【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 丸紅(本社・東京都千代田区)は9月27日、セランゴール州スルタン・アブドル・アジズ・シャー空港(スバン空港)を拠点とする、航空機の重整備・解体事業を手掛ける合弁会社、カーボンMROサービシズを設立したと発表した。

合弁相手先は、航空整備士の訓練や航空機整備を手掛けるディビエーション・ソリューション。丸紅の航空機アフターマーケット市場におけるノウハウと、ディビエーションの航空整備士の訓練や航空機整備に関わる人材開発機能を活用し、独立系の航空機保守、修理、オーバーホール(MRO)事業者として、ビジネスジェット向け重整備を実施するほか、狭胴機向け重整備・機体解体およびエンジン解体分野に新規参入する。航空機のライフサイクルに応じたソリューションを提供するMRO事業者として、機動的かつ柔軟な複合サービスを提供していく。

丸紅は声明の中で、東南アジアの重整備需要が2022年時点での3.8億米ドルから2032年には6.3億米ドルに成長する見通しで、解体需要も東南アジアにおける航空機の退役機数が年平均7.5%増加することが見込まれているとし、重整備・機体解体事業共に需要が高まっているとしている。