【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)は、5日にマレーシア政府財務省において、アンワル・イブラヒム首相と面談を行ったと発表した。

JACTIMが7日に発表したプレスリリースによると、在マレーシア日本大使館の髙橋克彦大使、JATCMの澤村剛朗会頭のほか8人が参加し、首相への挨拶と共に日本からの投資促進に向けた意見交換を行った

澤村会頭からは▽マレーシアに進出する日系企業の多くが30年以上継続的に操業しており、日本貿易振興機構(ジェトロ)調査によると、約96%の企業はマレーシアに残り、うち約半数は今後1ー2年の間にビジネスを「拡大」すると回答した。日本企業はマレーシアでビジネスの可能性を非常に認識していると言えるとして、日本企業の投資は、常に中長期的なメリットを考えた上でのものであり、将来にわたっても安定的にビジネスを継続してマレーシアに貢献したい▽既存企業のビジネス維持に重要な再投資控除策の重層化、電気料金に代表されるビジネスコスト上昇の緩和、一般労働者の安定確保、 技術職業教育訓練(TVET)改革による高度人材育成、ビジネス手続きの簡素化(ビザ、ワンストップセンター等)、脱炭素実現に向けた中長期政策策定を提案し、関係省庁と共に解決に向けて取り組みたい▽日本に来て、産業界や投資家に向けて、首相の生の声でマレーシアの最新の強み、魅力を届けてほしい▽JACTIMは今年40周年を迎えるため、記念式典の実施を検討しており、アンワル首相に来賓として参加してほしいーーとアンワル首相に伝えた。

また髙橋克彦大使は、「今年は日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)友好協力50周年、JACTIMは40周年の記念の年であるとして、最初の対話国として日本を選択いただき感謝している。日本の投資家は首相からお話を聞かせていただくのを楽しみにしている。訪問成功のために全力を尽くす」と伝えた。

それに対しアンワル首相は、特定国の経済界との会合としては日本が最初であり、日本との関係を重視しているとした上で、東方政策の貢献もあり、マレーシアと日本の関係は成長してきたと言明。さらなる日本からの投資拡大に向けて、投資環境改善に資することには最大限取り組みたいと述べた。投資手続きのワンストップ化については、いくつかの手続き簡素化に合意し、環境政策についても提案に賛同するとして、エネルギー転換については近々ロードマップを発表して今後の方向性を示したいと表明。特に再生エネルギー関連について最初に取り組みたいとした一方で、TVETを通じた高度人材育成も重要と認識しているとした。また、岸田総理との面会についても、機会を模索したいと述べた。

また面談後にアンワル首相は自身のフェイスブックにおいて、マレーシアと日本の外交関係は65年を超え、今後も良好な関係を築き続けると投稿。日本はマレーシアにとり4番目の貿易相手国で、マレーシアの製造業への外国直接投資(FDI)にも大きく寄与しているとし、今年は日本から230億リンギの投資の確約を得たと明らかにしたさらに投資家を惹きつけるために投資環境の強化が重要だと強調。投資環境の強化は、今後発表予定の国家投資政策(NIP)の目標と一致しているとした上で、8月に発表予定の新産業マスタープラン(NIMP2030)にも投資環境の強化に向けた合理化策を盛り込む予定だとした。