編集後記 07.03

多数の方のご協力のもと、弊社のホームページを7月1日に無事開設することができました。
感想記事の提出にご協力頂いた購読者様、インタビューにご協力頂いた企業のトップの方々、方針変更にご理解を頂いた購読者様、ウェブ関連での取引先、デザイナー、記事を執筆する弊社編集など実際に動いてみて想像以上の方々と関わりがあり、時間を要する期間でした。同時に、一人ではできることも限られると痛感もしました。
この場をお借りして、関わって頂いたすべての方に感謝申し上げます。

また、マレーシアではRMCOへ移行し、飲食店でのイートイン、コンドミニアムでの運動などできなかったことが許可されるようになりました。

移動制限前には、見えているようで見えていなかった「つい当たり前となっていた」ことに気づかされることの多いこの頃です。
今の初心や、感謝できる気持ちを大切に、これからの仕事に生かしていきたく、こちらの記事に記載しました。(い)

新型コロナ感染者が新たに3人、入院中感染者数は85人に減少

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は2日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から3人増えて8,643人になったと発表した。

新規感染者のうち1人は海外で感染し帰国したマレーシア人。2人は国内で感染したマレーシア人と外国人だった。また新たに62人が退院し回復者数は8,437人に増加。これにより入院中の感染者数は85人となった。死者数は19日連続でゼロだった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は1日、同日の新規感染者において国内感染者がゼロだったことを受け、「新しいミッションは向こう28日間において国内感染者数ゼロを維持することだ」と言明。国民全員が標準運用手順(SOP)を順守し続ければ、同ミッションを達成できると確信していると主張した。

生活の質への満足度、1年前から半減=ジョブストリート

【クアラルンプール】 インターネット就職斡旋会社、ジョブストリート・ドットコムが実施した新型コロナウイルス「Covid-19」の影響に関する調査によると、5月時点で生活の質に「満足している」との回答はわずか35%となり、前年同月の77%と比べてわずか半分になったことがわかった。
ジョブストリートは5月、5,000人を対象に調査を実施した。今回の調査では、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるための政策や経済混乱によりマレーシア人の生活の質が下がったことがわかった。生活への不満は、行動制限令(MCO)の施行中に上昇する傾向がみられた。
MCO前の調査では生活の質に「満足している」との回答率は81%だったが、18%にまで下降した。またMCOの影響で雇用されているにも関わらず働くことができなかった回答者の生活の質への満足度は29%となり、MCO前の79%から下がった。
政府は、追加経済対策(PRIHATIN)などの経済政策を実施しているが、今年の経済成長率は、マイナス3.1%になることが予想されている。また失業率も6%に上昇すると見込まれている。
(マレー・メイル、6月30日)

犠牲祭用に日本産和牛を提案、50kgで3万リンギ

【クアラルンプール】 農産物を手掛けるアジア・ハーベスト・アグロは、ハリラヤ・ アイディルアドハ(ハリラヤ・コルバン、犠牲祭)用として日本産和牛を使用するプロモーションを提案している。
ナジブ・ジャリル社長によるとプレミアム和牛の価格は、50キログラム(kg)当たり2万9,999リンギ。日本のイスラム開発局(Jakim)に承認された食肉処理場で、犠牲祭の1、3番目の休日に処理を行い、ズルヒッジャ(イスラーム暦第12月)の10ー15日までに宮崎県から飛行機で輸送する。その後顧客先に直送する。輸入目標数は5頭。通常の和牛の枝肉相場は、A5クラスの場合50kg当たり最大5万リンギに上るという。
しかし同プロモーションについて、地元ニュースサイト「アストロ・アワニ」によると、犠牲祭における慈善の意図から逸脱しているとして批判を受けている。これに対しアジア・ハーベスト・アグロは、宗教専門家を含むさまざまな関係者と協議した上で同プロモーションを立ち上げたと主張。日本やオーストラリアから和牛を供給してきた実績があり、和牛を犠牲祭に提供するのは今回が初めてでないとした上で、犠牲祭用に和牛以外の牛肉も提供していると述べた。また、犠牲用牛肉の枝肉相場が290ー700リンギであることから、和牛の価格が法外だとの声も挙がっている。
(マレー・メイル、6月30日、アストロ・アワニ、6月29日)

7月1日から更なる規制緩和、水上パークやスパなどが再開

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 復興のための行動制限令(RMCO)への移行に基づき、7月1日から新たに水上テーマパークや映画館、スパなどの営業再開が標準的運用手順(SOP)の遵守を条件に認められた。
クアラルンプール(KL)の「KLタワー」やペナン州テルクバハンの「エスケープ」は7月1日に営業を再開。一方、準備が必要だとしてサンウェイ・グループが運営するセランゴール州スバンの「サンウェイ・ラグーン」は4日から、ブロック玩具のテーマパーク「レゴランド」は10日にそれぞれ遅れて再開する。
シネコン運営のゴールデン・スクリーン・シネマ(GSC)とタンジョン・ゴールデン・ビレッジ(TGV)は1日に映画上映を再開した。
スポーツジムやスパの営業も認められたが、SOPが明確でないことと準備に時間を要することから一部のスパは営業再開を先延ばしにしている。「マンダリン・オリエンタルKL」のスパはSOPの詳細を得るまで再開を控えるとしており、当面マッサージは行なわないとしている。「シャングリラ・ホテルKL」内のスパは7月下旬に再開を目指すとしている。
首都圏で展開する「sifuリフレクソロジー」は7月1日に再開し、SOPを遵守しながらマッサージを含むすべてのサービスを行なうとしている。
小学校については、7月15日と22日に二段階に分けて再開するよう教育省が各州の教育局に通達を出したもよう。「東方日報」によると、7月15日に小学5、6年生、7月22日に1—4年生で授業再開する見通しだ。

タイ・シンガポールとの国境規制、さらに緩和へ

【クアラルンプール】 マレーシア政府は6月30日、シンガポールおよびタイとの国境閉鎖措置を緩和すると発表した。
イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)によると、ペルリス州パダン・べサルとケダ州ドリアン・ブルンにある出入国・通関・検疫・保安(ICQS)複合施設でそれぞれの国境の解放が再開するが、入国可能な車両は貨物および商用車に限定される。
なお、シンガポールからの帰国を希望するマレーシア人は、入国時に義務付けられていた渡航許可である「マイパス(MyPass)」への申請が不要となる。詳細は近く発表する予定だ。
イスマイル上級相は同日、復興のための行動制限令(RMCO)下において規制に違反したとして39人を拘束し、うち36人に罰金を科したと明らかにした。14人が社会的距離を遵守せず、5人はパブやナイトクラブにいたため拘束したと説明。また標準的運用手順(SOP)に順守していなかった5カ所の建設現場に警告を発したと述べた。
海外からの帰国者については、インドネシア、シンガポール、エジプト、カタール、オランダから帰国した456人、ジョホール州を経由し入国した161人のマレーシア人に対し、自宅での自己隔離措置を命じていると言明。自宅隔離の対象者1,006人は規則を遵守しており、違反者は出ていないと明らかにした。
(フリー・マレーシア・トゥデー、6月30日)

新型コロナ感染者が新たに1人、国内感染者はゼロ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は1日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から1人増えて8,640人になったと発表した。新規感染者は海外で感染した帰国者で、国内感染者はゼロだった。

また新たに21人が退院し回復者数は8,375人に増加した。死者数は18日連続でゼロだった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は6月30日、復興のための行動制限令(RMCO)が施行されてから21日間で感染者数が303人に止まったとした上で、事態は終息しておらず警戒を解くことのないよう警鐘を鳴らした。国民は同省が定める標準的運用手順(SOP)を引き続き遵守する必要があると強調した。

パナソニック製造、1—3月期は減収&増益に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 パナソニック・マニュファクチャリング・マレーシアは、1—3月期(同社第4四半期)の売り上げが9.3%減となったものの、為替差益が膨らんだ影響で純利益が34.9%の大幅増となったと発表した。
新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大抑制のために発令された行動制限令(MCO)によりグループ工場の操業が一時ストップしたため売り上げが2億465万リンギにとどまったが、為替差益が840万リンギに上ったほか、前年同期で120万リンギだった関連会社の評価益が400万リンギに増加したことから、純利益は3,030万リンギに拡大した。
パナソニックはブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明の中で、「販促およびマーケティング費用の減少により、関連会社が増益をとなった」と分析した。
■通年も10.6%の増益■
一方、通年(2019年4月—2020年3月期)の売り上げは前年度比6.7%減の10億5,198万リンギとなったが、純利益は同10.6%増の1億1,699万リンギとなった。
パナソニックは、国内販売が低迷したものの原材料コストが安く、為替差益が増加したことが高収益につながったと分析した。
今後の見通しについては、新型コロナ対策として主要経済国で行なわれているロックダウンと社会的距離をとるための措置によって第2四半期は世界経済がさらに減速すると予想。「MCOが徐々に回復に向かって緩和されてきたものの、国内需要は移動制限と必須サービス以外の活動停止により弱まると予想される」としている。

第3四半期の景況感はやや改善=D&Bマレーシア

【クアラルンプール】 米系大手信用調査会社、ダン&ブラッドストリート(D&B)マレーシアが発表した最新の企業楽観度指数(BOI)調査によると、今年第3四半期のBOIは-13.33ポイントとなり前期の-21.86ポイントから改善したが、前年同期の+7.22ポイントからは悪化した。
BOI調査は▽売上高▽純利益▽販売価格▽在庫量▽従業員数▽新規注文——の6部門における楽観度を指数化したもの。前月比では6部門のうち5部門で指数が改善した。売上高は-27.84ポイントから-19.20ポイント、純利益は-40.20ポイントから-22.40ポイント、販売価格は-10.31ポイントから-7.20ポイント、新規注文が-26.80ポイントから-12.0ポイント、在庫量も-20.62ポイントから-8.80ポイントにそれぞれ改善した。しかし従業員数は-5.21ポイントから-10.40ポイントに下がった。前年同月比では6部門すべてで悪化した。
オードリー・チア最高経営責任者(CEO)は、経済活動の再開や州間旅行規制が緩和されたことで、今後数カ月の景況感は改善するとの予想を示した。政府による財政、金融刺激策は、経済成長を促進させるとし、今年下半期は経済の回復が見込めると言明。サービス業や卸売業、製造業の成長はマイナスになっており、主要産業の多くの成長率は弱い状況が続くとした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月30日、エッジ、6月29日)

5月の輸出高、25.5%減の627億リンギ=統計局

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】  統計局の発表(速報値)によると、5月の輸出高は626億8,600万リンギで、前年同月比で25.5%、前月比で3.2%それぞれ減少した。2009年5月以来もっとも低い水準となった。

 輸入高は522億7,200万リンギとなり、前年同月比30.4%、前月比23.6%のそれぞれマイナスとなった。貿易高は1,149億5,800万リンギで、前年同期比27.8%、前月比13.7%それぞれ減った。貿易収支は前年同月比14.7%増の104億1,400万リンギとなった。
5月の輸出先の国・地域トップは中国で、2ー5位はシンガポール、米国、欧州連合(EU)、日本の順だった。日本への輸出額は40億1,100万リンギで前年同月比で33.0%減少した。トップだった中国向け輸出は前年同月比で4.5%のプラスとなったが、2位のシンガポールと3位の香港は21.9%、9.3%のそれぞれマイナスとなった。品目別では、電気・電子(E&E)が235億100万リンギでトップ。これに精油製品、化学製品が続いた。
輸入先も中国がトップで、これにシンガポール、米国、韓国、EUが続いた。日本は39億6,300万リンギで、前年同月から16.9%減少し6位と順位を下げた。品目別では、E&Eが192億800万リンギでトップ。これに化学製品と精油製品が続いた。
1ー5月の輸出高は3,661億5,700万リンギで、前年同期比で9.7%減。輸入は3,224億1,000万リンギで、同7.5%のマイナスとなった。貿易収支は437億4,700万リンギの黒字で、同23%減少した。
5月の貿易支出について、アズミン・アリ上級相(兼通産相)は、2008年5月以来の高水準だったと言明。新型コロナウイルス の影響で製造品の輸出額が23.5%減少したにも関わらず、ゴム手袋の需要が増加した影響で、ゴム製品が2カ月連続で2ケタ成長を記録し、5月は前年同月比20.5%増の271億に上ったと述べた。