【ジョホールバル=マレーシアBIZナビ】 ジョホール州議会(定数56)のスハイザン・カイアト議長が23日、正式に議会解散を発表した。憲法の規定に基づき2カ月内に選挙が行われることになるが、昨年12月15日の選挙権年齢の18歳への引き下げ(Undi-18)施行後初の選挙ということで、若者の投票行動に注目が集まっている。
与野党勢力が拮抗していたことから、情勢有利と見た与党連合側が解散・選挙に踏み切った格好。ハスニ・モハマド首相が22日に同州スルタン、イブラヒム殿下に謁見し議会解散を提言。スルタンより同意を得ていた。
同州では昨年12月21日に同州与党連合の構成党・統一プリブミ党(PPBM)所属のオスマン・サピアン議員が死去し、国民戦線(BN)と国民同盟(PN)が組織する与党連合の議席が28議席となり、野党連合・希望同盟(PH)の27議席とわずか1議席差となっていた。
BNの中核で同州第1党である統一マレー国民組織(UMNO)党中央からもゴーサインが出ていた。
昨年8月に非常事態宣言が解除されてから、11月にはマラッカ州、12月にはサラワク州で州議会選挙が行われ、いずれもBNが支援する州与党連合が圧勝していた。