【マラッカ】 ブミプトラ(マレー人および先住民族の総称)企業のフィールドマンEVは、10億リンギを投資してマラッカ州に、国内初の電気自動車(EV)組立工場を建設する計画だ。
フィールドマンEVから同州へのEVおよび電動リクシャーの納車式が4日に開催。納車式に臨席したマラッカ州のスライマン・モハメド・アリ首相は、EV工場について、ジャシンにあるエルカイ・リパット・カジャン工業団地の200ヘクタールの用地に建設されると明らかにした。フィールドマンEVは、中国の自動車会社である長安汽車から、マレーシアおよび東南アジア向けの右ハンドルEVの独占販売権を取得していると説明。長安汽車の技術を取り入れたEVが製造・販売されることで、マラッカ州の自動車産業の発展につながる上、長期的な経済波及効果を見込んでいると述べた。
フィールドマンEVの取締役であるラズミシャー・オスマン氏は、工場の建設により5,000人分の雇用機会や、自動車産業の川下部門向けの事業機会を創出することができると説明。EVの技術移転により、同州の経済成長を後押しすることができるとの見解を示した。
フィールドマンEVは、パーム油、プラスチック製造などを行うフィールドマンにより、再生可能エネルギー資源事業を行う子会社として2018年に設立された。2018ー2026年の事業計画の下でEV技術および組立の開発を行うことを目標に掲げている。
(マレー・メイル、エッジ、フリー・マレーシア・トゥデー、1月4日)