【プトラジャヤ】 ンガ・コーミン地方行政開発相は3日、全国の飲食店に対し、店内トイレが地方政府開発省の定める「A」認定基準に達しない場合、来年度の営業許可証の更新ができなくなると発表した。

ンガ大臣は、公衆トイレの「BMW」(マレー語で「清潔」、「魅力」、「香り」の頭文字)改善運動の一環で、レストラン、ホテル、喫茶店、カフェ、食堂などでは、「A」ランク取得を義務づけると説明。地方行政省が「A」ランクのガイドラインを発行し、市政府レベルから「A」認定を義務付け、2026年には地区政府レベルに拡大するとした。

ンガ大臣の発表に対し、マレーシア・ムスリムレストラン経営者協会(Presma)のジャワハル・アリ会長は、飲食業界にとって、トイレのみならず施設全体の清潔さを保つことは重要であり、協会でも何度も会員に訴えかけているが、レストランを利用する一般市民の教育も必要だと指摘。清潔に利用すること、備品の持ち去りをしないこと、ごみを便器の中に捨てないことなど、衛生意識の向上が重要であり、政府は啓蒙活動のためにリーフレットを作成し、不適切な利用者に対する警告を発することも必要だとした。

飲食業界団体サハバット・トムヤムの顧問であるチェ・ママット・チェモッド氏は、顧客と飲食業者双方がより責任を持ち衛生を促進するための良い手段であり歓迎するとし、国内レストランのトイレはすでに「A」認定を受けていることが多いが、今後もそれを維持する必要があると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、2月3、4日)