【ジョージタウン】 中国の王毅外相は11日、マレーシアを公式訪問し、アンワル・イブラヒム首相とペナンで会談を行った。
アンワル首相は、今年3月の中国訪問を振り返り、中国はマレーシアにとって信頼できる良き友人であるとし、両国首脳間の合意内容が実行に移されており、経済、貿易、投資、文化、観光面での二国間協力が大きく前進していると述べた。


 王外相は、両国はともに発展途上の新興市場であり、類似した発展コンセプトや共通の関心を幅広く有しているとし、一帯一路構想はマレーシアにおいて、東海岸鉄道線(ECRL)や両国にそれぞれ相手国向けに工業団地を開発する「ツー・カントリー・ツー・パーク(両国双園)」などの建設につながり、経済・社会的効果をもたらしていると言明。中国はマレーシアとの間で協力分野を拡大することで、相互に利益をもたらし、共通の発展を達成することを望んでいると述べた。

アンワル首相はまた、王外相と非公開会談も実施したとし、ドリアン輸出強化や研究・教育面での協力強化、中国とフィリピンなどとの間で領有権が争われている南シナ海問題に対処するための「ASEAN(東南アジア諸国連合)メカニズム」などについて協議したと述べた。

 王外相は10ー13日の日程でシンガポール、マレーシア、カンボジアの東南アジア3国を訪問した。
(ザ・スター、8月13日、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、東方日報、ベルナマ通信、8月11日)