【ペタリンジャヤ】 サラワク州が独自に導入した外国人の長期滞在を奨励するマレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラムは、連邦政府によるプログラムに比べて条件が緩やか、かつ魅力的であることから、申請数が増加している。

サラワク州のアブドル・カリム観光・創造産業・舞台芸術相によると、州政府は2007年に独自のMM2Hプログラムを導入しており、連邦政府が2021年に条件を厳格化した新たなMM2H基準を打ち出した際もこれを採用しなかった。2007年以来の同州における申請承認数は2,093件。昨年は411件を承認し、前年比で1,422%と大幅に増加した。今年年初8カ月の承認数は406件に上っている。

MM2H代理店協会のアンソニー・リュウ会長によると、申請者のほとんどが生活費の低さや緩やかな生活、美しい風景に惹かれて申し込んでいる。連邦政府のプログラムが厳格化されたことから、サラワク州のプログラムを選んだ人もいたという。

連邦政府のMM2Hプログラムでは、保有資産額が150万リンギ、海外所得が月4万リンギ、定期預金が 100万リンギであることが求められているが、サラワク州のプログラムでは、海外所得が月7,000リンギ(夫婦の場合は1万リンギ)、定期預金額が15万リンギ(同30万リンギ)となっている。
(フリー・マレーシア・トゥデー、8月14日)