GVA、マレーシア法務関連サービスの提供を開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本、タイ、フィリピン、インドに拠点を有し、スタートアップ企業の法務支援を行うGVAプロフェッショナル・グループは、1月にマレーシアの法律事務所ラメッシュ・ディペンドラ・ジェレミア・ロー(RDJロー)と提携し、マレーシアデスクをクアラルンプールに開設した。

今回のマレーシアデスクの開設により、GVAグループは5カ国でサービスを提供できる体制となる。提携先のRDJローは、マレーシアにおいて取引および紛争解決をはじめとする幅広い法務サービスを提供している法律事務所。グループがこれまでアジアで培ってきた知見を最大限に活かしながら、日本企業のマレーシア進出を全面的にサポートし、マレーシア企業の日本市場への参入支援も行う。

GVAグループは日本では、GVA法律事務所(所在地・東京都渋谷区)、GVA国際法律事務所(所在地・大阪府大阪市)を構えており、GVA国際法律事務所が国際法務機能を統括している。

三菱自動車マレーシア、ニライに3Sセンターを開設

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 三菱モーターズ・マレーシア(MMM)は、正規ディーラーのバン・リー・ヘン・モーターと共同で、ネグリ・センビラン州ニライに初の3S(販売、サービス、部品交換)センターを開設した。

バンダル・ニライ・ウタマに位置する同3Sセンターは、敷地面積が6,400平方フィートで、サービスベイ3基が設置されているほか、カスタマーラウンジ、無料Wi-Fi、子供向けの特別エリアなどの施設を有する。同3Sセンター開設により、三菱自動車のショールームはマレーシア全土で59カ所となる。

MMMの池田真也 最高経営責任者(CEO)は、「三菱自動車の事業計画に沿って、マレーシアにおける新モデルの導入に向けて着実に取り組んでおり、ディーラーネットワークの拡大を進めている。 この戦略的方針に基づき、未開発の地域をカバーし、三菱ブランドへの高まる需要を満たすために販売やサービスの拡大を目指す」と述べた。
(CARETA.my、ポールタン、1月11日)

マクニカ、マレーシアのコンサル企業と協業で製造業のDX推進へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マクニカ(本社・神奈川県横浜市)は10日、マレーシアのデジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルタント企業オレンジリーフ・コンサルティングと戦略的協業を行うと発表した。日本の製造業市場における企業のDX能力を強化し、イノベーションを推進することを目指す。

マクニカはDX化にあたり、コーディング(プログラミング)の知識を持たない社員もプログラム開発ができるローコード・ツールの活用を提唱しているが、オレンジリーフ・コンサルティングはローコードのエキスパートで、欧州、シンガポール、マレーシアの製造業、保険業、小売業で100を超えるDXプロジェクトの実行に成功している。両社はその成功事例を活用し、コンサルティング、人材育成、組織構築などの総合的な支援を提供することで、日本の製造業でのDX推進に貢献することを目指す。

イオン銀(M)が初のデジタルイスラム銀行に、営業許可を取得

【クアラルンプール】 消費者向け総合金融サービスのイオンクレジットサービス(マレーシア)は8日、傘下のデジタル・イスラム銀行であるイオン銀行(M)が営業許可を取得したと発表した。マレーシア初のデジタル・イスラム銀行となる。

イオン銀行(M)は、イオンクレジットとその親会社である日本のイオンフィナンシャルサービス(AFS)が設立するもので、シャリア(イスラム法)に準拠したデジタル銀行サービスを提供する。イオングループの従業員を対象としたベータテストを開始し、今年上半期に段階的な展開について発表する予定。

中央銀行バンク・ネガラ(BNM)が2022年4月にデジタル免許を5企業連合体に付与しており、そのうち配車サービス大手のグラブが主導するデジタル銀行GXバンクが2023年9月に営業許可を取得、11月に正式に発足している。他には、複合企業YTL子会社のYTLデジタル・キャピタルとシンガポール系通信会社シー・リミテッドの連合体およびKAF投資銀行を中心とした連合体によるデジタル銀行2行が営業開始予定。デジタル・イスラム銀行としての免許を取得したのは、イオンとKAFの2行となっている。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、マレーシアン・リザーブ、エッジ、1月8日)

UMWトヨタ、2023年通年の販売台数が7.0%増に

【クアラルンプール】 UMW トヨタ・モーター(UMWT)は、2023年通年の新車販売台数が10万8,107台となり、前年の10万1,035台から7.0%増加したと発表した。通年のアフターセールスサービス利用者は134万2,130人に達した。

12月単月の販売台数は前年同月(1万440台)とほぼ横ばいの1万402台。ブランド別ではトヨタが1万79台、レクサスが323台だった。

UMWTのラビンドラン・クルサミー社長は、顧客への感謝の意を示した上で、2024年に向けて特に電気自動車(EV)車種を増やす意向を表明。「我々はトヨタ車を通じて豊かな移動体験を提供し、より多くの潜在的顧客にトヨタ車を所有してもらうことを目指す。自動車業界における優位性を追求し、イノベーションを促進するという我々の取り組みは揺るぎない。これによりドライバーに最良の提案ができるだろう」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、エッジ、ポールタン、1月5日)

海帆、ジョホールのデータセンター建設でコンサル契約を締結

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】  再生可能エネルギーと飲食事業に携わる海帆(本社・愛知県名古屋市)は4日、ジョホール州ジョホールバルに拠点を構えるロン・モーティブ(M)との間でコンサルティング契約を締結すると発表した。

ロン・モーティブが同州イスカンダル・プテリで開発・建設予定の大規模データセンターの再生可能エネルギー化、ISO(国際標準化機構)規格の取得、環境・衛生・安全(EHS)管理および環境・社会・企業統治(ESG)活動に対するコンサルティングを行う。

海帆は、太陽光発電のソーラー99(本社・東京都品川区)との間で業務委託契約を締結し、コンサルティング面での協力を仰ぐ。コンサルティング契約および業務委託契約の契約期間はともに同日から3月末まで。コンサルティング費用は1億円で、そのうち約8,000万円をソーラー99へ支払う計画だ。

JX石油開発、天然ガス生産開始20周年記念式典を開催

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 JX石油開発(本社・東京都千代田区)は12月22日、100%出資するJXマレーシア石油開発がマレーシアでの天然ガス生産開始20周年を記念した式典を開催したと発表した。

10月26日にはクアラルンプール市内ホテル、同28日にはサラワク州ミリ市内ホテルで記念式典を行った。在マレーシア日本大使館の髙橋克彦大使や多くのマレーシア政府要人、事業パートナーなど総勢約240名が参加した。式典では、記念演奏や記念映像上映などを行い、クアラルンプールでは髙橋大使および国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)のアディフ・ズルキフリ副社長より、ミリではサラワク州のアマル・アワン・テンガ副首相より祝辞が贈られた。

JXマレーシアは、1987年11月にサラワク州沖合に位置する SK10鉱区の権益を取得し、2003年にヘランガス田での生産を開始。その後も同鉱区内において、2017年にラヤン油ガス田、2018年にベリルガス田での生産をそれぞれ開始し、生産量を増加させてきた。同鉱区で生産されたガスは、日本をはじめとする東アジア諸国に輸出されている。

JXマレーシアは、SK10鉱区の操業主体として、安全・安定操業を大前提としつつ、20年間に蓄積した知識と経験を活かし、同鉱区の価値最大化を通じて、引き続き日本を含む東アジア諸国へのエネルギーの安定供給に貢献していく方針だ。

「AKB48」のクアラルンプール版「KLP48」が発足

【クアラルンプール】 ガールズ・アイドルグループ「AKB48」の海外姉妹グループを運営するスーパーボール(本社・東京都港区)は1日、クアラルンプールで新グループ「KLP48」を発足したと発表した。

現在活動しているAKB48の海外姉妹グループは、▽JKT48(インドネシア・ジャカルタ)▽BNK48(タイ・バンコク)▽CGM48(同チェンマイ)▽MNL48(フィリピン・マニラ)▽AKB48チームSH(中国・上海)▽AKB48チームTP(台湾・台北)ーーの6グループで、今回が7グループ目となる。

KLP48のオーディション方法や劇場の場所、デビューシングルなどの詳細については後日発表される予定。

スーパーボールはまた、同社代表である寺田成昇氏が1日付けで海外48グループの総合プロデューサーに就任したと発表した。寺田氏はAKB48を立ち上げた秋元康・総合プロデューサーから海外、特にアジアのエンタテインメントに精通しているとの評価を受け、指名されたという。
(マレー・メイル、1月2日、スーパーボール発表資料)

物流のロジスティード、セランゴールにIT現地法人を設立

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 物流のロジスティード(本社・東京都中央区)は12月22日、グループ会社のロジスティードソリューションズがセランゴール州にIT現地法人「ロジスティードソリューションズ・アジア・パシフィック」を設立したと発表した。2024年1月上旬の営業開始を予定している。

現地法人では、マレーシアを中心に、タイ、インドネシア、ベトナム、シンガポールなど、アジア太平洋地域(APAC)のハブ拠点としてグローバルIT人材を確保し、ロジスティクスITソリューションにフォーカスした関連事業を展開する。具体的には、▽域内ロジスティクスITソリューションのニーズへの迅速な対応▽営業・現場・ITが一体となった3PL(サードパーティー・ロジスティクス)事業運営体制の提供▽DX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューション導入支援による物流事業付加価値の向上▽グローバルプロジェクトに対応するオフショア開発拠点の構築――に取り組んでいく。

ミヨシ油脂、マレーシア子会社に増資

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ミヨシ油脂(本社・東京都葛飾区)は12月25日、マレーシア子会社のミヨシ・オイル&ファット・マレーシアに対する増資を、同日開催した取締役会で決議したと発表した。

増資額は1,600万リンギで、増資後の資本金は倍の3,200万リンギとなる。これによりミヨシ・オイル&ファット・マレーシアはミヨシ油脂の特定子会社となる見込み。2024年2月の増資完了を予定している。

ミヨシ・オイル&ファット・マレーシアは、マレーシア事業成長を図る目的で、2023年6月に設立したもので、硬化油、脂肪酸、グリセリン、ローション剤、可塑剤の製造・販売を手掛ける。このほどマレーシアにおける土地取得と工場建設に着手するにあたり、資金を充当するため増資を決めた。