【クアラルンプール】 アダム・ババ科学技術革新相は、2025年までに使用済み自動車(ELV)管理政策を実施すると言明。政策実現に向けた適切なアプローチを検討していることを明らかにした。

アダム大臣は、まだ使用可能な自動車部品や材料が捨てられないようにするためにはELV政策が重要だと指摘。国内のELVから出た部品の70%が輸出可能であり、輸出額は100億リンギに上る可能性があるとした上で、政策枠組みの草案策定においてELVリサイクルの専門知識を持つシンガポールと日本に注目していると述べた。

運輸省のデータによると、2022年5月以降、マレーシアには合計3,300万台の車両が登録されており、うち1,900万台は少なくとも車齢が10年以上となっている。

12日にはマレーシア工科大学(UTM)、マレーシア国民大学(UKM)、マラッカ工科大学(UTeM)の3大学からなるELVコンソーシアムが、マレーシア自動車リサイクル業者協会(MAARA)との間で覚書を締結。▽再製造及びリサイクルに関するデータ・情報の収集▽研究と研修を通じた産学間の協力促進▽国家自動車政策(NAP)2020を後押しするための再製造及びリサイクル計画策定ーーを進める。
(ベルナマ通信、8月12日)