セランゴール国際ビジネスサミット、10月19ー22日に開催

【ペタリンジャヤ】 セランゴール州政府は、10月19ー22日に「セランゴール国際ビジネス・サミット(SIBS)2023」を開催すると明らかにした。

今年で7回目の開催となる「SIBC2023」は、クアラルンプール・コンベンションセンター(KLCC)において「セランゴール、東南アジア諸国連合(ASEAN)への玄関口」というテーマで開催する。

メインイベントとして、食品・飲料(F&B)および医療従事者向けの「セランゴール国際エキスポ」、「セランゴール工業団地エキスポ」、「セランゴールASEANビジネス会議」、「セランゴール・スマート・シティ&デジタル経済会議」、「セランゴール研究開発 (R&D)&イノベーション・エキスポ」を開催し、「セランゴール国際料理フェスティバル」や「セランゴール国際ヘルスケア会議」、「SIBSインビテーショナル・ゴルフトーナメント2023」などのイベントの紹介も行うという。

今年は、5万人の来場、1,050のブース設置、15億リンギの成約が見込まれている。今年は外国人の参加比率を昨年の10%から20ー30%に引き上げることを目標としているという。なお、ビジター登録の受付はウェブサイト(www.selangorsummit.com)で行っている。
(ザ・サン、3月28日)

保険のチューンプロテクト、KLにカフェ併設型支店をオープン

【クアラルンプール】 保険のチューン・インシュランス(チューン・プロテクト)は、クアラルンプールのブキジャリルに国内初のカフェ併設型支店をオープンした。

カフェ併設型支店は、インサイト・フードテックと提携し、同社が所有・運営するコーヒーチェーン「ホープ・コーヒー」と韓国風サンドイッチを提供する「エッグディクテッド」で開設したもの。

チューン・プロテクト・マレーシアのジュビン・メータ最高経営責任者(CEO)によると、 カフェ併設型支店の開設は、現代的で魅力的な顧客経験を提供し、保険体験を再定義することを目的としており、他のデジタル・ライフスタイル保険会社と差別化できると見込まれている。また他の地域においても保険カフェをオープンすることを計画しているという。

インサイト・フードテックの共同CEOであるカレン・Sプア氏は「私たちは保険とコーヒービジネスを変革していく」とコメントした。
(ベルナマ通信、3月27日)

食料品の価格比較アプリ「キタジャガ」を発表=経済省

【プトラジャヤ】 ラフィジ・ラムリ経済相は27日、消費者が食料品などの価格を比較検討できるスマホアプリ「キタジャガ」を発表した。

ラフィジ経済相は記者会見で、「キタジャガ」はアプリ機能開発を担当した非営利団体のキタジャガと経済省との間の共同プロジェクトで、統計局の公開データに基づき消費者の意思決定を支援することを目的としていると述べた。物価上昇率の高い食料品からスタートし、将来的には他カテゴリーにも拡大するとし、購入時の参考となり、データに基づく意思決定の奨励につながることを期待しているとした。

ラフィジ経済相はまた、政府主導のアプリであっても、資金や時間が必要なものばかりではなく、ジャガキタのように自主的にアプリ開発取り組む団体と協力して進めることで短期間かつ低予算で開発が可能になると述べた。Eコマース業者とも協力しオンライン価格の比較を行うなど、対象範囲の拡張も検討するとしている。
(マレー・メイル、3月27日)

今年のインフレ率は3.1ー3.3%に低下、経済相が予想

【ペタリンジャヤ】 ラフィジ・ラムリ経済相は、2023年通年のインフレ率について現在の下降傾向が続けば3.1ー3.3%程度に低下するとの予想を示した。

ラフィジ氏は2022年12月以降、インフレ率が安定水準を維持していると指摘した上で、「9月の4.5%をピークにその後の6カ月の統計局のデータをみると、価格上昇のピークを過ぎていることを示す兆候が表れている」と言明。「2カ月ごとに0.1%の割合でインフレ率が低下する場合、この下降パターンが今後数カ月間継続すれば、年末にはインフレ率が3.1ー3.3%になる可能性がある」と述べた。

一方でラフィジ氏は、インフレが国際的な地政学的要因や洪水などの地域的な混乱によって引き起こされる原材料の供給混乱など、制御できないものにも依存すると指摘。「生産コストが下がる兆候があることを示すデータからはインフレが下降傾向にあるように見えるが、他の要因もある。たとえば天候不順は原材料の供給に混乱を引き起こす」と述べた。

3.7%だった2023年2月のインフレ率に関して、ラフィジ氏は、主な要因が洪水によって野菜の価格が上昇した食品・飲料(7%)と、国内外からの観光客増加に伴う外食・宿泊(7.4%)にあると指摘した。
(ザ・スター、3月28日、ベルナマ通信、3月27日)

海上保安庁、マレーシア海事執行局職員に能力向上支援を実施

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本の海上保安庁は24日、マレーシア海事執行局(MMEA)職員に対する能力向上支援を実施したと発表した。

3月12ー18日にかけて、外国海上保安機関に対する能力向上支援の専従部門「海上保安庁モバイルコーポレーションチーム(MCT)」2人、海上保安大学校教授1人を独立行政法人国際協力機構(JICA)の枠組みでマレーシアに派遣して、大規模救難事案対応(MRO)をテーマとしたワークショップおよび捜索救難想定事例研修を実施した。具体的には、海上保安庁・MMEA双方による捜索救難体制紹介、海上保安大学校教授によるMRO概要説明を主としたワークショップ、捜索救難想定事例に関するグループごとの議論を実施し、両機関の相互理解を深めるとともに MMEA職員の大規模救難事案対応能力の向上を支援した。近年、MMEAでは大規模救難事案対応への体制整備と能力向上に取り組んでおり、同事案対応の現状と今後の課題について活発に議論した。

海上保安庁は引き続き、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、インド太平洋地域の海上保安機関への能力向上支援に取り組んでいく方針だ。

サバ州の観光地「ティップオブボルネオ」、4月に営業再開

【クダット】 改装工事のため休業していたサバ州クダットにある観光地「ティップ・オブ・ボルネオ」が、4月に営業を再開する。

「ティップ・オブ・ボルネオ」を視察したサバ州のクリスティーナ・リュウ観光・文化・環境大臣が明らかにしたところによると、改装工事の第1期は2021年12月5日にスタート。悪天候や建材の納期延期により工期が伸びたものの、屋根付き通路や障害者用トイレ、展望台が設置された。

現在は第2期として、既存施設の解体と新たなビジターセンターの建設などが実施されており、6ー10カ月で完成することが見込まれている。

「ティップ・オブ・ボルネオ」は、ボルネオ島の最北端に位置する。スールー海と南シナ海を展望でき、美しい夕日や、ビーチ、文化的アトラクションで知られる人気観光地となっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月25日)

台中産の柑橘20トンをマレーシアに輸出、年内に100トンへ

【クアラルンプール】 台湾・台中市の農業組合である台中市神岡区農会は、柑橘類のマーコット(オレンジとミカンのハイブリッド品種)20トンのマレーシア輸出を進めている。

台中市神岡区農会のマーケティング責任者であるフー・ユチン氏は、年内に合計100トンを輸出する見込みで、将来的にはマレーシア・シンガポールに他果物も輸出する計画だと述べた。台中は高品質の柑橘類で有名で、台湾で最大のマーコット生産地。栽培面積は598ヘクタールで、年間1万1,010トンを生産している。

台中産のマーコットは、25日からイオンやジャヤ・グローサー、コールドストレージ、ハーベスト・インパクト、スター・グローサー、ホールフード・エクスプレスなどで販売する。

台北駐マレーシア経済文化代表処の経済部門責任者であるジェームス・チャン氏は、マレーシアと台湾の二国間貿易額は昨年、前年比36%増の70億米ドルとなり過去最高を達成したとし、今後も両国間の貿易を成長させるため、包括的及び先進的な環太平洋経済連携協定(CPTPP)への台湾の参加を支援してほしいと述べた。
(ザ・サン電子版、ベルナマ通信、3月24日)

鉄道・バス、1日あたりの乗客数が100万人を突破=プラサラナ

【クアラルンプール】 公共輸送機関を管轄する国営プラサラナ・マレーシアは、首都圏、ペナン、クアンタンの鉄道・バスの21日の乗客数が100万人を突破したと発表した。新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大以降で最大となったが、感染拡大前の1日あたり約120万人には届かなかった。

プラサラナの声明によると、21日の鉄道利用者は76.7万人、バス利用者は23.5万人。1月1日ー3月15日の1日平均乗客数は84.6万人だったが、16日に全線開通し、無料で乗車可能となっている首都圏大量高速輸送(MRT)プトラジャヤ線の平均乗客数が10万人となったことが寄与した。

2月に最も乗客数が多かった鉄道は軽便鉄道(LRT)ケラナ・ジャヤ線で、乗客数は535万230人、平日平均乗客数は28万1,591人。2番目はMRTカジャン線(乗客数は439万2,381人、平日平均乗客数は23万1,178人)。なお、LRTアンパン線の乗客数は361万6,881人、首都圏のバスは443万186人、KLモノレールは131万1,483人となった。

プラサラナは、今後もサービスの安全性、円滑性、安定性を維持するための努力を続けていくとした。
(ザ・スター、3月26日、エッジ、ベルナマ通信、3月25日、プラサラナ発表資料)

二輪車専門展示会「KLバイクショー2023」を8月に初開催

【クアラルンプール】 二輪車に特化した展示会である「クアラルンプール・バイクショー2023(KLBS 2023)」がクアラルンプールのワールドトレードセンター(WTC)で8月24ー27日に初開催される。

KLBS2023を主催するムーベントゥーム社のファルーク・ナリッシュ社長は、これまで自動車業界には二輪車専門イベントが存在せず、バイクや自転車はショールームの端に追いやられることが多かったと言明。KLBS2023はアジア地域で有数の二輪車展示会となることを目指し、新モデルの発表や展示・販売、技術ワークショップ、アウトドアでのアクティビティなどを行う予定だと述べた。シンガポール、タイ、インドネシアからの参加も見込んでおり、4日間で10ー12万人の来場を目標として掲げているという。

4月1日以降、公式サイトで入場チケット販売を開始する。入場料は1日券が38リンギ、12歳以下の場合は19リンギ。4日券は、大人68リンギ、子供38リンギ。5月31日までの購入に対しては早期割引料金が設定され、1日券が大人28リンギ、子供14リンギ、4日券が大人45リンギ、子供22.5リンギ。学生、高齢者、障害者向けに24リンギの1日券、40リンギの4日券も別途売り出す。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、3月24日、ポールタン、3月21日)

あらゆる独占契約を見直し=アンワル首相

【ジェッダ/クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アンワル・イブラヒム首相は、政府が現在のシステム上に存在するあらゆる独占形態を見直し、国民が公正でより良いサービスを享受できるようにすると言明した。

サウジアラビアを訪問中のアンワル首相は、電子化自動車検査センター(Puspakom)の独占撤廃に関連して記者団から質問を受け、「独占問題について公正な評価が行われるよう、独占を許可している根拠についてすべての管轄省庁に調査を求めている」と言明。「透明性のある経済発展の原則は、既得権益を満たすための時代遅れのものから脱し、何らかの転換を行うことを保証するものだ」と述べ、Puspakom以外の独占状態についてもメスを入れる考えを示した。

その上でアンワル首相は、「ブミプトラ(マレー人と先住民の総称)企業を支援するという政府の約束は守るが、ブミプトラ企業間の公正な競争を可能にするために、透明性をもって行われなければならない」と述べた。

アンワル首相の発言に先立ち、アンソニー・ローク運輸相は、2024年8月31日にPuspakomとの契約が満了した後、資格のあるすべての関係者が車検サービスに参入できるようにすることを決定したと発表。民間参入に備えて、遅くとも2024年第1四半期に許認可手続きを開始する考えを示していた。