【クアラルンプール】 国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)の子会社マレーシアLNGは10日、日本の広島ガス株式会社(本社・広島県広島市)にカーボンニュートラル液化天然ガス(CNLNG)を納入したと発表した。
ペトロナスは声明の中で、今回のCNLNGの納入は、「地域社会から信頼される会社をめざす」という広島ガスの経営理念に沿ったもので、広島ガスにとってCNLNG初導入のパートナーとして選ばれたことで、16年にわたる関係をさらに発展させることができたと述べた。
ペトロナスのLNG販売事業のシャムサイリ・イスマイル副社長は、カーボンオフセットを通じて、よりクリーンなエネルギーソリューションを提供することは、天然ガス業界にプラスの影響を与えるだけでなく、企業や社会、そして世界全体に持続可能な価値の創出につながると強調。一方、広島ガスの田村和典 常務執行役員は、都市ガス供給会社としてカーボンニュートラルな都市ガスを最終購買者に提供する必要性が高まっているとし、ペトロナスは広島ガスの持続可能性に関する目標を確実に達成するために不可欠なパートナーであり、今回のCNLNG納入においてペトロナスと協力できたことを嬉しく思うと述べた。
広島ガスでは4月以降、納入されたCNLNGを大口顧客に対しカーボンニュートラルな都市ガスとして販売開始する予定だという。
(ザ・サン、1月11日、ベルナマ通信、ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月10日、広島ガス発表資料)