【クアラルンプール】 マレーシア・イスラム開発局 (JAKIM) は、ハラル(イスラムの戒律に則った)認証申請の承認プロセスを簡素化するための人工知能 (AI)システム開発を進めていることを明らかにした。

ハラル管理部門のモハマド・ザムリ・モハメド部門長は、AI技術は特に食品の成分分析において役立つと期待されていると言明。承認作業で最も複雑な点は、製品に含まれる成分の確認だとし、「たとえば、ホテルのハラル食品認証の申請では、チェックする必要があるメニューは数百種類あり、食材は数千種類ある。手作業ではかなりの労力が必要となるため、AI の活用は大きな助けとなるだけでなく、承認のスピードアップにもつながる」と述べた。

ザムリ氏は、マレーシアのハラル認証は世界的に認知されており、10年連続で81カ国の中でトップの座を確保していると指摘。高い信頼性や基準の厳格な順守を維持することが、マレーシアのハラル認証が全世界で尊重されるために重要であると強調した。
(ザ・サン電子版、ボルネオ・ポスト、ベルナマ通信、1月18日)