【フリーモント(米カリフォルニア州)=マレーシアBIZナビ】 電子機器用冷却ソリューションの米ベンティバは19日、マレーシアでの独自の「イオン冷却エンジン(ICE)」装置の製造拡大に向け、クラリオン(マレーシア)傘下のクリスタル・プレシジョン(M)と提携すると発表した。

ベンティバのプレスリリースによると、クリスタル・プレシジョン(M)の4万平方フィートの工場に、月産400万個の生産能力を持つ生産ラインを設置する。これにより2025年から、「ICE」の大量出荷が可能になるという。

ベンティバの「ICE」は静音で熱伝達を可能とする熱管理技術で、薄型、軽量、超小型のノートパソコンなどの電子機器に装備されることを想定している。電気流体力学の気流の原理に基づいて構築されており、電子機器の唯一の可動部品であるファンを排除し、極小プラズマ場の力を利用して空気の流れを生成する。ベンティバは現在、熱設計電力(TDP)30ワットまでのノートパソコンに冷却システムを提供している。