【シャアラム】 セランゴール州政府は、同州内の企業が同州政府を通じて従業員のための新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチンを購入できるようにしたと発表した。

同州公衆衛生・団結・女性家族開発委員会のシティ・マリア・マハムド議長(国政の閣僚に相当)によると、州独自に導入したコロナ情報・追跡アプリ「SELankah」を通じてワクチンの購入申請が可能となる。登録受け付けはすでに開始した。詳細はウェブサイト(https://vax.selangkah.my.)から入手できる。マレーシア経営者連盟(MEF)によると、接種2回分で約400リンギの費用がかかる。

一方、アミルディン・シャリ州首相は、新規感染者の増加により医療体制が逼迫していることから、重症患者向けの病床300床と新たな集中治療室(ICU)病棟を設置するほか、農業展示場「マレーシア・アグロ・エクスポジション・パーク・セルダン(MAEPS)」に仮設されている統合検疫治療センター(PKRC)に1,300床を増設すると発表した。ネグリ・センビラン、マラッカ、パハン、ジョホールの各州もそれぞれPKRCを開設する計画であることから、MAEPSのPKRCは今後セランゴール州及びクアラルンプール(KL)の感染者のみを取り扱うことになる。

またマラワティ・スタジアムに設置されている感染アセスメントセンター(CAC)の混雑ぶりが問題になっていることを受け、州公務員や医学生などからなる150人のボランティアを増員する

(ザ・スター、エッジ、5月17日)