【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウィルス(Covid-19)感染者が増加傾向にある中、政治家など模範となるべき人たちが標準的運用手順(SOP)を違反するケースが相次いでいるが、このほどマハティール・モハマド前首相にも違反行為があったことが発覚した。
マハティール氏は、8日に自身の選挙区であるランカウイで行われたラマダン(断食月)関連イベントに出席。追跡アプリ「MySejahtera」による出席記録を行わず、体温測定も行わないまま会場に入る様子が動画で撮影され、ソーシャルネットで拡散した。マハティール氏は違反を認めて謝罪。罰金を払う意向を示した。
マハティール氏は、前々日の10日に特別声明を発表し「国民がSOPを守らなければインドやブラジルのような事態になる」と警鐘を鳴らしたばかり。
先日はナジブ・ラザク元首相が、今回のマハティール氏と同様に「MySejahtera」を使わず、検温も行わないままチキンライス店に入店する様子が動画で撮影され、罰金を支払った。氾マレーシア・イスラム党(PAS)所属のトレンガヌ州議会議員もSOP違反が判明している。