【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ 】 ゴム手袋製造最大手のトップ・グローブは6日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大のため閉鎖を余儀なくされていたセランゴール州クラン工場28カ所すべてで操業を再開したと発表した。

工場、オフィス、宿泊施設、車両などすべてで標準運用手順(SOP)の順守して、関係当局からの同意を得た。1日3回の消毒や使用済み個人用防護具(PPE)の処理、手指消毒剤設置、時間差ある休憩時間などの過密防止策などを徹底させた。

一方で従業員の新たな感染発覚のために操業停止する工場が相次いでいる。木材メーカーのミンホ(M)は5日、製紙子会社のインダ・ペーパー・インダストリーズが所有するセランゴール州クランにある工場で従業員96人に対して感染検査を実施したところ、うち21人で感染が判明したことから1月1日から4日まで消毒のために操業を停止したことを明らかにした。ミンホは12月26日にも別の子会社、シャリカット・ミンホ・キルニングで従業員394人を対象に感染検査を実施し、従業員5人から陽性反応が出ていた。

またATA IMSは、多数の従業員で陽性者が出たことからジョホール州ジョホールバルのすべての工場を12月31日から1月7日まで操業を停止していることを明らかにした。