ムヒディン政権発足1周年、「コロナ収束後に解散総選挙」

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ムヒディン・ヤシン首相は1日、国民同盟(PN)政権発足1周年にあわせてテレビ演説し、新型コロナウイルス「Covid-19」が収束した段階で直ちにアブドラ国王に議会解散を提案する意向を改めて示した。
ムヒディン首相は、議会が解散されれば結果として総選挙が開催されることになると言明。新型コロナが収束するまでの政府の重点課題は健康と経済危機の二重の課題を克服することであるとし、それまで内閣は能力の及ぶ限り我々の義務と責任を遂行し続けると述べた。
ムヒディン首相は議会開催を阻む非常事態宣言について、あくまで8月1日までの一時的なものだと強調。これまで交付された政令は「2021年緊急(基本権限)命令」、「2021年緊急(労働者の住宅および設備の最低基準)命令」、「2021年緊急(感染症の予防と管理)(改正)命令」の3つだけだとし、「私は民主主義の意味を理解している。政権を永続化するような政令は一つもだしていない」と強調した。
またムヒディン首相はPN政権の過去1年間の成果について、新型コロナ対策として「命を守る」及び「生計を維持する」ことに注力してきたと強調。行動制限令(MCO)や3,050億リンギの経済対策など大胆な政策をとってきたとし、最前線の医療関係者や官民、一般市民の支持を受けてここまで乗り越えることができたと述べた。

マラッカ州で埋め立て工事、石油・ガス産業を振興

【マラッカ】マラッカ州政府はウンバイ地区の海岸を埋め立て180ヘクタールの土地を造成することに関し、州開発公社と契約を交わした。石油・ガス産業の開発を含めた事業費は15億リンギになる。
スライマン・モハマド州首相によると、埋め立ては12カ月の工期を計画している。将来の州経済の成長に貢献するプロジェクトだという。
州政府は海事産業の振興も計画しており、州開発公社はAWHマリンと合弁会社を設ける契約を交わした。石油・ガス産業の開発にも役立つ合弁だという。
AWHは、瀬取り(洋上における船から船への船荷の積み替え)、総合物流業務などを手掛けている。
(ベルナマ通信、2月25日)

日マ関係の重要性、岡大使が天皇誕生日にオンライン演説

【クアラルンプール】在マレーシア日本大使館の岡浩大使は日本の祝日である天皇誕生日の23日、日本・マレーシア関係についてオンラインで声明を発表。マレーシアがルックイースト(東方)政策を採用した結果、数えきれないほどの協力事業が行われ、大きな進展が見られたと関係の重要性を強調した。
同政策は2国間における貿易・投資のけん引役を果たし、製造業だけで約1,500の日本企業がマレーシアに拠点を設け、34万人の雇用を創出する成果を上げたという。
国別の外国直接投資で日本は最大の投資国(19年実績)。投資も従来の電気・電子以外に、高付加価値分野への投資が増えており、マレーシア政府が目指す生産性向上を後押しするため、日本企業に対しマレーシアへの投資をさらに働きかけると述べた。
東方政策に基づく人的交流も行われ、日本で学んだマレーシア国民が各分野で活躍し、両国関係の緊密化に貢献しているという。
(ベルナマ通信、マレーシアン・リザーブ、2月24日)

ワクチン接種開始、ムヒディン首相が第一号

【プトラジャヤ=マレーシBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンの接種が24日、マレーシアでも開始され、第一号としてムヒディン・ヤシン首相が接種を受けた。
ワクチン接種プログラム第1フェーズが行なわれる500カ所の接種センターの一つであるプトラジャヤの第11区にある地区保健クリニックを訪れたムヒディン首相は、職員からワクチン接種の手順に関する説明を受け、医師からの問診を受けた後に接種した。接種後には副反応に備えて15分間の待機を求められたが、異常はみられなかった。
ムヒディン首相のワクチン接種に続き、同クリニックでは保健省のノール・ヒシャム事務次官と保健省職員4人が接種を受けた。ムヒディン首相の接種にはワクチン調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相、アダム・ババ保健相が立ち会った。
カイリー科技相によると、21日に到着した第一陣では米ファイザー-バイオNテック製のワクチン31万2,390回分が、27万1,802人の医療関係者や軍・警察などの最前線の職員に接種される。ワクチンは▽セランゴール州(6カ所)▽ジョホール州(4カ所)▽クアラルンプール(KL、3カ所)▽ペナン州(2カ所)▽プトラジャヤ(1カ所)——の合計16カ所に保管される。

5Gインフラは政府が構築、低料金での5G利用を実現

【クアラルンプール】サイフディン・アブドラ通信マルチメディア相は22日の会見で、5G(第5世代無線通信)インフラは政府が構築し、通信会社が共有する方式を採用すると明らかにした。年内のネットワーク整備を目指している。
構築では華為技術(ファーウェイ)、テレコム・マレーシアなどが極めて重要な役割を果たすと述べ、華為から機器を調達する意向を示した。
政府自ら構築に乗り出すのは、少しでも早く5Gサービスを国民が利用できるようにするためだという。
当初、5G周波数帯はテレコム・マレーシアを含む複数の通信事業者に配分することになっていた。新たに5Gインフラを提供・管理する特別目的事業体(SPV)を設け、周波数帯を割り当てることで透明性、公平性を確保するという。
通信事業者はインフラ整備への投資が不要になるため、5Gサービスの料金を手頃な水準にすることができる。また通信事業者は光ケーブル網、4Gネットワークの拡大に注力できるという。ブルームバーグなどが報じた。
(ベルナマ通信、2月22日)

新政策「マイデジタル」を発表、デジタル経済を促進へ

【クアラルンプール】 ムヒディン・ヤシン首相は19日、2030年までのデジタル経済促進を図り、青写真「マイデジタル」を発表した。「第12次マレーシア計画(12MP)」や「シェアード・プロスペリティー(繁栄の共有)ビジョン2030(WKB2030)」などの国家成長政策を補完するものになるという。
「マイデジタル」は3期に分けて実施する。第1期(2021ー2022年)ではデジタルの利用促進を加速させるため基盤を強化する。第2期(2023ー2025年)ではデジタル変革を促進に注力し、民間や企業など幅広いデジタルの利用を強化する。第3期(2026ー2030年)では、引き続き長期的な成長維持を目指すと共に、デジタル・コンテンツやサイバー・セキュリティ分野での域内のトップを目指す。
3期に分けた取り組みを通して、デジタル経済が国内総生産(GDP)に占める割合を2025年までに22.6%に引き上げる計画だ。87万5,000社の零細企業や中小企業にeコマースの導入を推奨し、50万人分の雇用を創出することを目指す他、今後5年間で5,000社のスタートアップ企業を創出する。
また「マイデジタル」により、700億リンギ相当の国内外からの投資を誘致し、2030年までに生産性を30%引き上げる計画だ。公共部門においては2022年までに全ての機関でキャッシュレス決済を導入し、メインの支払い方法として使用してもらえるようにする。
一方で政府は、ハイパースケール・データ・センターとクラウドサービスを構築、管理するために、マイクロソフトとグーグル、アマゾン、テレコム・マレーシア4社をクラウドソリューションプロバイダー として、条件付きで承認した。4社は今後5年間で120億ー150億リンギを投資する予定だ。
ムヒディン首相は、「マイデジタル」や第5世代(5G)ネットワークの導入により、向こう10年間で150億リンギの投資を見込んでいると言明。特別目的事業体による様々なプロジェクトが実施され、10万5,000人の雇用創出に繋がると見込んでいると述べた。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月20日)

個人用防護具、JICAが災害管理庁に無償供与

【クアラルンプール】日本政府は国際協力機構(JICA)を通じマレーシア国家災害管理庁(NADMA)へ個人用防護具を供与した。マレーシアの新型ウイルス感染対策を側面から支援する。
供与した防護具は、隔離ガウン7,600枚、カバーオール(つなぎ服)7,600枚、N95マスク3,000枚、ニトリル手袋3,000枚で、オンライン授与式には岡浩大使が出席した。
これらの防護具は、警察、国軍、市民防衛隊、民兵団など、特に行動制限令(MCO)期間中、最前線で活動してきた人に届けられる。
式典で岡大使は「日本は様々な自然災害に見舞われやすい国であり、自然災害の予測、軽減に関する豊富な経験と知識を持っている。東方政策の下で、JICAを通じた人的・制度的能力開発が優先的に行われており、防災は主要な協力分野の一つ」とあいさつした。
両国政府の共同事業として大学キャンパス内に設立されたマレーシア日本国際工科院(MJIIT)の技術プロジェクトを通じ、NAMDAとJICAは協力関係を構築してきた。
(マレーシアン・リザーブ、2月12日)

ワクチン接種、すべての在住外国人にも無料実施へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ワクチン供給アクセス保証特別委員会(JKJAV)は11日、マレーシアに在住するすべての外国人に対して新型コロナウィルス「Covid-19」ワクチンを無料で接種できるようにすることを保証すると発表した
無料で接種を受けられる対象は、外交官、駐在員、留学生、外国人配偶者と子供、難民のほか、不法移民や不法労働者も含む。あくまでマレーシア国民優先としたうえで、JKJAVは外国人への接種の方法について検討を行い、州政府、外国大使館、NGOに支援を求める方針だという。
マレーシアが確保しているワクチンが国民を上回っていることに加え、集団免疫の達成、外国人労働者の感染者とクラスターの数、外国人労働者から感染した患者の治療費、外国人労働者がマレーシ経済に及ぼす貢献度など、他のいくつかの要因も考慮に入れた。
■ワクチン接種希望者、3月から登録開始■
カイリー・ジャマルディン科学技術革新相は12日、新型コロナウィルス・ワクチン接種を希望する人の登録を3月から開始する予定であることを明らかにした。
ワクチン接種を希望する場合は、感染情報・追跡アプリ、「MySejatera」、もしくは近く政府が立ち上げるJKJAVのサイトにアクセスするか、ホットライン、もしくは私立・公立診療所・病院を通じて登録することができるという。

ソリューション、新型コロナのワクチン供給で政府と契約

【クアラルンプール】 エンジニアリングおよびバイオ医薬品事業を行うソリューション・グループは、中国の康希諾生物股分公司(カンシノ・バイオロジクス)および軍事医学研究院傘下の生物工程研究所(BIB)が共同開発した新型コロナウイルス「Covid-19」のワクチン350万回分の供給について、マレーシア政府との間で契約を締結した。
ソリューション・グループが4日にブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に提出した声明によると、同社の完全子会社であるソリューション・バイオロジクスは1月29日に保健省との間で契約を交わした。同契約によりソリューション・バイオロジクスは、350万回分のワクチン「Ad5─nCOV」を国に供給する。供給を行うには、4月までにワクチンの製品登録および市販許可を得ることが条件となっている。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ロイター、2月4日)

民主主義指数、マレーシアは39位にランクアップ=EIU

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 英エコノミスト誌の調査部門、エコノミック・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表した最新版の「民主主義指数2020」で、マレーシアは前年から4ランクアップし、167カ国・地域中で39位となった。
同調査は▽選挙プロセスと多元主義▽政府の機能▽政治参加▽政治文化▽市民の自由度——5分野について評価、指数化したもの。マレーシアは総合スコアが前年の7.16点(10点満点)から7.19点にアップ。「選挙プロセスと多元主義」は9.58点と評価が高く「政府の機能」も7.86点と高評価だった。一方で「政治参加」は6.67点、「政治文化」は6.25点にとどまり、「市民の自由度」は5.59点と低い評価だった。
マレーシアは▽完全な民主主義▽欠陥ある民主主義▽混在した体制▽権威主義体制——の4つの分類のうち上から2番目の「欠陥ある民主主義」に分類されたが、東南アジア諸国連合(ASEAN)ではトップ評価となり、フィリピン(55位)、インドネシア(64位)、タイ(73位)、シンガポール(74位)、ミャンマー(135位)、カンボジア(130位)を上回った。
世界トップはノルウェーで、2位以下はアイスランド、スウェーデン、ニュージーランド、と前年と順位は変わらなかった。最下位は北朝鮮だった。日本は21位となり、トップ23カ国・地域が分類された「完全な民主主義」に入った。