変異株出ている国からの渡航者、隔離期間を14日間に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は24日、新型コロナウイルス「Covid-19」の変異株による感染が拡大している特定の国からの渡航者に対して14日間の隔離を義務づけると発表した。
▽英国▽南アフリカ▽ブラジル▽日本——などが対象となる見通し。また出発3日前のPCR検査受診及び陰性証明取得も義務づける。到着日を含めて隔離10日目にPCR検査を再度受診する必要がある。またマレーシア入国前に追跡アプリ「MySejahtera」を携帯電話にダウンロードしておく必要がある。
これまで海外からの渡航者に義務づけられていた隔離期間は陰性証明があれば7日間となっていた。陰性証明がない場合でも入国できたが隔離期間は10日間となっていた。
マレーシアでは4月14日に初めて伝染性の強い南アフリカ型変異株「B.1.351」が確認され、24日時点で感染者数は21人に増加していた。

クランタン州で受入能力限界の恐れ、感染者急増で

【コタバル=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」新規感染者が急増しているクランタン州では、病院の患者受け入れ能力が限界に達している。同州自治体・住宅・保健委員会のイザニ・フシン議長が明らかにした。病床の不足のほか隔離センターの受入能力の限界、医療従事者不足も深刻化している。

22日時点での同州の基本再生産数(R0)は1.53となり、平均1.16を大きく上回って全国ワーストとなっている。新規感染者数は662人で、前日の370人から大幅増加。これも全国ワーストとなっている。同州内のクラスターの数は31カ所に増えており、アクティブ感染者数は3,493人、累計感染者数は1万199人となっている。

16日から行動制限令(MCO)対象となっている▽コタバル▽パシルマス▽パシルプテ▽バチョック▽マチャン▽トゥンパ▽タナメラ——の7地区に加え、21日には新たに3地区がMCOに指定され、クランタン州全域が4月29日までMCOの対象となっている。

■州を跨いだ移動は引き続き禁止=上級相■

イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、新規感染者が増加していることから、州を跨いだ移動について引き続き禁止すると言明した。

これまで州を跨いだ移動によって引き起こされたクラスターが38カ所で発生しており、うち7カ所は4月に入ってから発生したという。

新型コロナの新規感染者数は2847人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は23日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,847人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万2,512人で、累計感染者数は38万7,535人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く748人だった。それに▽サラワク州(717人)▽クランタン州(476人)▽クアラルンプール(KL、302人)▽ジョホール州(130人)▽ネグリ・センビラン州(105人)▽ペナン州(89人)▽サバ州(82人)▽ペラ州(45人)▽ケダ州(44人)▽マラッカ州(42人)▽パハン州(39人)▽プトラジャヤ(14人)▽トレンガヌ州(11人)▽ラブアン(3人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに2,341人が回復し、累計治癒者は36万3,608人となった。死者数は8人増えて、累計で1,415人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は22日、新たに13カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち5カ所が工場や行政センターなどの職場、4カ所がコミュニティ、3カ所が学校、残りは宗教の集会で起きたクラスターだった。
セランゴール州で3カ所、ジョホール州で2カ所、KL、サバ州、サラワク州、マラッカ州、ペラ州、クランタン州、ケダ州、ネグリ・センビラン州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。一方で新たに4カ所のクラスターが収束した。

コロナ第4波の懸念高まる、断食関連行事で拡大の恐れ

【クアラルンプール】 多くの医療専門家が、新型コロナウイルス「Covid-19」の第4波への懸念が高まっていると指摘している。ラマダン(断食月)関連行事によってコミュニティ間の感染が拡大する懸念があり、すでに厳しい状況に置かれている医療システムに壊滅的影響を与える恐れがあるという。
リー・ブーンチェ元副保健相は、すでに4月1日に第4波が始まっていると指摘。過去の例からみて向こう数週間で急増する懸念があるとしている。また接触者の追跡システムが脆弱のままでは感染者拡大を食い止めるのは難しいが、そうした感染者の追跡調査や隔離に携わる人材が不足していると指摘。接触者追跡方法が大幅に改善されない限り感染者の増加は止まらないとしている。
マレーシア医師会のスブラマニアム・ムニアンディ会長も、すでに第4波が来ている兆候があると指摘。過去数週間で感染者数が急速に増加しており、今後もさらに増加すると予想している。
マレーシア・プトラ大学(UPM)のマリナ・オスマン博士(疫学)は、断食明けのイベントなどで人々がマスクを外したり一緒に食事をしたりするような活動は延期すべきと指摘。ハリラヤ(断食月明け大祭)のイベントにより、すでに2万人を突破しているアクティブ感染者数が5万人に達する恐れがあるとしている。
マレーシア・マニパル大学のG.ジャヤクマル博士(産業医学)も、ラマダン関連イベントのほか、結婚式などの行事は止めるべきだと指摘。人々の間に疲労が溜まって標準的運用手順(SOP)の遵守度が低下していると懸念を示している。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月21日)

新型コロナの新規感染者数は2875人、クランタン州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は22日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,875人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万2,014人で、累計感染者数は38万4,688人となった。

州・地域別の感染者数はクランタン州が最も多く662人だった。それに▽セランゴール州(633人)▽サラワク州(474人)▽クアラルンプール(KL、332人)▽ジョホール州(169人)▽サバ州(160人)▽ペナン州(144人)▽ケダ州(91人)▽ネグリ・センビラン州(55人)▽ペラ州(49人)▽マラッカ州(42人)▽パハン州(29人)▽トレンガヌ州(22人)▽プトラジャヤ(10人)▽ラブアン(3人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに2,541人が回復し、累計治癒者は36万1,267人となった。死者数は7人増えて、累計で1,407人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は21日、新たに11カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち4カ所が学校、3カ所がコミュニティ、2カ所が行政センターなどの職場、残りは拘留所、宗教の集会で起きたクラスターだった。サラワク州では3カ所、ペナン州とジョホール州でそれぞれ2カ所、マラッカ州、ケダ州、セランゴール州、プトラジャヤでそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。また新たに8カ所のクラスターが収束した。

クランタン州全域、29日まで制限令対象に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者が急増しているクランタン州の全域が4月29日まで行動制限令(MCO)の対象となると明らかにした。
新たにMCOとなるのは▽ジェリ▽クアラクライ▽グアムサン——の3地区で、この2週間で新規感染者が18人から112人へと83.9%増加し、レッドゾーンになっていた。すでに16日からMCO対象となっている▽コタバル▽パシルマス▽パシルプテ▽バチョック▽マチャン▽トゥンパ▽タナメラ——の7地区と合わせて29日までMCO指定となる。
一方サバ州では、ラハドダトゥの一部が5月5日まで強化行動制限令(EMCO)に指定された。EMCOについては、感染がおさまってきたサラワク州リンバンの一部が4月24日に、パハン州ペカンの一部が4月29日にそれぞれ終了する予定。

新型コロナの新規感染者数は2340人、セランゴール州が最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は21日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,341人増加したと発表した。6日連続で2千人を超えた。アクティブ感染者数は2万1,268人で、累計感染者数は37万9,473人となった。
州・地域別の感染者数はサラワク州が最も多く600人だった。それに▽セランゴール州(539人)▽クランタン州(429人)▽クアラルンプール(KL、344人)▽ジョホール州(102人)▽ペナン州(92人)▽サバ州(82人)ケダ州(44人)▽ペラ州(34人)▽マラッカ州(19人)▽ネグリ・センビラン州(17人)▽パハン州(17人)▽トレンガヌ州(15人)▽プトラジャヤ(3人)▽ペルリス州(3人)▽ラブアン(1人)ーーが続いた。新たに1,592人が回復し、累計治癒者は35万6,816人となった。死者数は3人増えて、累計で1,389人となった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は20日、新たに7カ所のクラスターを確認したと明らかにした。これまでに発生したクラスター数は累計で1,541カ所となった。
うち4カ所がコミュニティ、2カ所が学校、1カ所が工場で起きたクラスターだった。サラワク州とペナン州でそれぞれ2カ所、セランゴール州、KL、クランタン州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
新たに7カ所のクラスターが収束し、現在アクティブなクラスターは340カ所となった。

新型コロナの新規感染者数は2341人、6日連続で2千人台

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は20日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,341人増加したと発表した。6日連続で2千人を超えた。アクティブ感染者数は2万1,268人で、累計感染者数は37万9,473人となった。

州・地域別の感染者数はサラワク州が最も多く600人だった。それに▽セランゴール州(539人)▽クランタン州(429人)▽クアラルンプール(KL、344人)▽ジョホール州(102人)▽ペナン州(92人)▽サバ州(82人)ケダ州(44人)▽ペラ州(34人)▽マラッカ州(19人)▽ネグリ・センビラン州(17人)▽パハン州(17人)▽トレンガヌ州(15人)▽プトラジャヤ(3人)▽ペルリス州(3人)▽ラブアン(1人)ーーが続いた。新たに1,592人が回復し、累計治癒者は35万6,816人となった。死者数は3人増えて、累計で1,389人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は19日、新たに14カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち6カ所は教育機関、4カ所ががコミュニティ、3カ所が職場、残りは宗教の集会で起きたクラスターだった。
クランタン州、サラワク州、ジョホール州でそれぞれ3カ所、ケダ州で2カ所、セランゴール州、サバ州、ペラ州でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。

新型コロナの新規感染者数は2078人、5日連続2千人を突破

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は19日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,078人増加したと発表した。5日連続で2千人を超えた。アクティブ感染者数は2万522人で、累計感染者数は37万7,132人となった。

州・地域別の感染者数はサラワク州が最も多く589人だった。それに▽セランゴール州(457人)▽クランタン州(290人)▽クアラルンプール(KL、153人)▽サバ州(125人)▽ジョホール州(115人)▽ペナン州(91人)▽ネグリ・センビラン州(91人)▽ケダ州(48人)▽ペラ州(43人)▽パハン州(32人)▽マラッカ州(27人)▽トレンガヌ州(8人)▽ラブアン(6人)▽プトラジャヤ(2人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。新たに1,402人が回復し、累計治癒者は35万5,224人となった。死者数は8人増えて、累計で1,386人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は18日、新たに5カ所のクラスターを確認したと明らかにした。
うち3カ所は学建設現場や工場などの職場に関連するクラスター、残りは教育機関とコミュニティで起きたクラスターだった。
セランゴール州とサラワク州でそれぞれ2カ所、ジョホール州で1カ所のクラスターが発生した。

ワクチン接種第2フェーズ開始、登録は200万人にとどまる

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種プログラムの第2フェーズが4月19日に開始された。期間は8月末まで。

第2フェーズの接種対象となるのは、第1フェーズで接種を受けていない医療従事者や必需サービス従事者、65歳以上の高齢者や障害者、心臓病、肥満、糖尿病、高血圧などの慢性疾患を持つ人。当初の見込みでは対象者は940万人に上ると推定されていたが、現時点で接種登録を行なった人は200万人にとどまっている。カイリー・ジャマルディン科学技術革新相は19日、学校教師50万人を第2フェーズの対象に加えると発表した。

追跡・情報アプリ「MySejahtera」を通じて接種申請を行なった人に対しては、4月5日から電話もしくはテキストメッセージ(SMS)を通じて、接種の2週間前に接種場所と日時を案内し、接種3日前と1日前にSMS及びコールセンターを介して予約確認を通知している。

■二度目の接種済ませた40人が感染■

保健省のノール・ヒシャム事務次官は、二度目のワクチン接種を済ませた40人の医療関係者が感染していたことを公表。ワクチン接種してもなお感染する可能性があることを示しているとして、引き続き国民に慎重な行動をとるよう求めた。

40人のうち31人は二度目の接種を受けて2週間以内、9人は2週間以上経った後に感染が確認された。また一度目の接種を受けたものの二度目の接種を受ける前に感染した者が142人いたという。