るマレーシア北部回廊実行庁(NCIA)は今年に入って155億リンギの投資案件を認可し、すでに通年目標の70億リンギを120%上回ったと明らかにした。新型コロナウイルス「Covid-19」が流行し経済は停滞する傾向にあるが、インセンティブや税の優遇措置を実施したことが奏功した。
雇用創出は認可ベースですでに2万3,000人分に達しており、今年通年目標としていた5,900人分を大幅に上回った。NCIAは、NCERの今年の総生産(GDP)成長率についてはマイナス4%となると予想した上で、今年9月にムヒディン・ヤシン首相が発表した「2021ー2025年戦略的開発計画(SDP)」の効果で来年には新型コロナ流行前の水準に戻ると予想した。
NCIAは、スキルアッププログラム「ジョムケルジャ(JomKerja)@NCER」と「ジョムニアガ(JomNiaga)@NCER」を今年8月に立ち上げており、人的資本プログラムにも力を入れている。
NCERでは、ペルリス州の「チュピン・バレー工業地域(CVIA)」、ケダ州のゴム産業集積地「ケダ・ラバー・シティ(KRC)」、「シダム物流・航空・製造ハブ(SLAM)」などの開発が進められている。
NCIAのジェバシンガム・イサアチェ・ジョン最高責任者(CEO)は、NCIAでは経済に大きな影響を及ぼすプロジェクトや人的資本プログラムを推進しており、NCERが世界的な経済、技術の拠点とすることに力添えしていると述べた。