【ペタリンジャヤ】独立系シンクタンクの社会経済研究センター(SERC)は6日公表した調査報告で、新型ウイルスの感染拡大(パンデミック)による経済への影響は最悪期を脱したが、先行きの回復はまだら模様で、ワクチン接種の進展状況に左右されるとの予想を示した。
リー・ヘングイエ専務理事によると、ワクチン接種を2回受けた人は国民のわずか1.9%で、接種ペースは遅い。もしマレーシアが感染の第4波に見舞われることがあれば、行動制限の施行地域が増え、経済活動に影響する。しかし制限が緩やかなものであれば、経済回復が阻害される可能性は低いという。
輸出は、半導体、ゴム手袋、化学品、輸送機器、パーム油の需要を背景に堅調を維持している。
サービス業の回復は均一でなく、州間移動の制限、海外から渡航制限で、航空、観光、ホテル業は不振が続く。ただ卸売・小売業はパンデミック前の水準に戻りつつあるという
(ザ・サン、5月7日、フリー・マレーシア・トゥデー、5月6日)