新型コロナ感染者が新たに14人、うち13人は国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は2日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から14人増えて8,999人になったと発表した。

新規感染者のうち1人はフィリピンからの帰国者。13人が国内で感染したマレーシア人だった。また新たに17人が退院し回復者数は8,664人に増加した。死者数は3日連続ゼロで、125人を維持した。

ケダ州のシバガンガイ・クラスタ(インドのシバガンガイから帰国した永住者が関連)について、保健省のノール・ヒシャム事務次官は1日、これまでに接触を確認した262人の検査を実施したと言明。8人が陽性(うち3人がマレーシア人)、251人が陰性、3人が結果待ちだと明らかにした。

同クラスタでは、ケダ州ジトラにあるレストランのオーナーおよび従業員が関連しており、クバン・パスのコミュニティ開発部(KEMAS)下にある幼稚園73件とデイケアセンター3件は、利用者が同レストランを訪問していたことを確認したため、閉鎖措置を取っている。

新型コロナ感染者が新たに13人、うち8人は帰国者

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は29日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から13人増えて8,956人になったと発表した。

新規感染者のうち8人は海外で感染した帰国者(うち4人がマレーシア人)。残り5人は国内で感染したマレーシア人(3人)と外国人(2人)だった。また新たに5人が退院し回復者数は8,612人に増加した。死者数は4日連続ゼロで、124人を維持した。

保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、28日にケダとサラワク州で2つのクラスタ検出された。ひとつ目のクラスタは感染の疑いがあるとして検査中の患者(PUI)であったインドのシバガンガイから帰国したケダ州の永住者(8,937人目の感染者)で、入国時の検査では陰性だったが再検査で陽性だったことが分かった帰国後自宅隔離下に置かれていたが規則に従わず感染が拡大した。保健省はこれまで28人の接触者を追跡し、うち5人の感染を確認した。感染者は、1人が感染者の家族、4人がレストランで働く外国人労働者だった。

もうひとつのクラスタは、サラワク州サトクにある市場から検出された。検査を実施した229人のうち4人が陽性で、感染者は全員無症状だという。

他に▽サラワクのセントーサ(新規9人、合計30人)▽クチン医療施設の従業員(新規4人、合計8人)▽マンボン(新規1人、合計6人)▽メルボルンからの帰国者(新規1人、合計3人)ーー4つのクラスタで新規感染者が確認された。28日時点の国内のクラスタは、現在25つに上る。

新型コロナ感染者が新たに39人、うち28人は国内感染者

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は28日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から39人増えて8,943人になったと発表した。

新規感染者のうち11人は海外で感染した帰国者で、28人がサラワク州(21人)、ケダ州(5人)、サバ州(2人)で感染した国内感染者だった。また新たに6人が退院し回復者数は8,607人に増加した。死者数は3日連続ゼロで、124人を維持した。

8月1日から施行される外出時のフェイスマスク着用の義務付けについて保健省のノール・ヒシャム事務次官は27日、最初の焦点はバスや電車などの公共交通機関に当てられると言明。交通機関のフル稼働により社会的距離の確保が難しいとし、個人間のコンプライアンスが重要だとした。フェイスマスク着用により新型コロナの感染拡大を60%抑えることができるという。また今回の発令は「1988年感染症予防管理法(342法)」に基いたものであり、違反がみつかった場合には1,000リンギの罰金が科される場合があると強調した。

新規コロナ感染者は7人、うち3人がサバ州で感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は27日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から7人増えて8,904人になったと発表した。

   新規感染者のうち4人は海外で感染した帰国者(パキスタン、ロシア、豪州、インドネシア)で、3人がサバ州で感染したマレーシア人だった。また新たに1人が退院し回復者数は8,601人に増加した。死者数はゼロで、124人を維持した。

  保健省のノール・ヒシャム事務次官によるとサラワク州クチンは25日、感染者数が41人に達しレッドゾーンに指定されたたものの、26日に1人が治癒し累計数が40に減少したため再びイエローゾーンに引き戻された。クチンのセントーサ病院のクラスタでは感染者数が21人り、25日までに677人が検査を受けた。同病院は全従業員を検疫下に置き、閉鎖措置を取っている。

  また25日にノール事務次官は、2つのクラスタについてのレポートを発表。一つ目のクラスタはジョホール州ブキティラムにある宗教センターで、外国人従業員2人が感染したと言明。もうひとつは、11日に検出されたクチンの建設会社クラスタで、関係者55人の検査から新たに1人の感染を確認したと明らかにした。

災害管理局がガイドライン、出国前のPCR検査不要など

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国家災害管理局(Nadma)は24日、海外から入国者に対する最新の入国手続き及び隔離要領に関するガイドラインを発表。指定隔離センターにおける14日間の強制隔離の義務づけに伴い同日付けで出発前のPCR検査は不要とする一方で、在外マレーシア大使館から事前の承認状取得を義務づける内容などが盛り込まれた。
同意書のフォームをダウンロードし、必要事項を記入した上で出発日の少なくとも3日前に在外マレーシア大使館に電子メールで送付する必要がある。承認状は電子メールで返送され、これを搭乗手続き時やマレーシア到着時に提示する必要がある。
出発前のPCR検査は不要となるが、マレーシア到着時に当局の指示に従って感染検査を受け、その後指定された隔離施設に移動する。PCR検査の場合は検査費用は250リンギ。移動手段は政府が手配するが、自家用車の移動も可能。これまでPCR検査なしでの搭乗を認めていなかったマレーシア航空(MAS)も、「マレーシアBIZナビ」の取材に対し、検査なしでも搭乗を認めると回答した。
隔離施設は政府関連宿舎やホテルとなるが、自分で隔離先を選ぶことはできない。隔離費用は1日あたり最大150リンギ。3食の食事が配給される。基本は1人1室だが、希望すれば家族での同室も可能。外出や外部の者との面会は不可。
海外からの入国者に対する規制強化は、自宅隔離者が無断外出したり、義務づけられている毎日の自己アセスメントを行なっていないケースが多数発覚したことを受けたもの。隔離13日目に実施しなければならない抗体検査を受けていない者が2,897人にも上っており、イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)が「直ちに検査を受けないと摘発する」と警告していた。

シンガポールとの通勤・業務往来、8月17日に再開

【ジョホールバル】 ヒシャムディン・フセイン外相は26日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大抑制ために途絶えているマレーシア・シンガポール間の通勤、業務・公用を目的とした往来について、早ければ8月17日に再開することで合意したと発表した。
ヒシャムディン大臣とシンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相は同日、両国の国境再開を協議。両氏が発表した共同声明によると、通勤者を対象とした「定期通勤申し合わせ」(PCA)および業務渡航・公務出張者を対象とした「相互グリーン・レーン」(RGL)の実施に向けて標準的運用手順(SOP)について同意し、最終決定した。8月10日より出入国管理局で渡航希望者の申請を受け付ける。適用条件や手続き方法などについての詳細は近く発表する予定だ。
ヒシャムディン大臣は、まだ詳細は調整中であると言明。まだ新型コロナウイルスの状況は収束していないことから、SOPを遵守することが重要になるとし、もし従わない者がいた場合は厳しい処罰を下す予定だと述べた。経済と健康の微妙なバランスを取る必要があると表明。シンガポールとのPCAやRGLが成功した場合は、日本やニュージーランド、豪州、韓国などとの往来許可にも繋げて行きたいと明らかにした。
両国は、毎日30万人が往来をしていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために往来は3月に制限された。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月27日、ブルームバーグ、7月26日)

強制隔離にともない出発前のPCR検査は不要に=上級相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、マレーシア国民を含むすべての入国者に対して24日より政府が指定する隔離センターでの隔離を義務づけるのを受け、出発前のPCR検査は今後不要になると述べた。ただ出入国管理局は同日午後時点で正式な声明は発表しておらず、いつから実施されるかは不透明だ。

一方でサブリ氏は、出発国が出発前のPCR検査を義務づけているのであれば、それに従って受ける必要があると指摘。また利用する航空会社が搭乗前のPCR検査を要求する場合にはやはり受診する必要があると述べた。これまでマレーシア政府は、海外からマレーシアに入国する場合に出発前3日以内のPCR検査受診及びその陰性証明を提示する必要があるとしていた。

入管は6月23日付けで発表した外国人駐在員の入国に関するガイドラインで、入国資格のある日本人駐在員および家族について3日前のPCR検査受診及び陰性結果の提示義務を免除するとしたが、その後発表されたガイドラインからはこの日本人に対する免除措置に関する項目は削除された。これについて在マレーシア日本大使館が問い合わせたところ、入管は免除措置の維持する旨を確認したという。

■マスク義務化、8月15日より上限価格引き下げ■

8月1日より公共の場でのマスク着用が義務づけられることに関連し、アレクサンダー・ナンタ・リンギ国内取引消費者行政相は23日、国民のマスク購入負担増に配慮して上限小売価格を8月15日付けでこれまでの1枚1.50リンギから1.20リンギに引き下げると発表した。卸売価格もこれに伴い、1.45リンギから1.15リンギに引き下げる。

新型コロナ感染者が新たに21人、うち16人は国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は24日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から21人増えて8,861人になったと発表した。

新規感染者のうち5人は海外で感染した帰国者(マレーシア人3人、外国人2人)で、16人が国内感染者(マレーシア人13人、外国人3人)だった。また新たに3人が退院し回復者数は8,577人に増加した。死者数は6日連続でゼロ人だった。

1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す基本再生産数(R0、R nought)について、保健省のノール・ヒシャム事務次官は23日、6月は1.36にのぼり、行動制限令(MCO)施行期間の0.3から大幅に増加したと明らかにした。R0が1.6に上ると、感染者が急増するという。

7月1日、8日、9日は新規の国内感染者数はゼロだったが、現在19つのクラスタが発生している。

■クランタン州、グリーンゾーン除外へ■

5月1日に国内で初めて感染者ゼロのグリーンゾーンに指定されたクランタン州のコタバルでは23日に感染者が確認され、グローンゾーンから除外された。これにより感染者ゼロのグリーンゾーンは、▽ペラ▽ペナン▽ケダ▽ペルリス▽パハンーーの5州となった。

サラワク州では現在入院中の感染者が38人に上っている。ストゥトンとセントーサのクラスタではほぼ毎日新規感染者が出ていることから、再びレッドゾーン(感染者数が40人以上)に指定される可能性があるという。

公共の場でのマスク着用義務化、8月1日より実施

【クアラルンプ=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、外出時のマスク着用を8月1日付けで義務づけると発表した。

 バスや軽便鉄道(LRT)、大量高速輸送(MRT)など公共交通機関、市場などの公共の場所はすべて適用される。違反がみつかった場合には1,000リンギの罰金が科される。着用するマスクは、世界保健機関(WHO)の基準に基づく限り、自家製の布マスクを使用することも可能。保健省が近く仕様を発表する。
これまで着用を義務化していなかったことについてサブリ大臣は、ほとんどのマスクが使い捨てだったため、これまでは低所得者層にかかる負担を考慮したと説明。一部の飲食店で標準的運用手順(SOP)に則って社会的距離を保つ措置をきちんととっていないケースがあり、新型コロナウイルス「Covid-19」の新たなクラスタを生む可能性があるとして、そうした飲食店の所有者には営業停止を含む厳しい措置をとると言明した。
外出時のマスク着用を義務化する方針は、最近の新規感染者数の増加傾向を受けてムヒディン・ヤシン首相が先ごろ明らかにしていた。
■マスク着用義務化、国民のほとんどが賛成■
マスク着用義務化については多くの国民が好意的で、英字紙「ザ・スター」がフェイスブック上で実施した世論調査(22日午後8時時点で回答数4万5,700票)によると、「賛成」が90%(4万1,200票)にのぼり、反対は10%(4,500票)にとどまった。
ただ1カ月当たり平均37.50リンギの使い捨てマクスの経済負担を懸念する声も多く、価格を引き下げる必要があるとの意見も上がった。アドハム・ババ保健相は先ごろ、8月10日付けの新たなマスクの上限価格を近く発表する予定であることを明らかにしている。現在の上限価格は1.50リンギ。
シンガポールでは4月に早くもマスク着用を義務化しており、違反者は罰金300シンガポールドル(919リンギ)が科される。

新型コロナ感染者が新たに9人、うち6人は国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は23日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から9人(うち3人が帰国者)増えて8,840人になったと発表した。5日ぶりに新規感染者数が1ケタにとどまった。
国内感染者6人のうち、2人は外国人だった。また新たに8人が治癒し回復者数は8,574人に増加した。死者数は5日連続でゼロだった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は22日、感染拡大を抑制するにはフェイスマスクを正しく着用する必要があるとし、鼻や口の一部のみを覆うことは適切でなく、あごから鼻まで全体を覆うことが重要だと強調した。フェイスマスクの着用と社会的距離を取ることで感染率を最大70%削減できると指摘。呼吸器系の問題を抱える患者や高齢者などリスクの高いグループは、混雑した場所において外科用3層マスクを使用するべきとした。
世界保健機関(WHO)によると着用するマスクは、非医療用の3層ファブリックマスクを推奨しているという。