービスを提供する。先行き、ほかの主要都市でも展開する計画だ。
グラブスーパーマーケットは、東南アジア8カ国70都市で展開している宅配サービス、グラブマートを発展させた。
(エッジ、12月2日)

キヤノンマレーシア、技術資料システム事業を代理店に移管

【シャアラム=マレーシアBIZナビ】 キヤノン・マーケティング(マレーシア)は1日、オートメート・システム・セールス・アンド・サービシズ(オートメート)を正規販売代理店に指名すると発表。事業戦略の一環として、技術資料システム事業を移管すると発表した。
オートメートは1999年に設立。キヤノンのプラチナグレードの大判プリンター事業を行ってきた。そのためキヤノンはオートメートの知識や経験は十分で、キヤノンの大判プリンターを利用する顧客に引き続き良いサービスを提供することが可能だと判断し、事業を移管することを決めた。
キヤノン・マーケティングは、1987年に設立。先ごろアンドリュー・コー最高経営責任者(CEO)は、売上高に占めるB2B(企業間取引)部門の割合を、現在の35%から3年後には最大50%に引き上げる意向を表明している。キヤノン・マレーシアはカメラ、複写機、プリンターなど映像機器、光学製品の流通・サービスに携わっている。

新型コロナ新規感染者数は1075人、再び4桁台に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,075人増加したと発表した。アクティブ感染者数は1万802人で、累計感染者数は6万9,095人となった。

 州・地域別の感染者数は セランゴール州が最も多く459人となった。それに▽サバ州(310人)▽ジョホール州(78人)▽ネグリ・センビラン州(52人)▽クアラルンプール(KL、49人)▽ペナン島(43人)▽ケダ州(32人)▽ペラ州(26人)▽クランタン州(9人)▽ラブアン(9人)▽パハン州(4人)▽マラッカ州(2人)▽サラワク州(1人)▽トレンガヌ州(1人)ーーが続いた。プトラジャヤ、ペルリス州はゼロだった。948人が退院し、累計治癒者は5万7,919人となった。死者数は11人増えて累計376人となった。

 英国政府が、製薬大手の米ファイザーが開発した新型コロナのワクチンの安全性や有効性が確認できたとして、緊急時の使用を承認したことについて、保健省のノール・ヒシャム事務次官は2日、マレーシア政府としては、すぐに承認することはないと表明。治験の最終段階に当たる第3相試験のデータが少なすぎるとして、国民の安全を確保するために、英国の国民に起きた副作用や有効性を今後も監視するとした。新たに5つのクラスターを半島部で確認したと明らかにした。

 KLとセランゴール州で発生した「デサ・ピナン」クラスターでは25人、セランゴール州の「インピアン」クラスターでは220人、ジョホール州の「バロイ」クラスターでは30人、KLの「ジェルナイ」、「セリ・ワングサ」クラスターではそれぞれ13人、8人に陽性反応が出た。

ソニーマレーシア、来年9月までにプライ工場を閉鎖

【ペナン】 ソニー・マレーシアは、ペナン州プライにある工場を段階的に縮小し2021年9月までに閉鎖する模様だ。同州国際貿易・国内取引・消費者問題・起業家開発担当のアブドル・ハリム・フセイン評議員が明らかにした。

 ソニー・マレーシアの通知によると、米国、中国、欧州市場において激しい競争に直面していることから再編を行うことを決定。マレーシアでは、セランゴール州バンギの工場に経営資源を集中させる。

 プライ工場には約3,400人の従業員がおり、うち1,600人が外国人、1,400人がマレーシア人。一部はセランゴール州に配置転換となるが、残りについては退職計画に基づき適切なやり方で解雇するという。

 アブドル・ハリム氏は、ペナン州の製造業は年初9カ月で100億リンギ以上の投資誘致に成功しており今年から来年にかけて少なくとも9,000人分の雇用機会があると強調。州政府も解雇者を対象に適切なキャリアマッチングを行なうとして、再雇用先が容易に見つかるとの見通しを示した。

(南洋商報、12月3日)