【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本政府観光局(JNTO)が発表した2022年7月の訪日者数統計(推計値)によると、マレーシアからの訪日者数は1,600人だった。2021年(233人)から6.9倍、前月(1,200人)から33.3%増となった。

JNTOによると、2019年同月比では93.0%減だった。新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の拡大により、マレーシアは日本政府による検疫強化(陰性証明書の提示等)、査証免除措置の停止等の対象となっている。しかし日本政府が定めた水際対策措置に基づく国・地域の区分でマレーシアは感染率が最も低い「青」区分となっており、観光目的の新規入国が条件付きで認められている。 一方で、マレーシア人の日本からの入国については、新型コロナ情報・追跡アプリ「MySejahtera」のダウンロードが必要となっている。なお、日本への直行便は、前年同月に比べて回復傾向にある。

1ー7月のマレーシアからの訪日者数は、前年同期比6.4倍の6,400人となった。

一方で、7月の世界全体の訪日者数は、前年同月比2.8倍の14万4,500人。年初7カ月では4.4倍の65万2,100人となった。

JNTOによると、日本政府が6月から外国人観光客について旅行代理店等を受入責任者とする添乗員付きパッケージツアーの受け入れを再開したことで訪日者数は4カ月連続で10万人を上回った。今後もJNTOは、各国の感染状況や出入国規制の変化、ウクライナ情勢による航空便への影響等を注視しつつ、インバウンドの本格的な再開に備えて、プロモーションを実施するとともに地域の受入環境整備などに努めていく必要があるとした。