KLIA、新システム導入で10分超の送迎車両に課金

【クアラルンプール】 クアラルンプール新国際空港(KLIA)ターミナル1で1日から、送迎車用の車両アクセス管理システム(VAMS)が全面導入され、10分を超える駐車には料金がかかるようになった。

VAMSは、2026年のマレーシア観光年(ビジット・マレーシア・イヤー)を前に、路肩渋滞の解消に向け導入が進められてきた。ターミナル1のレベル5(出発降車場)とレベル3(到着乗車場)の出入口にナンバープレート認識システムを設置し、各車両の入退場時間から滞在時間を自動的に計算。10分を超過すると、超過時間に応じて10―100リンギの罰金が科せられる。支払いはタッチ・アンド・ゴー(TNG)カード、クレジットカードなどを利用できる。

空港運営会社マレーシア・エアポート・ホールディングス(MAHB)によると、9月から約3カ月間実施した試験運用期間中は罰金を科さなかったにもかかわらず、10分を超えた車両数は50%から21%へと大幅に減少したという。ターミナル2でも11月30日まで試験運用を実施しており、順次導入されるとみられる。

MAHBはより長時間駐車する必要がある人には、短時間駐車場(15分無料)、長時間駐車場(30分無料)、KLIA指定の無料公共待合エリアなどの利用を呼びかけている。
(ビジネス・トゥデー、マレー・メイル、ベルナマ通信、12月1日)

タカラトミー、KLにトミカブランドストア3店舗目を開店

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 タカラトミー(本社・東京都葛飾区)は、東南アジア地域初となる同社ダイキャスト製ミニカーのブランドストアを12月18日にクアラルンプール(KL)のショッピングモール「スリアKLCC」にオープンすると発表した。

KLの「トミカブランドストア」は上海(2024年9月オープン)、北京(2025年9月オープン)に続く3店舗目となる。トミカの世界観を体験できるオフィシャルストアで、ストア外観はトミカの箱を大きくしたようなデザイン。店内にはホイールを重ねたモニュメントを中心に、「トミカ」2,000台以上を展示した「トミカ・ウォール」のほか、大人向け商品を集約した「トミカキダルトエリア」や新商品を展示する「おすすめコーナー」、トミカの歴史展示エリア「トミカヒストリー」を配置する。営業時間は午前10時から午後10時。

トミカブランドストアは、ダイキャスト製ミニカー「トミカ」のオフィシャルショップ。トイザらスと提携し「スリアKLCC」2階にある「トイザらス」店内に設置する。マレーシアではブランドストアのみで展開する商品2種のほか、日本の「トミカショップ」オリジナル商品を販売する。

「トミカ」は1970年に日本初の手のひらサイズの国産車ダイキャスト製ミニカーシリーズとして発売された。現在までに、国内外累計1万種以上の車種を発売。累計販売台数は10億台(2024年12月時点)を超えている。

ペラ州、来年から使い捨てプラスチック袋を全面禁止へ

【イポー】 ペラ州政府は2026年1月から使い捨てプラスチック袋を州内で全面的に禁止する方針で、最終決定に向けて準備を進めている。同州科学・環境・グリーンテクノロジー委員会のテー・コックリム議長(国政の閣僚に相当)が11月28日の州議会審議で明らかにした。

テー氏は、これまでプラスチック袋1枚当たり20センが課されていた「汚染税」がプラスチック袋の抑制効果を上げていないことを受けてのものだと説明。地方自治体への提出に向けて、州経済計画局で現在審査中であると述べた。

テー氏によると、ペラ州におけるプラスチック汚染税収額は、2023年には20万4,238.80リンギ、2024年には59万7,348.80リンギに増加している。税収額の増加は、プラスチックが環境や健康に及ぼす有害な影響に対する国民の認識が不十分であることを反映しているという。

今年年初9カ月の税収額はすでに36万1,510.60リンギに達しており、598の事業所から納付されたプラスチック袋使用料は合計116万3,098.20リンギに上った。
(ザ・サン、ベルナマ通信、11月28日)

1日から携帯電話番号と「MyデジタルID」の紐づけ義務化

【サイバージャヤ】 政府は1日から、すべての通信事業者に対し、公的デジタル身分証明書の「MyデジタルID」による本人確認を義務付ける。セキュリティを強化し、MyデジタルIDと紐づけができていない携帯電話番号を使えなくすることで、詐欺や不正利用の防止を図る。

国家サイバーセキュリティ局(NACSA)によると、今年7月に発表された「マレーシア・サイバーセキュリティ戦略2025-2030(MCSS)」に基づく取り組みになる。MyデジタルIDは、科学技術革新省(MOSTI)傘下の企業が運営しており、国家登録局(NRD)が管理する情報と直接照合して本人確認を行う仕組み。

MyデジタルIDのニック・イブラヒム最高経営責任者(CEO)によると、2024年の詐欺電話件数は298万件で、2023年の163万件の2倍に迫る勢いだった。イブラヒム氏は「電話番号とMyデジタルIDが紐づけられることで、デジタルの信頼性と安全性が強化され、デジタル経済が保護される」と説明。「ユーザーデータを保存したり、オンライン活動を追跡したり、新しい個人情報を収集したりすることはない」と付け加えた。

また道路運輸局によるMyJPJアプリも2026年1月から、18歳以上を対象に、MyデジタルIDによるログインに変更される。18歳未満や永住権保有者には、専用リンクからのログイン方法が採られる見込み。

なお雇用ビザなど外国人の場合、現時点ではMyデジタルIDは登録できないが、順次なんらかの対策が検討されると見込まれる。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ビジネス・トゥデー、11月30日、ザ・スター、11月28日)

サバ州議選で同州与党連合が政権維持に成功、半島系政党は凋落

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 第17回サバ州議会選挙(定数73、小選挙区制)の投開票が29日に行われ、大連立政権に参加しているハジジ州首相率いる同州与党連合・サバ国民連合(GRS)が議席数を減らしながらも党派別で最多の29議席を獲得。諸派を取りまとめて過半数を確保し、政権維持に成功した。

大連立政権としては勝利したとはいえ、アンワル政権中枢の希望同盟(PH)は改選前の6議席からわずか1議席に減少。アンワル政権に協力する国民戦線(BN)も同じく11議席から6議席に減らすなど半島系政党の凋落が目立つ結果となり、益々自立性を強めるサバ州に対しアンワル首相はこれまで以上の譲歩を余儀なくされるとみられる。政権を維持したGRS自身も議席を減らしており、州民へのアピールから中央政府に対する姿勢を一層強めるとみられる。

第2次ハジジ連立政権は、先ごろPHから離脱したキナバル進歩統一組織(UPKO、3議席)、先ごろGRSを離脱したサバ国土連帯党(サバSTAR、2議席)、社会民主調和党(KDM、1議席)、無所属当選者5人などの支持を得て過半数を獲得した。PHとBNも連立政権に協力する。

野党ではシャフィー・アプダル前州首相率いるサバ遺産党(ワリサン)が都市部で強みを発揮。11議席の大幅増となり、GRSに迫る25議席と大躍進した。中央政府に対する州民の不満の高まり、GRSが関与した鉱山ライセンスに関わる贈収賄疑惑への反発などがワリサンの躍進を支えた。国政野党連合・国民同盟(PN)は1議席のみだった。

2020年9月の前回州議会選挙では当時、PPBMに所属していたハジジ州首相率いる同州与党連合・GRSが38議席を獲得し、ワリサンやPHなどが構成する同州与党連合(ワリサン+)を破って政権奪取に成功し政権を樹立した。

プロトン第4世代の新型「サガ」発表、価格は3.9万リンギから

【クアラルンプール】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスは27日、第4世代の新型Aセグメント・セダン「サガ」を正式発表した。スタンダード、エグゼクティブ、プレミアムの3つのバージョンを用意した。税込・保険なし価格はそれぞれ3万8,990リンギ、4万4,990リンギ、4万9,990リンギ。

5年間/15万km保証と最初の3回の整備インターバルにおける工賃無料が込みとなる。12月31日までに予約すると1,000リンギ割引となるほか、特別版タッチ・アンド・ゴー(TNG)カードと1年間の無償整備(部品代と工賃を含む)が付く。

マニュアル(MT)車を廃止して全バージョンをオートマチック(AT)車とした。プレミアムのみは無段変速機(CVT)を搭載する。車体カラーは▽マリンブルー▽スペースグレイ▽ルビーレッド▽アーマーシルバー▽スノーホワイト――の5色を用意した。

いずれも新型の排気量1.5リッターBHE15PFI4気筒エンジンを搭載。旧型の1.3リッターエンジンより出力が大幅に向上し、最大出力120PS/6,100rpm、最大トルク150Nm/4,000―5,000rpmを発揮する。燃費は100キロメートル(km)あたりCVT車が4.9リットル、AT車が5.1リットル。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、マレー・メイル、ポールタン、11月27日)

バティックエア、KK―クチン、サンダカン線を12月15日就航

【クアラルンプール】 バティック・エアは、サバ州コタキナバル(KK)と同州サンダカン、サラワク州クチンを結ぶ2路線を12月15日にそれぞれ就航すると発表した。共にボーイングB737-800型機を使用。東マレーシア地域の輸送を強化する。

KK―サンダカン線はデイリーの運航で、スケジュールは往路の「OD1736」便はKK発が13時20分、サンダカン着が14時10分。復路の「OD1737」便はサンダカン発が15時、KK着が15時50分となっている。運賃は片道109リンギから。

KK―クチン線は12月15日だけは1往復のみで、スケジュールは往路の「OD1682」便はKK発が17時、クチン着が18時30分。復路の「OD1683」便はクチン発が19時25分、KK着が21時。12月16日からはもう1往復増え、往路の「OD1684」便はKK発が8時15分、クチン着が9時45分。復路の「OD1685」便はクチン発が10時35分、KK着が12時10分。運賃は片道219.36リンギから。
(ボルネオポスト、11月25日、バティックエア発表資料)

オンライン本人確認の導入義務付け、 16歳未満のSNS禁止で

【コタ・マルドゥ】 政府はソーシャルメディア(SNS)プラットフォームを運営する事業者に対し26年6月末までに、オンライン本人確認(eKYC)の導入を求める。政府は来年から16歳未満の者のSNSアカウント開設を禁止する方針で、これに備えた。

ファーミ・ファジル通信相は地域行事に出席した際の会見で、26年6月まで時間的余裕を与えたのは、オーストラリアなどの例を参考にしたと述べた。

アカウント開設禁止措置導入後に16歳未満による開設が明らかになった場合は、アカウントを凍結し、16歳になった時点で凍結を解除する。eKYCでは旅券、身分証明書のMyKad、MyデジタルIDが活用される。

ファーミ氏は「16歳未満のSNS利用禁止は、詐欺、オンライン賭博対策の意味もある」と述べた。
(ベルナマ通信、フリー・マレーシア・トゥデー、11月26日)

補助金なし「RON95」、価格を2.63リンギに引き下げ

【クアラルンプール】 財務省は26日、2025年11月27日から12月3日までの1週間の燃料小売価格を発表。レギュラーガソリン「RON95」の補助金なし価格を、1リットル当たり2.65リンギから2セン引き下げ2.63リンギにすると明らかにした。

補助金なし「RON95」価格の変動は新燃料補助金制度「ブディ・マダニRON95(BUDI95)」適用外のハイオクガソリン「RON97」の価格も同様に3.28リンギから2セン引き下げ、3.26リンギとする。一方「BUDI95」適用価格は1.99リンギで据え置く。

このほか「ユーロ5 B10」および「B20」ディーゼルの小売価格は1リットルあたり3.08リンギに引き下げられる。また「ユーロ5 B7」ディーゼルは3.28リンギに見直される。なおサバ州、サラワク州、ラブアンにおけるディーゼル燃料の小売価格は2.15リンギで据え置かれる。
(ポールタン、ベルナマ通信、マレー・メイル、11月26日)

熱帯低気圧「セニャール」が西海岸に接近、気象局が警報発令

【クアラルンプール】 マラッカ海峡における過去最大級の熱帯低気圧「セニャール」がマレー半島西海岸に向かって移動しており、マレーシア気象局のモハメド・ヒシャム局長は、27日から複数の州で継続的な大雨、強風、荒波が発生すると予想されると警告した。

「セニャール」はマラッカ海峡北部で11月22日に低気圧として発生。その後西北西方向に進み、マレーシア気象局は北緯4.5度、東経97.9度のスマトラ島北部沖で熱帯低気圧へと発達したと確認した。中心気圧は996ヘクトパスカル、最大風速は時速85キロメートル。時速約24キロメートルでマラッカ海峡を東南東方向に進んでおり、27日午前11時時点でスマトラ島北部沖の北緯3.6度、東経99.9度、ペラ州ルムの南西約102キロメートルにまで迫っている。

マラッカ海峡では2017年にも熱帯低気圧が発生しているが、今回ほどの強さに発達するのは観測史上初めてだという。

これを受けてマレーシア気象局は、ケダ州、ペナン州、ペラ州、パハン州、セランゴール州、クアラルンプール、プトラジャヤ、ネグリ・センビラン州、マラッカ州、ジョホール州に対し、継続的な雨、強風、荒波に関する29日まで有効な警報を発令した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、11月27日)