【クアラルンプール】 イオン・カンパニー(M)は23日、2021年度第4四半期(10—12月期)の売り上げが前年同期比8.3%増の9億9,210万リンギとなり、純利益が同161.4%増の7,098万リンギに拡大したと発表した。
2021年9月の行動制限令(MCO)緩和に伴い小売部門の売り上げが8億5,425万リンギとなり、前年同期比10.1%の大幅増となったことが貢献。加えてコスト削減策が奏功した。一方でショッピングモールを管理する不動産部門の売り上げは、テナント賃料構造の見直しに伴う変動分の減少が影響して1.97%減の1億3,785万リンギにとどまった。
2021年通年の売り上げは36億3,036万リンギにとどまり、前年比10.4%減となったが、コスト効率改善と借り入れ削減による支払利息のカットにより、純利益は105.9%増の8,529万リンギとなった。
2022年度の見通しについては、新型コロナウイルス「Covid-19」のワクチン接種が加速し、地域社会の活動制限が緩和されることで全国的に個人消費の改善が見込まれるものの、新たな変異株出現の可能性に伴う不確実性が依然存在すると指摘。感染拡大抑制のための政府の取り組みが業績に影響を与える可能性があるとした上で、事業及びその業績の継続性を確保するための戦略とコスト管理の推進に積極的に取り組みながら、引き続き事業の状況を監視および評価していくとしている。
(エッジ、2月23日、イオン発表資料)