【クアラルンプール】 アレクサンダー・ナンタ・リンギ公共事業相は22日、全長5キロのトゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)地下トンネルが29日開通することで、クアラルンプール(KL)市内への交通量が30%削減される見通しだと述べた。

KL国際金融地区TRXのインフラ工事を視察したナンタ大臣は記者団に対し、TRXトンネルとSMARTトンネルは環状となっており、周辺道路の交通量を増加させることなくTRXにアクセスできるようになると説明。トンネルを通り抜けた後にTRXの地下駐車場に直接乗り入れることができると述べた。

ナンタ大臣によると、TRXトンネルは、ガダン・エンジニアリング(M)とWCTにより建設され、車両用と配管設備用の2層で構成されている。ウェイズ・ビーコンを設置することで、GPS信号が途絶えるトンネル内でも、マレーシアで広く利用されているカーナビアプリ「ウェイズ」が利用可能となっている。

ナンタ大臣は、TRXトンネルは、ジャラン・スルタン・イスマイル、マジュ高速道路(MEX)、セティアワングサ・パンタイ高速道路(SPE)など、12の主要道路とTRXエリアを結ぶため、周辺地域の経済活性化も見込めると述べた。

29日には、日本の西武百貨店も入居する「エクスチェンジTRX」商業施設やその屋上に位置する10エーカーの「TRXシティパーク」も開設される。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、ベルナマ通信、11月22日)