コンテンツ制作会社34社に助成金720万リンギ支給=MDEC

【クアラルンプール】 ファーミ・ファジル通信デジタル相は、マレーシア・デジタル経済公社(MDEC)が今年、デジタルコンテンツやゲームの制作会社34社に総額720万リンギの助成金を支給したと明らかにした。

ファーミ大臣は17日開催の「マレーシア・デジタルコンテンツ・フェスティバル2022(MYDCF 2022)」の基調講演で、MDECのデジタルコンテンツ助成対象のアニメーション会社アニモンスタ・スタジオが制作したアニメ・シリーズ「メカアマト」が、東京アニメアワードフェスティバル2023の「みんなが選ぶベスト100」でマレーシア作品として唯一第4位にランクインするなど、国内アニメ制作が世界トップクラスのレベルにあることが証明されたとし、クリエイティブ産業強化に向け継続的な支援を約束すると言明。ハリウッドのピクサー・アニメーション・スタジオで働くマレーシア人クリエイターやマレーシア発のゲーム・アニメ企業レモン・スカイ・スタジオによるビデオゲームCG制作例を紹介し、海外で活躍したマレーシア人が帰国し、国内のクリエイティブ産業やデジタルコンテンツを充実させていることを誇らしく思うとした。また、パッション・リパブリック・ゲームズが制作した対戦アクションゲーム「ギガバッシュ」が国際的に注目を集めているとし、ビデオゲームを中心としたクリエイティブ産業の2022年末までの世界での売上は9,778億リンギに達すると予想した。

ファジル大臣は、通信デジタル省が、MDECを通じ外国人投資家を誘致し、地域のエコシステムをさらに活性化させていくとした上で、MDECも地元のエコシステム、ラリアン・スタジオ、バンダイナムコ、エクソラ、オーメンズ・スタジオなどのグローバル投資家間の協力を促進しており、今後より多くの合弁会社(JV)が生まれることを期待していると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、12月18日、エッジ、ベルナマ通信、12月17日)

マレー半島東海岸の洪水で2万人以上が避難、2人死亡

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレー半島東海岸を中心に豪雨が続いている影響で、洪水被害がクランタン、トレンガヌ、パハン3州を中心に避難者数が増加し、避難者数は19日午前時点で2万人以上に上っている。トレンガヌ州とクランタン州で2人が死亡した。

最も避難者が増えたのはトレンガヌで、18日朝時点で1,866人が避難していたが、同日夜に5,494人、19日午前8時に1万1,415人に増加。18日午後に2歳の女児が河川の急な増水に流されて死亡が確認された。またクランタンでは、8日朝は3,320人だった避難者が同日夜に7,096人、19日8時時点で9,149人に増加。15カ月の男児の死亡が19日に確認された。パハンでも19日8時時点で支援センター5カ所に594人が避難。なお、ジョホールとペラでは避難者は増えていないが、ジョホールで75人、ペラでは47人が帰宅できない状態が続いている。

クランタンでは、州全域で21日まで大雨が継続するという予報を受け、パシルマス、ジェリ、タナメラ、マチャン、パシルプテの5カ所で洪水対策センターを稼動。19日には10本の河川の観測所で氾濫危険水位を超えた。アーマド・ヤコブ州首相は、住民に対し、当局からの避難命令が発令された場合には速やかに避難を開始するよう呼びかけ、洪水危険地域の選出議員や地区委員、公務員に対し、地域住民の安全確保のため積極的な対策をとるよう指示した。

電気料金値上げの詳細を発表、大規模利用者のみ値上げ

【クアラルンプール】 ニック・ナズミ環境天然資源気候変動相は、2023年1月ー6月30日の電気料金の詳細を発表。大規模工場や大型ビルなどの中・高電圧契約(大規模電力利用者)に対し、1月1日から1キロワット時(kWh)あたり20センの割増料金を課すとした。

一般消費者向けの1キロワット時あたり2センの割戻金は維持する。また、農家や畜産業者、レストラン、食料品店、パン屋、小規模工場などの商工業者については、従来の1kWhあたり3.7センの割増料金を維持。そのため、マレー半島の電力利用者の90%以上が値上げの影響を受けないという。

ニック大臣は、電気料金維持のために107億6,000万リンギの補助金費用を拠出するとし、大規模電力利用者への割増料金を設定することで41億6,000万リンギが節約でき、その分を別の補助金に充てることができると説明。石炭やガスなどの燃料価格を考慮した上で電力の基本価格(BT)を設定する、不均衡価格転嫁(ICPT)により、今後電気料金の値上げが想定されるが、87億4,000万リンギの補助金を充て、消費者や小規模商工業者に対しては値上げを行わないようにするとした。燃料価格の大幅上昇により発電コストが高騰し、ICPTによる電気料金調整が、2022年1ー6月で70億リンギ、7ー12月で161億6,000万リンギに及んでいると指摘。万が一補助金をまったく支給しない場合、2023年1月ー6月に全電力利用者が1kWhあたり27センの追加料金を支払う必要があり、一方、大規模電力利用者を含む全利用者に対して補助を行うと政府の負担が大きくなりすぎるとし、今回の措置が当面最適だと考えていると述べた。
(エッジ、マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、12月16日)

出光興産、マラッカの工場屋根に太陽光発電システムを設置へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 出光興産(本社・東京都千代田区)は16日、マラッカ州バトゥ・ブレンダムにある、電子機器部品製造のMFSテクノロジーの工場屋根に発電容量約0.8メガワットの太陽光発電システムを設置し、電力供給事業を開始すると発表した。25ギガワット時(GWh)以上の電力供給が可能となり、1万6,000トンの二酸化炭素(CO2)を削減できる見込み。

出光が出資するシンガポール企業スカイ・リニューアブルズ・エナジーを通じ電力供給事業を行う。スカイ・リニューアブルズ・エナジーのマレーシア現地法人であるスカイ・リニューアブルズ・マレーシアとMFSとの間で電力販売契約(PPA)を締結する。

出光は7月にジョホール州イスカンダル・プテリの複合大学施設「エデュシティ・イスカンダル」内にあるレディング大学(マレーシア)の校舎屋根に発電容量0.6メガワットの太陽光発電システムを設置しており、マレーシア国内での屋根設置型太陽光発電所の導入は2例目となる

出光は、電力需要への対応およびCO2排出削減を目的とした再生可能エネルギー電源の導入を積極的に行っている、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナムの4カ国に対し、屋根設置型太陽光発電事業を通じて再生可能エネルギーを安定供給することで、地域社会における低炭素化を支援していく方針だ。

新型コロナの感染者数は847人、2日連続で1千人下回る

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省の総合情報提供サイト「KKMNOW」によると、18日の新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の新規感染者数は847人となり、累計感染者数は501万7,863人となった。
新たに1,154人が回復し、累計治癒者は496万5,321人。死者数は6人で、累計は3万6,806人となった。アクティブ感染者は、前日から313人減の1万5,736人。うち93.6%が自宅、6.1%が医療機関、0.3%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は70.4%、ICU病床使用率は65.0%、人工呼吸器使用率は39.1%となった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,752万9,733人となり、接種率は84.3%。1回目のブースター接種完了者は1,627万4,277人で、接種率は49.8%、2回目が61万6,148人となり、1.9%だった。