首都圏における感染の散発的発生、保健事務次官が警鐘

【クアラルンプール】保健省のノール・ヒシャム事務次官は21日、首都圏クランバレーでは依然、新型コロナウイルスの散発的発生が増加していると警鐘を鳴らした

今年、感染検査で陽性反応を示した人は57万8,105人(6月19日までの統計)で、クラスター(共通の感染源を持つ5人以上の感染者集団)と無関係の散発的発生は69%に当たる39万8,846人だった。うち38%に当たる約15万人がセランゴール州居住者、11.2%がクアラルンプール居住者。

6月13ー19日の1週間でも散発的発生の陽性反応者が最多だったのはクランバレーで、地域別ではペタリン、フル・ランガット、クランが多い。

ノール・ヒシャム氏によれば、散発的感染と確認された者のほとんどは感染の症状を示していなかった。

(マレー・メイル、6月21日)

1日あたりワクチン接種回数が20万回を突破

【クアラルンプール】 ワクチン供給アクセス保証特別委員会(JKJAV)が発表した最新のデータによると、6月15日の新型コロナウイルス「Covid-19」接種回数は21万5,876回だった。1日の接種回数が初めて20万回を突破した。

内訳としては、16万226人が1回目、5万5,650人が2回目の接種を受けた。7日間移動平均は15万9,141回、累計では490万回の接種を完了。147万人が2回接種を完了済で、197万人が1回のみ接種となっている。

1回目の接種を受けた人数は、クアラルンプールが最も多く59万7,419人だった。それに▽セランゴール州(51万5,132人)▽サラワク州(39万281人)▽ジョホール州(32万2,644人)▽サバ州(26万7,001人)ーーが続いた。

2回目の接種を完了した人数は、セランゴール州が最も多く18万7,443人だった。それに▽サラワク州(16万8,471人)▽ジョホール州(14万2,868人)▽ペラ州(13万9,612人)▽クアラルンプール(13万1,882人)ーーが続いた。

国内で最も人口の多いセランゴール州では、7月には1日あたり13万5,000人、8月には16万5,000人と、ワクチン接種数を増加させ、9月までに接種率80%を達成する計画だ。 (エッジ、6月16日)

カテゴリー4、5の重症者が増加傾向=アダム保健相

【クアラルンプール】 アダム・ババ保健相は、新型コロナウイルス「Covid-19」感染者のうちカテゴリー4、5に分類される重症者が増加傾向にあり、今後はさらに増加すると予想されるとして懸念を示した。

カテゴリー4、5の重症者数は4月には6,751人だったが、5月には3万287人に増加、6月は13日時点ですでに2万2,857人に達している。カテゴリー4は酸素吸入が必要なレベルで、カテゴリー5は人工呼吸器を装着する必要がある。

重症患者の増加のために集中治療室(ICU)の稼働率は97%に達している。アダム保健相によると、政府系病院や軍病院を含む全国のICU病棟にはベッドが合計1,767床あるが、1,161人が治療を受けており、うち452人が人工呼吸器によるサポートを受けている。

■民間医療施設での感染検査、不当な高額請求も■

新型コロナの感染検査の費用について、アダム保健相は民間のクリニックや医療施設に対し、保健省が設定した上限価格を超える場合、費用明細を提示する必要があると言明。不当に高額な費用を請求された場合には危機準備対応センター(CPRC)または民間医療行為管理室(CKAPS)に苦情を申し立てて欲しいと呼びかけた。

半島マレーシアにおける検査費用の上限は、RT-PCR検査が150リンギ 迅速分子検査が270リンギ、RTK抗原検査が60リンギ、迅速抗体検査が50リンギ。サバ・サラワク州ではRT-PCR検査が200リンギ、迅速分子検査が350リンギ、RTK抗原検査が80リンギ、迅速抗体検査が70リンギとなっている。 (ベルナマ通信、6月14日)

ワクチン接種、副作用は1千回あたり2.4件程度

【クアラルンプール】 アダム・ババ保健相は、新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相と共同記者会見を行ない、ワクチンの副作用について、接種1,000回あたり2.4件程度発生しており、そのうち入院が必要な重篤なケースはわずか0.09件だったと述べた。

2月24日開始されたワクチン接種プログラム(NIP)により、6月12日までに470万回分のワクチン接種が行なわれた。軽度の接種後有害事象(AEFI)については、コロナ情報アプリMySejahteraを通じて接種1,000回あたり29.3件の報告があった。接種部位の痛み、頭痛、疲労感など、コロナワクチンに限らず、ワクチン接種後一般によく現れる症状だという。

国家医薬品規制庁(NPRA)のAEFI観察システムを通じては、1,000回の接種ごとに2.4件の副作用報告があった。これらの報告のうち、入院を余儀なくされる重篤な症状に分類されたのは、ワクチン接種1,000回あたり0.09件。入院は短期間で済み、治療後退院しているケースがほとんどだという。

(マレー・メイル、6月14日)

小売業の年内回復は絶望的=RGMリポート

【クアラルンプール】 小売業調査会社リテール・グループ・マレーシア(RGM)が6月9日発表した「2021年6月マレーシア小売業界リポート」によると、昨年末より一時期小売業の業績回復の兆しが見られたものの、直近の新型コロナウイルス「Covid-19」の感染急拡大により、年内の回復は難しい見込みだ。

人々がショッピングモールのような閉鎖された場所に行くことを避けたため、小売業者が大きな打撃を受けている。これに完全ロックダウンが追い打ちとなり、業績回復の見通しが立たなくなった。新型コロナとロックダウンの今後の行方が不透明なこともあり、向こう3カ月の予想は難しいという。

2021年第1四半期に実質GDP成長率は前年同期比マイナス0.5%となったが、それに比べて小売業売上高は前年同期比マイナス9.9%と大幅な減少となった。3四半期連続で低下していた平均物価上昇率は2021年第1四半期には0.5%とプラスに転じた。上昇率が高かったのは、食品・非アルコール飲料(1.5%)、雑貨・サービス(1.5%)など。2月から一時期行動規制が緩和されたことで、国内需要が増加したのが要因と見られる。(エッジ、6月9日)

ECサイト、マレーシアでは82%が「ショッピー」を利用

【クアラルンプール】 国際マーケティング会社の仏系イプソス(Ipsos)マレーシアが実施した調査によると、マレーシア人の82%が過去6カ月間で電子商取引プラットフォーム「ショッピー」を利用して買い物をしたと回答し、オンラインショッピングサイトの利用者トップとなったことがわかった。

2番目に利用者が多かったのは、「ラザダ」で、回答率は31%となった。それ以下は▽「フェイスブック」(回答率18%)▽「ゴーショップ」(6%)▽「ムダ」(6%)▽淘宝(5%)▽「インスタグラム」(5%)ーーの順となった。

イプソスによると、マレーシアでは回答者の2人に1人が過去6カ月以内に1度以上はオンラインショッピングを利用したと回答した。購入商品で最も多かったのは衣類や靴などのファッションアイテムで回答率は47%となった。それに▽ホームケア用品(35%)▽アクセサリー(33%)▽美容・化粧品(32%)▽食品(27%)▽電子機器(24%)▽家電製品(20%)ーーが続いた。

最もオンラインショッピングを利用している年齢層は18ー34歳となり、地域別ではマレー半島東海岸地域の利用者が62%を占めた。(マレーメイル、6月8日)

ワクチン接種開始から100日、登録者は依然51%にとどまる

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ムヒディン・ヤシン首相は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」のワクチン接種センターが300カ所以上新たに開設されると言明接種登録手続きの自動化の検討も含めて接種スピードアップを図っていくと述べた。
国家ワクチン接種プログラム(NIP)開始100日目にあわせて演説を行ったムヒディン首相は、向こう2カ月で新たに約1,600万回分のワクチンの供給を受ける予定であると強調。これに基づき6月の接種回数について1日当たり15万回以上を目標にしているとし、マレーシアの初回接種率が東南アジアで最も高い水準にあると強調した。
その上でムヒディン首相は、現時点でのワクチン接種登録者数が約1,300万人で、対象者全体の51%にとどまっていると指摘。ワクチン接種をしやすくする環境整備に力を入れているとし、接種センターを増やすと共に、ワクチン供給アクセス保証特別委員会(JKJAV)が登録プロセスを改善しており、自動登録についても検討すると述べた。
NIPは国民の80%に相当する2,650万人にワクチン接種を行い集団免疫の獲得を目指すもので、今年2月24日にスタートし、すでに最前線の医療従事者向け第1フェーズは終了し、高齢者などを対象とした第2フェーズに入っている。▽ファイザー▽シノバック▽アストラゼネカ  の3種が認可を受けている。

コロナ関連の死者数、9月までに2.6万人に達する恐れ

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染による死者数がマレーシアで増加傾向にあることに関連し、世界保健機関(WHO)の科学評議会のメンバーであるアディーバ・カマルザマン博士は、国内の死者数が9月までに累計2万6千人に達する恐れがあると警告した。
アディーバ博士によると、 マレーシアの新型コロナ感染による死者数は6月2日時点で2,993人だが、現在の推移データに基づけば、9月までには少なくとも9倍にまで拡大するとみられる。米ワシントン大学の保健指標評価研究所(IHME)によって実施された研究でも、8月末にかけて1日あたりの死者数が200人に達すると推定されている。
IHMEはまた、▽新型コロナ感染に直接関連するすべての死亡者の総数▽医療の遅れまたは治療の延期による死者の増加▽精神疾患の増加による死者の増加▽外傷の減少による死者の減少▽他の感染症による死者の減少▽慢性疾患による死者の減少——の6つの要因を考慮し、新型コロナ感染がマレーシアで心臓疾患に次いで死因第2位になると予想している。
(ベルナマ通信、6月2日)

完全ロックダウン実施、大多数が賛成=ベルナマ調査

【クアラルンプール】  国営ベルナマ通信が実施したアンケート調査によると、95.3%が全国的な完全ロックダウン実施に賛成していることがわかった。
調査対象は全国の18歳から61歳までの男女1,251人で、内訳は政府・公的機関の職員(600人)、民間企業の従業員(395人)、自営業者(124人)、失業者(104人)、学生(44人)。
回答者の97%にあたる1,213人が「今回のロックダウンによって急増中のコロナ感染を抑え込める」と考えており、1,138人が完全ロックダウンが「良い」という意見、「悪い」はわずか9%だった。
一方、52.2%が「ロックダウンが家計へ影響を及ぼす」と回答。「収入源を失うことが心配」64.7%、「生活必需品の不足が心配」54.6%、「うつ状態になるのでは」44%など、懸念事項が明らかになった。
政府に対しては、支払い猶予、公共料金の割引、心理的サポートの提供などを期待する声が上がった。親子が一緒に過ごす期間が増えることから「家族の絆が強まると思う」との意見も81.9%あった。適切なロックダウン期間についての回答は、「30日間」が43.6%、「14日間」が31%、「21日間」が25.4%となった。
(ザ・サン、6月1日)

ワクチン接種登録者、18歳以上の総人口の5割=調整相

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相は、接種登録者数が5月31日時点で1,211万7,091人に達したと明らかにした。18歳以上の総人口の50%に相当する。
これまでに接種を受けた人数は186万864人だが、2回目の接種も済ませた人は105万2,145人にとどまっている。次回の発送分から国家ワクチン接種プログラム(NIP)のワクチンにラインナップされるアストラゼネカ製ワクチンについては、これまで希望者のみ21万人あまりが接種を受けた。
接種予約日時に接種会場に来た人は全体の8割で、残り2割は様々な理由で接種場所に現れなかった。用意したワクチンをムダにしないために、今後は地区政府及び保健所に予約リストを送付することにして、当日キャンセル率を下げる努力をするという。
なおロシア製スプートニクV、及び米ジョンソン&ジョンソン製のワクチンについては現在、国家医薬品規制庁(NPRA)が安全性の検査を行なっているという。
■「移動式ワクチン接種会場」導入を計画■
カイリー大臣は、感染者が多い地域でのワクチン接種を迅速化するため、トラックを利用した「移動式ワクチン接種会場」の導入を検討しており、近く試験運用を開始すると明らかにした。
連邦直轄地省は30台の「移動式ワクチン接種会場」を用意する計画。住宅建設プロジェクトや建設現場で試験運用を実施する。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、マレー・メイル、5月31日)