【クアラルンプール】 独ヘンケルは、マレーシアにおける資生堂プロフェッショナルのヘアビジネス(傘下の「サブリミック」、「プリミエンス」ブランドを含む)の買収を完了したと明らかにした。


資生堂プロフェッショナルは、ヘアサロン向けヘアケア剤、ヘアカラー剤などの販売事業を日本およびアジア太平洋地域で展開し、2021年度時点での従業員数は約500人、売上高は1億ユーロ以上。ヘンケルは2022年7月に中国、日本、韓国、シンガポール、タイでの買収を行い、今回、マレーシアと台湾でも買収を行ったことで買収を完了した。

 ヘンケルのコンシューマー・ブランド・マネージャー(マレーシア・シンガポール)であるリチャード・ガン氏は、今回の買収によりマレーシアでの同社の地位が強化されたとし、1996年のシュワルツコフの買収に続き資生堂プロフェッショナルを買収したことで、欧米・アジア両方のヘアビューティ製品をヘアサロンに提供できるようになると言明。資生堂プロフェッショナルは、高機能な製品を提供するだけでなく、プレミアムヘアケア、スカルプケア、 ヘアスタイル、パーマなどの研究開発能力も有していると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月4日)