【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 出光興産(本社・東京都千代田区)は16日、マラッカ州バトゥ・ブレンダムにある、電子機器部品製造のMFSテクノロジーの工場屋根に発電容量約0.8メガワットの太陽光発電システムを設置し、電力供給事業を開始すると発表した。25ギガワット時(GWh)以上の電力供給が可能となり、1万6,000トンの二酸化炭素(CO2)を削減できる見込み。

出光が出資するシンガポール企業スカイ・リニューアブルズ・エナジーを通じ電力供給事業を行う。スカイ・リニューアブルズ・エナジーのマレーシア現地法人であるスカイ・リニューアブルズ・マレーシアとMFSとの間で電力販売契約(PPA)を締結する。

出光は7月にジョホール州イスカンダル・プテリの複合大学施設「エデュシティ・イスカンダル」内にあるレディング大学(マレーシア)の校舎屋根に発電容量0.6メガワットの太陽光発電システムを設置しており、マレーシア国内での屋根設置型太陽光発電所の導入は2例目となる

出光は、電力需要への対応およびCO2排出削減を目的とした再生可能エネルギー電源の導入を積極的に行っている、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナムの4カ国に対し、屋根設置型太陽光発電事業を通じて再生可能エネルギーを安定供給することで、地域社会における低炭素化を支援していく方針だ。